カメラの八百富|CANON TL 輸出モデル FL 50mm F1.8付 キヤノン

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キヤノン 「CANON TL (FL50mm F1.8) 付」 が入荷しました。


tl-001.jpg
キヤノンのTL、うーん、はいはい。次のカメラお願い。
えー、TL?おいおい、ちょっと待って。なんだそれ。
そんな感じで入荷してまいりました。

ほんと、軽く流してしまいそうです。
FXでもなければ、FTでもない。FP位なら、ちょっと珍しい系。
TLbならそこそこ見ますが、「TL」となるとかなり珍しい。
理由は簡単。
「輸出モデル」だからです。


輸出モデルの証拠写真です。
ご覧の通り、「Bell&HOWELL」のシールがフィルム室内に貼ってあります。

SOLD SERVICED GUARANTED IN U.S.A & CANADA by Bell&HOWELL と北米地域で売られていたカメラのようです。


tl-005.jpg

CANONさんのカメラミュージアムをのぞいてみますと、

「FTQLの使用を簡略化してコストの低減化を図った普及機種で、輸出市場に向けて販売された。
シャッタースピードの最高速を1/500秒に抑え、セルフタイマーとQL機構を省いた絞り込みTTL測光の35mm一眼レフカメラで、QL機構なしモデルが多数を占めたが写真のようなQL付きモデルも存在した。」

とあります。

tl-006.jpg当社に入荷した商品は、左の写真のように「QL」マークが付いており、もちろん巻上機能もクイックローディング仕様。

上のキヤノンさんの説明通りなら「珍品」ということになるのかな?

もともと輸出仕様なので、国内にある台数は限られますし、いずれのタイプにせよ珍しいと言えば珍しいと言えると思います。




CANON TL 諸元

型式 35mmフォーカルプレーンシャッター式一眼レフレックスカメラ
画面サイズ 24×36mm
標準レンズ FL50mm F1.8
マウント FLマウント
シャッター 2軸式の布幕横走行フォーカルプレーン1/500、1/250、1/125、1/60、1/30、1/15、1/8、1/4、1/2、1秒、B、X、セルフタイマーは省略、測光用絞り込みレバーのみ
フラッシュシンクロ FP、X接点自動切り換え式、ドイツ型ソケット
ファインダー ペンタ固定アイレベル式、倍率=0.9倍(FL50mm)、視野率=上下92%、左右94%、スクリーンは中央にマイクロプリズム式距離計をもつフレネルマット式、視野内に測光範囲、露出計指針および定点、コンデンサーレンズはカットコンデンサー使用
測光・露出制御 CdS素子使用、TTL絞り込み定点合致中央部分測光式(中央12%部分)、測光連動範囲はEV3.5~17(ISO 100でF1.8レンズ)、フィルム感度使用域はISO 25~2000、1.3VのHD型水銀電池使用、バッテリーチェック機構付き
フィルム装填・給送 裏蓋開閉オートローディング、上部レバー174度回転、予備角21度(小刻み巻き上げ可能)
フィルムカウンター 裏蓋開放に連動して自動復帰する順算式
フィルム巻き戻し 折り畳み回転クランク式
大きさと質量 144×93×43mm、700g(ボディ)

いろいろなコレクターさんがおられますが、CANONのMF一眼レフ収集の方も結構おられます。
そのコレクションの難しさは「輸出モデル」。
海外で収集すればそう難しくないものも、「国内」で集めるとなるとなかなか思い通りにすすみません。
「TL」に「TX」、「AT1」、「T60」。
そんなところではないでしょうか。
いずれも、入手に難儀。もし、TLやTX、AT1にブラック仕上があったなら、それこそ大変。


tl-003.jpg
キヤノンさんの諸元には、バッテリーチェック機能付きとあるのですが、「ウーン」どこに付いているのか全くわかりません。FTは、巻戻しクランクの基部にチェック用のレバーがあるのですが、この機種は?です。
写真の通り、前も後もいたってシンプルなカメラです。さすが、廉価判です。


tl-004.jpg付属品はケースとレンズキャップとなります。ケースは「ハード」仕様で、キヤノネット用みたいな仕上です。前ブタの吊環部に切り込みがあり、一部カットされています。

このケースがオリジナルのものか真偽は不明ですが、底ネジ位置も合っており、使用においては全く問題ありません。

モルトは交換済みとなっております。






展示店は大阪駅中央店。
お値段は、(税別)20,000円 (税込)21,000円となっております。
お問い合わせは、電話06-6341-7005まで、またはメールにてお願いします。


+++中古カメラ担当係+++


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このページは、㊥カメラ 担当係が2009年8月26日 22:56に書いたブログ記事です。

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