㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
昨日は「パナソニック・マイクロフォーサーズレンズ」の勉強会に行ってきました。
開催場所は東京ということで、終日。
残念ながら、中古カメラの値段付け業務は進んでおりません。
その分、なかなかいい勉強をさせて頂きましたので、後ほどご報告します。
12時開始ということで、東京行きにしてはゆっくりめの新幹線で出発。
大好きな富士山、今日はきれに見えました。大満足。
裾野が見えなくなるギリギリのところで見える富士山(下の写真)が一番好きだったりします。
カメラは、さすがPANASONICさんの会ですから、NIKONやCANONというわけにいきませんのでDMC-TZ3で。新幹線の中からでも結構撮れるものですね。連写機能で簡単に撮影できます。
11時50分、到着。
東京・御成門のパナソニック1号館に到着。
十数年ぶりでしょうか。
私のいた部署の東京分室がこのビル内にありましたから、よく東京出張で訪れたものです。
さすが、やや緊張しました。
では、勉強会でのお話の一部を次ページでご紹介します。
会に先立って、PANASONICさんから今日の出席者の紹介。
「米多比顧問」。えええーーーー、もしかして????。
紹介時の添え言葉は、「あの知る人ぞ知る米多比顧問」です。
やっぱり、そうだ。ミノルタのα7000の米多比さんだ。
そういえば、以前に「1個師団」異動されたというような話を聞いたような。
そういうことだったんですね。
(確か、ミノルタさんでは光学開発センター長をやられていたと思います。)
α7000と言えば、画期的なカメラ。
①マイクロエレクトロニクスを導入(本体に8ビットマイコンを2個搭載)
②ピント合わせに高精度の新しいセンサーを採用
③自動化の追及(自動焦点・自動露出・巻上・巻戻など自動化できるところは徹底的に自動化)
そして、①~③を実現するために「マウントを変更」。
大きな決断をされ、そして大成功。ハネウエルの特許紛争という大きなお釣がありましたが、現在のカメラ業界の基本中の基本となる考え方を確立された方です。
また、その後のEOSとの戦い。
そんなCANONさんに向け、有名なコメントを残されています。
「キヤノンは緊張感を持続して与えてくれる。極めて優秀なライバル」
と、前書きが長くなりましたが、今のPANASONICにはMINOLTAの血が流れているということです。
よくよく考えれば、PANASONICにマウントアダプターがあるって不思議な話。
答えは、こういう所にあるわけですね。
もと自分のいた会社ですのでお許し下さい。
悪い言い方になりますが、家電屋の発想では到底できない商品です。
どう転んでも、やっぱり家電屋は家電屋なんです。
そういう意味で、すばらしい人材をヘッドハンティングされたものです。
ROKKORファンの皆さん、ちょっとLUMIXに対する見方がかわりませんか?
大阪の「堺」の会社から大阪の「門真」会社に乗り換えるというローカルな話なんですが。(笑)
そんな中、ちょっとおもしろい話が聞けました。
マイクロフォーサーズの現在のレンズロードマップは次の通りです。
今年、予定されているのが3本。
8mm F3.5 FishEye
100-300mm F4.0-5.6 O.I.S (35mm換算200-600mmのズーム)
14mm F2.8 (超薄型のパンケーキレンズ)
この3種類のレンズの追加で、ほぼレンズラインアップは必要最低限揃えることができたとのご説明。思わず、質問しちゃいました。
「個人的には、ノクチのマイクロフォーサーズ判なんかほしいところ。大口径単焦点はどうなんでしょうか?」
ご回答:「これで横のラインが出来上がるという状況。ご質問趣旨は、縦の深みということになろうかと思う。当然、我々も色々と考えている。来年度以降、どんなレンズかは具体的に申し上げられないが、市場の求める製品は出していくので、楽しみに待っていて下さい。」
と。ほんと今後楽しみです。
個人的には、昔のズイコーみたいな「F2」系統なんかもおもしろいと思いますが......。
LUMIX G 50mm F2
LUMIX G MACRO 45mm F2
LUMIX G 17.5mm F2
LUMIX G 12mm F2
あとは、LEICAブランドで1.4攻撃なんかもあり。
いやー、もし実現したら、ほんと間違いなく高い......。
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4
LEICA DG SUMMILUX 17.5mm F1.4
LEICA DG SUMMILUX 37.5mm F1.4
思いっきり勝手な想像です。でも、何らかの形で単焦点系の充実は必ずあると思います。
もう一つ面白いお話。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
というライカブランドのマクロレンズ。
小さくて、外から見ると何の変哲もない、ただの普通のレンズ。
ところが、このレンズ、すごい仕様だそうです。
なんと内部に「3個」モーターを組み込んでいるそうです。大きさからは全く想像できません。
ピント合わせと各種収差補正に3個のレンズユニットを動かすそうですが、それを3個の別個モーターで制御しているとのこと。
昔は、補正レンズをピントリングの回転にメカ的に連動させていたのですが......。
ほんと、昔の意味でのメカ屋さんが失業状態。
メカ的制約を一切受けずに自由にレンズを動かすことができ、最高・最良の状態を作り上げることが出来たそうです。おそらく、モーター3個搭載は世界で初、唯一のレンズとのこと。
技術の進歩とはすごいものです。
この点、PANASONICはものすごい技術陣容です。社内で何から何までの技術者を揃えています。
メカ屋もいれば、化もいますし、基礎研の方々も大勢おられます。モーター屋もいますから、なんでもござれ。
また、家電屋ですから、過去に縛られない(過去を否定する)自由度の高い会社です。
従来の光学屋の不文律なんぞ、またっくもって気にしない民族ですから、こういう形でおもしろい商品が生まれてきます。
ただ、その中心が旧ミノルタさんというのもこれまたおもしろく、α7000で業界の常識を打ち破った成功体験が受け継がれているということだと思います。
是非、今後もPANASONICさん、ワクワクする商品お願いします。
楽しみに待っています。
「米多比顧問」。えええーーーー、もしかして????。
紹介時の添え言葉は、「あの知る人ぞ知る米多比顧問」です。
やっぱり、そうだ。ミノルタのα7000の米多比さんだ。
そういえば、以前に「1個師団」異動されたというような話を聞いたような。
そういうことだったんですね。
(確か、ミノルタさんでは光学開発センター長をやられていたと思います。)
α7000と言えば、画期的なカメラ。
①マイクロエレクトロニクスを導入(本体に8ビットマイコンを2個搭載)
②ピント合わせに高精度の新しいセンサーを採用
③自動化の追及(自動焦点・自動露出・巻上・巻戻など自動化できるところは徹底的に自動化)
そして、①~③を実現するために「マウントを変更」。
大きな決断をされ、そして大成功。ハネウエルの特許紛争という大きなお釣がありましたが、現在のカメラ業界の基本中の基本となる考え方を確立された方です。
また、その後のEOSとの戦い。
そんなCANONさんに向け、有名なコメントを残されています。
「キヤノンは緊張感を持続して与えてくれる。極めて優秀なライバル」
と、前書きが長くなりましたが、今のPANASONICにはMINOLTAの血が流れているということです。
よくよく考えれば、PANASONICにマウントアダプターがあるって不思議な話。
答えは、こういう所にあるわけですね。
もと自分のいた会社ですのでお許し下さい。
悪い言い方になりますが、家電屋の発想では到底できない商品です。
どう転んでも、やっぱり家電屋は家電屋なんです。
そういう意味で、すばらしい人材をヘッドハンティングされたものです。
ROKKORファンの皆さん、ちょっとLUMIXに対する見方がかわりませんか?
大阪の「堺」の会社から大阪の「門真」会社に乗り換えるというローカルな話なんですが。(笑)
そんな中、ちょっとおもしろい話が聞けました。
マイクロフォーサーズの現在のレンズロードマップは次の通りです。
今年、予定されているのが3本。
8mm F3.5 FishEye
100-300mm F4.0-5.6 O.I.S (35mm換算200-600mmのズーム)
14mm F2.8 (超薄型のパンケーキレンズ)
この3種類のレンズの追加で、ほぼレンズラインアップは必要最低限揃えることができたとのご説明。思わず、質問しちゃいました。
「個人的には、ノクチのマイクロフォーサーズ判なんかほしいところ。大口径単焦点はどうなんでしょうか?」
ご回答:「これで横のラインが出来上がるという状況。ご質問趣旨は、縦の深みということになろうかと思う。当然、我々も色々と考えている。来年度以降、どんなレンズかは具体的に申し上げられないが、市場の求める製品は出していくので、楽しみに待っていて下さい。」
と。ほんと今後楽しみです。
個人的には、昔のズイコーみたいな「F2」系統なんかもおもしろいと思いますが......。
LUMIX G 50mm F2
LUMIX G MACRO 45mm F2
LUMIX G 17.5mm F2
LUMIX G 12mm F2
あとは、LEICAブランドで1.4攻撃なんかもあり。
いやー、もし実現したら、ほんと間違いなく高い......。
LEICA DG SUMMILUX 25mm F1.4
LEICA DG SUMMILUX 17.5mm F1.4
LEICA DG SUMMILUX 37.5mm F1.4
思いっきり勝手な想像です。でも、何らかの形で単焦点系の充実は必ずあると思います。
もう一つ面白いお話。
LEICA DG MACRO-ELMARIT 45mm/F2.8 ASPH./MEGA O.I.S.
というライカブランドのマクロレンズ。
小さくて、外から見ると何の変哲もない、ただの普通のレンズ。
ところが、このレンズ、すごい仕様だそうです。
なんと内部に「3個」モーターを組み込んでいるそうです。大きさからは全く想像できません。
ピント合わせと各種収差補正に3個のレンズユニットを動かすそうですが、それを3個の別個モーターで制御しているとのこと。
昔は、補正レンズをピントリングの回転にメカ的に連動させていたのですが......。
ほんと、昔の意味でのメカ屋さんが失業状態。
メカ的制約を一切受けずに自由にレンズを動かすことができ、最高・最良の状態を作り上げることが出来たそうです。おそらく、モーター3個搭載は世界で初、唯一のレンズとのこと。
技術の進歩とはすごいものです。
この点、PANASONICはものすごい技術陣容です。社内で何から何までの技術者を揃えています。
メカ屋もいれば、化もいますし、基礎研の方々も大勢おられます。モーター屋もいますから、なんでもござれ。
また、家電屋ですから、過去に縛られない(過去を否定する)自由度の高い会社です。
従来の光学屋の不文律なんぞ、またっくもって気にしない民族ですから、こういう形でおもしろい商品が生まれてきます。
ただ、その中心が旧ミノルタさんというのもこれまたおもしろく、α7000で業界の常識を打ち破った成功体験が受け継がれているということだと思います。
是非、今後もPANASONICさん、ワクワクする商品お願いします。
楽しみに待っています。
+++中古カメラ担当係+++
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