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㊥カメラ担当係"S"です。
 

フルサイズ登場に向けた第一ステップ !!! 機動性重視のペンタックス K-3 がマイナーチェンジ
 PENTAX K-3II が新登場。リアル・レゾリューション・システム は想像以上の凄腕です

PENTAX-K3II-001.jpg


ざっくりとここ最近のペンタックス Kシリーズを振り返りますと、

 
  1. ペンタックス PENTAX K-7 の登場 2009年6月27日
     小型化と防塵防滴

     
  2. ペンタックス PENTAX K-5 の登場 2010年10年15日
     高感度がよくなったぞ!

     
  3. ペンタックス PENTAX K-5IIs の登場 2012年10月19日
     ローパスレスで高解像感の新境地を開拓

     
  4. ペンタックス PENTAX K-3 の登場 2013年11月1日
     オートフォーカスなど足回りの強化

 

というふうに、約1年半毎にバージョンアップを繰り返してきました。
(K-5からK-5IIに2年を要したのは、震災とタイの洪水の影響で部品供給に深刻な問題が発生し、開発が遅れたからだそうです)


そして、その開発過程においては、
ペンタックスK系一桁台の製品をペンタの「コアライン」と位置づけ、ペンタックスの伝統を受け継ぐカメラとして、過去からの積み上げを常に念頭に置きながら、そこに新しい技術を加味していく取り組みがなされてきました。


故に、新しい機種といえども、その操作系は常に保守的、デザインも保守的であり、そして基本機能においても守るべきものは守る、つまり

  「変えたらいかん物は変えない」

を土台に、お客様が従来品からスムーズに移行できるよう、日夜腐心されてきた製品がK系一桁台だと言えます。


その辺が、新しいユーザー様を狙うK-SシリーズやQシリーズと異なる所でありまして、見た目の斬新さ追求することとは一線をかくし、愚直なまでの実直さが売りであったと言えるのではないでしょうか。

 

前置きが長くなりました、ということで、

  「特に今回は、ほとんど見た目は変わってません」

これが、まずは第一の結論です。
(ペンタ贔屓の八百富ですから、ただ変わってないというのにここまで時間をかけさせて頂きました・笑)

 

が、が、が、見た目は変わりませんが、中に凄いものが搭載されることになりました。

先般のCP+で発表された、この秋に出るであろう「フルサイズ」に搭載される予定の新技術、
リアル・レゾリューション・システム(超解像=ただ、ペンタさんはそう呼んでおられません)
がこの「K-3II」から導入されることになりました。

詳しくは、後ほど説明させて頂きます。「中判デジカメで写したような、色に深みがある、画像に切れがあるそんな凄腕技術=フェーズなどの中判デジカメを取り扱う専門店のスタッフとしてほんとそう感じます」でありまして、その撮影写真を一度見ると、とにかく驚くばかりです。

私的には、ローパスレスの時と同じ位の驚きでありまして、今回の「外観変更の無さ」などという話は、全くもって軽く吹っ飛んでしまうほどの新たなステージです。

この機能を実現するに至った背景は、世間を驚かせたローパスセレクターやアストロトトレーサーなどと同じで、ペンタさん独自の「SR」手ぶれ補正ユニットの仕組みを三段活用した事例です。力任せではない非常に柔軟な発想ができる所がとてもペンタ的と言いますか、こういう事を考え始め、そして実現できる社風でがとてもとても大好きですね。


ではでは、詳しく色々と見ていきましょう。


※(見出しに「マイナーチェンジ」と書かせてもらいましたが、超解像の写真を見ますと過小に表現しすぎかもしれません…)
 




まずは、今回の変更点や新機能をテキストで整理してみます。


◎ 外観面での変更事項
 

  • トップカバーの形状 … ストロボを廃止し、そのスペースにGPSユニットを内蔵した
  • ストロボホップアップボタン … GPSのON/OFFスイッチに変更
  • 背面液晶したのロゴ … RICOHの文字が無くなり、ノーネームに
  • メニュー画面 … 撮影1に「Real Resolution」が追加・レンズ補正は次ページに移動
  • メニュー画面 … 撮影4の「モードメモリー」にリ「アルレゾリューション」が追加
  • メニュー画面 … C3 の「21.充電中のレリーズ」が廃止

 

◎ 機能面での変更事項
 

  • (新機能)リアル・レゾリューション・システム
  • (新機能)GPS&電子コンパス搭載
  • (既存機能強化) 手ぶれ補正性能の向上 ⇒ 4.5段手ぶれ補正(流し撮り検知)
  • (既存機能強化) AF性能の向上 ⇒ アルゴリズムの改善と動体追尾性能の向上


◎ K-3も対象となる事項 = ファームアップで対応
 

  • 回折補正 … 回折ボケを回折補正で最大2段分の改善効果


要約すればこうなんです。
とても、あっさりしてますが、実は中身は濃いんですよ。

 



(続く) 続きは以下のリンクをクリックして下さい



 

次に、恒例の外観写真です。

トップカバーの形状が少し変更。(詳しくは後ほど)
PENTAX-K3II-002.jpg背面から

PENTAX-K3II-003.jpg底面 … 形状は全く同じなのでD-BG5はそのままお使いいただけます

PENTAX-K3II-004.jpg

変更となったストロボ上部を拡大 … GPSボタンを押してもホップアップしません。カバーは固定されています。

PENTAX-K3II-005.jpg上カバーの小さな点は、GPSの電源ランプ。スイッチオンでオレンジ色に点灯します。
(後のカメラが気になる方へ … ライカ IIIg 後期型 です・笑)

PENTAX-K3II-007.jpgトップカバーの材質は、GPSが搭載されているので従来通りの樹脂製。素材は異なりますが、とてもうまく調子が合わされています。

PENTAX-K3II-006.jpg思わずカバー外して中身を見たくなるような欲求をおこさせる「ネジ」。精密ドライバーを手にしながら「このネジ外してもいい…」、当然断られました。

PENTAX-K3II-008.jpg真中の凹んだ部分(シューの前側)はマグネシウム合金、周辺のカバーが樹脂製だそうです。
コンパクトデジカメなどでは「ここがGPS受信部です」と自己主張している機種が多いですが、さすが伝統を重んじるK一桁シリーズ。無駄な自己主張はしてません。

PENTAX-K3II-009.jpg新旧のK-3同士の比較。手前が「K-3II」。奥が「K-3」です。

PENTAX-K3II-010.jpg新旧のK-3同士の比較。手前が「K-3II」。奥が「K-3」です。ペンタックスロゴ部の上側に、微妙な段差(角度違い)がつくられたので、少し雰囲気が変わりました。

PENTAX-K3II-011.jpgそして、ご意見の多かった背面液晶下のロゴ部。こういう決断をされた(受け入れたリコーさん)が凄い。

PENTAX-K3II-012.jpg※液晶分の色の違いは、従来のK-3にガードフィルムの有を貼っているからです。

撮影メニュー1に「リアル・レゾリューション」の設定メニューが追加。
モードメモリーで、電源オフと連動させることが可能です。(ディフォルトは電源オフで、オンがキャンセルされます)


PENTAX-K3II-013.jpgメニュー画面カスタム3 の「21.充電中のレリーズ」が廃止されました

PENTAX-K3II-014.jpgHD16-85mmとの組合せ。今回からキットレンズの一つとなります。

PENTAX-K3II-015.jpg

今回からは、ボディー・16-85キット・18-135キットの3種類の発売となります。
 

PENTAX-K3II-016.jpgD-BG5との組合せ。

PENTAX-K3II-017.jpgK-3 と K-3II 新旧比較 NO.1

PENTAX-K3II-018.jpgK-3 と K-3II 新旧比較 NO.2

PENTAX-K3II-019.jpgK-3 と K-3II 新旧比較 NO.3

PENTAX-K3II-020.jpg
 




ということで、ここまでは外観写真をお届けしてまいりました。


さあ、ここからが本題。

今回の目玉機能、「リアル・レゾリューション・システム」についてのお話しです。

 

先日オリンパスさんから発売された「OLYMPUS OM-D E-M5 MARK-II」にも「40Mハイレゾショット」という機能が搭載されていますね。

PENTAX-K3II-022.jpg
一見、両者とも「レゾリューション=解像度・画素」という言葉が使われており、同じような機能かと思もいますが、全く異なる仕様です。

オリンパスさんのやり方は、センサーを0.5ピクセル単位でセンサーを動かしながら8回撮影した画像(4608 x 3456)を合成して、40Mの画像(【JPEG】7296×5472、【RAW】9216×6912)を作りだすものです。

超簡単に言えば、一つのピクセルを中心に、半段づつずらした画像でぐるりと回って補完し合い、自分自身の1点と1周した8点、計9点で細かい段々を作りだす、そんなイメージです。


PENTAX-K3II-021.jpgそんなんで、出来上がった画像は画素数が増えちゃうことになりますが、今まで無かったものが見えてくるという大きなメリットを享受することができるようになります。

ただ、これはこれでメリットなのですが、画素数が増えるということはとても負荷が増すことでもあり、その功罪は賛否の分かれる所かと思います。

もちろん、当店もオリンパスさんの製品を沢山取り扱わせて頂いている販売店ですから、オリンパスさんもペンタックスさんとも等距離(ほんとかなあ・笑・ほんとです)でありまして、また優劣をつけるのが販売店の役割ではありませんので、いいか悪いかをここで説明するのではありません。

仕組みの違いをご理解頂きたいが本心です。

つまり、マイクロフォーサーズならではのカメラシステムとしての小ささというメリットが、裏を返せば「画素数不足」というデメリットになるわけで、そこを、なんとか技術で乗り越えられないかというのが、この40Mハイレゾショットの狙いであります。デメリットを強みに変えるという、とてもすばらしい着想だと思います。

それを実現したのが、表の部分では0.5ピクセル単位でセンサーを制御する技術であり、裏の部分(影の立役者)は0.5ピクセル単位の違いをセンサーに伝える能力を有するレンズ達でありまして、周辺部分があまくなりがちなフルサイズレンズの弱点をうまくついてきた、すごい技術だと思います。

PENTAX-K3II-023.jpg
「大きさは半分、価格は2/3」という言葉がマイクロフォーサーズにはありますが、この「大きさは半分」を上手く活用された結果ですね。

 




ちょっと、かなり脱線しました。


ではでは、話をペンタックスの「リアル・レゾリューション・システム」に戻しましょう。


じゃ、ペンタさんはどうかといいますと、同じように「手振れ補正ユニット」を活用し、ピクセル単位で正確に動きを制御していきます。が、ここから両者に大きな違いがでてきます。

それは、0.5ピクセルか1ピクセルかという制御の単位の違いではなく、制御して何を得るのかという目的が異なってくるのです。

  • ペンタックス ⇒ 1ピクセル毎に各色の情報がほしい


両者とも高精細な絵を得たいと言う結果は同じなのですが、その高精細を画素数で生むのか、それともピクセルごとの色判定の決定プロセスを正確にすることで生むのかという、プロセスの違いがあるのです。今回、ペンタックスさんは「一つ一つのピクセルの切れがほしい。その切れが解像感を高め、色に深みを生む」と考えられ、この新技術を搭載されることになったわけです。

もちろん、画素数の多さは解像感の向上に必要なわけで、それはフルサイズでさらに大きく実現しようということで、ある意味両建てで新たな境地を開こうとされています。


是非、発売日にはこのいつもの画角でテスト撮影して、ご報告させて頂きます。


PENTAX-K3II-029.jpg
さあ、そのあたりを詳しく見ていきましょう。



ベイヤー式イメージセンサー では

 

PENTAX-K3II-024.jpg一つのピクセルに1枚のカラーフィルターがかぶせられており、1ピクセル毎に「青・赤・緑」のいずれかの色情報を得る仕組みです。緑の箇所が多いのは、人間の目の特性(緑をより感じやすい)からだそうで、いずれにしても1ピクセル単位からでは、どんなに頑張ってもカラー情報を再現することはできない仕組みとなっています。



その辺が、ベイヤー配列のセンサー解像度は総画素数の1/3から1/4だと言われる原因でありまして、実際の画像処理では、自身では不足する色情報を周辺の他の色フィルターからもらいながら、想像力を働かさせ色を作りだしています(画素補間・デモザイク処理)。



それが原因で、偽色がでたり、解像感が落ちたりするわけです。



例えば、細い線がぴりっとしていない場合、レンズの分解力うんぬんだけでなく、色を想像する時の画像処理の曖昧さでぴりりとしない=断定できないので、ちょっとごまかす=もやっとした雰囲気になる、そんなことが発生しているのです。



それをセンサー側で乗り越えているのが、シグマさんフォビオンセンサーで、1ピクセル毎に垂直的にRGB情報を得る仕組みをもっています。お写ん歩の SIGMA dp2 Quattro / 高野山 新緑 2014 (first on) でその解像感の素晴らしさを以前にレポートしていますので、是非一度ご覧下さい。


 
じゃ、フォビオンを積めばいいじゃんとなるのですが、まあそこはそんな簡単な問題ではなく、そこでペンタさんは考えました。




手ぶれ補正ユニットを正確に1ピクセルづつ動かしてRGBの画素を同じ場所に4回持ってくればいいじゃん!


以前に製品化された「アストロトレーサー」O-GPS1 や K-3に搭載されたローパスセレクターもそうで、この辺りの発想力・展開力は業界随一です。手ぶれ補正の補正の仕組みと他の機能を同居させながら、新たな付加価値を生むって、後で聞けばあ~なんだとなるのですが、今回も1ピクセルづつ正確に4回トレースすることで、一つのピクセル毎に色情報を完結させる仕組みを考え出されました。


これを、新たに「リアル・レゾリューション・システム」と名付けられたのです。


以下、ペンタックスさんのご説明。


ボディ内手ぶれ補正機構SRを利用し、イメージセンサーユニットを1画素ピッチずつ微細に移動させ4回撮影。その画像を1枚に合成することで、超高精細な画像を生成するのが、”リアル・レゾリューション・システム”です。
1画素あたり1つの色情報のみを取得する従来のベイヤー方式と異なり、1画素ごとにRGB各色の情報を得ることで、細部までのディテールや色再現に優れたきわめて高精細な画像を描き出します。
また、偽色が理論的に発生することもなく、通常撮影にくらべて高感度ノイズも低減する効果があります。

 
 
PENTAX-K3II-025.jpg

ある1点を見ているとします。まずシャッターが開き、最初は緑のフィルターが見える。次に赤のフィルター、緑のフィルター、最後に青のフィルターが見えて、シャッターが閉じるという時間経過となります。


ただ、4回の撮影すると言っても、機械的に4回シャッターが開閉するわけでなく、その切れ目は電子シャッターで処理されます。なら、ローリング(こんにゃく現象)は!となりますが、元々からセンサーが動くので、動きものには使えない仕様ですから、逆説的に何らの問題もありません。


また、実際の露光時間は4回分そのもので、シャッタースピードの表示が1秒となっていれば「4秒間」シャッターが開いています。1/60秒なら4/60秒、1/15秒開いています。


つまり、実際露光される時間は、適正露出の2段分余分にかかるので、頭の中で換算して下さい。さらに、ピクセル単位で色情報を取得しますので、露光時間内に被写体が動くと色情報がぐちゃぐちゃとなりますから動きものには不適、さらにその動きは「手振れ」も含まれますので、手持ち撮影でも不適となります。
 

注意事項をまとめますと、
 
  • 撮影時は、三脚などでしっかり固定する必要
  • ドライブモードのセルフタイマー/リモコン/ミラーアップ撮影を利用すると効果的
  • 被写体が動いたりカメラぶれが起こると効果が得られない場合がある
  • ローパスセレクター、デジタルフィルター、HDR、アストロトレーサーとは併用できない

 
なので、想定される撮影シーンは、
 
  • 室内での物撮り
  • 広角レンズ主体の風景撮影


などが考えられますね。



解像感の比較サンプル

高画素、大型のセンサーのカメラで撮影したようなくっきりとした解像感、明瞭感があり、対象物の存在感が際立ってます
左側:オフ 右側:オン
 
PENTAX-K3II-026.jpg
 
色再現の比較サンプル

解像感だけでなく色再現の能力も大きく向上しています。ディテールがリアルに描けており、素材の本来の質感を忠実に描写されています。
左側:オフ 右側:オン
 
PENTAX-K3II-027.jpg

小さなデータなので、なかなかこの写真ではその実力を感じては頂けないですが、是非発売時には恒例のお写ん歩でレビューさせて頂きたいと思います。

ベータ機で色々とテスト撮影させてもらいました。画像の中に動きものがあると画像が乱れるので、その辺に注意を支払う必要がありますが、使い方次第でとても大きな効果が期待できそうです。

とにかく「エッジが切れる」と言いましょうか、細い線がいっぱい出てきます。いつもの定点撮影場所で撮影してみますと、ビルの外壁や窓ガラス内のカーテンやブラインド、どんどん細い線が浮かび上がってきます。上でも書きましたが、その昔のローパスレスの時の感動と同じですね。そして、色のディテールも豊かで、だらっとせず、とてもぴりりとしています。まさしく、中判デジカメの色の深みと同じような感じです。

とにかくもって、「へ~」という所でありまして、とてもとても驚いています。

リアル・レゾリューションのオンオフ写真を等倍で比較すると、その差は一目瞭然でありまして、「解像感があがるってこういうことなのか」とあらためて勉強させてもらいました。

一言で表現するなら、「写真がきりりとする」でしょうか。
(※シャープネスのような縁取りではないです。以下の写真のような感じです=イメージ写真です)

 

sampleA.jpg


ただ、画面に動くものがあると不思議なブレが発生します。おそらく、センサーの回転していく方向と被写体の動く方向に、さらに露光時間が加味され、その影響が表れてくるようです。この点については、よーく事前に検証しておく必要がありそうな感じです。


 




回折補正

従来機の K-3 では、ファームウエアでアップグレードが可能な機能で、最大2段分の改善効果があります。ボディ内の RAW 展開時にも適用可能です。
左側:回折補正オフ 右側:回折補正オン

PENTAX-K3II-028.jpg

2000万画素を越え現在、回折による画質の劣化は避けて通れない問題です。
F8~F11を超えると回折による画像劣化で出てきますので、是非、常にスイッチ・オンで撮影されることをお勧めします。
(既存ユーザー様、是非、ファームアップしてくださいね)

そうすること、開放から最少絞りまで幅広く絞りのレンジを使えるようになりますよ。




 
手ぶれ補正が進化
 

  • 進化点① ⇒ 流し撮り検知


    一定方向へのカメラの動きをジャイロセンサーが即座に検知し、SRユニットを最適に制御。
    SRをオンにしておくだけで、通常撮影と流し撮り、いずれにも対応できるようになりました。


    流し撮りをする際は「一方向」に「一定のスピード」でカメラを振ることになり、この動きを手振れと判断し補してしまうと、うまく撮影ができません。

    そこで、今回の新製品「K-3II」では、カメラが「一方向」「一定のスピード」で動いている場合は、その成分のぶれは補正しないようになっています。


    例えば、カメラを横に振って流し撮りする場合、上下や斜めのブレは補正し続けますが、横方向はフリーにしておくというような制御をしていそうです。

    このフリーにする方向(=流し撮りの方向)は横に限らず縦方向でも斜め方向でも対応するそうです。

    (ここがペンタックス独自のSRユニットの素晴らしさです)

    ただし、流し撮りの動きが速すぎると対応できません。
    遠くの空を飛ぶ飛行機は対応できるが、目の前を横切るレーシングカーなどは難しいそうで、イメージ的にはビュッとふるような振り方で撮影する場合には、補正が追い付かないようです。




    pentaxplus で公開されている以下の動画をご覧ください。
    今年のCP+で、航空写真家「洲崎さん」がお話されていた新ファーム、これがこの新機種に搭載されたということですね。

    CP+2015 洲崎秀憲氏セミナー 新鋭Kマウントレンズで捉える。PENTAX K-3のヒコーキ撮影力


     
  • 進化点① ⇒ 4.5段の補正効果を発揮

    新たに高感度なジャイロセンサーを採用することにより、補正効果をKシリーズ最高の4.5段*まで向上。
    望遠レンズを積極的に活用できるのはもちろん、装着するすべてのレンズで強力な補正効果を実感できます。

    *CIPA規格準拠 (f-85mm,  HD PENTAX 16-85mm F3.5-5.6 ED DC WR)


     



新高速アルゴリズムを搭載
 

  • 高速化① ⇒ 動体追従性の向上(AF.C)

    奥行き方向にすばやく動く被写体への追従性が向上。
    ペンタックスリアルタイムシーン解析システムとの相乗効果により、動体のAF撮影がスムーズかつ快適に行えます。

     

 

  • 高速化② ⇒ シングルAF高速動作

    最新の設計によるズームレンズ※使用時は、シングルAF(AF.S)も高速に動作し、シャッターチャンスに強さを発揮します。
    ※ DA 18-50 RE・DFA 150-450mm・DFA★ 70-200mm

 
う~ん、何か新しい「仕掛け」が新製品のレンズに組み込まれたようです。
只今、メーカーさんに問い合わせ中。
どんな仕掛けか教えてもらえるかな…? わかり次第追記させて頂きますね。


【追記】 2015-04-25

  • 最新の設計によるズームレンズ … ズームレンズに限るということではない、単焦点レンズでも高速化される。
  • 今後は? … 今後の全ての新製品に搭載されるとは限らないが、基本的には搭載していく予定
     ⇒ ここからは推測 … 18-5mmREのキットレンズには搭載されていないようなので、DAL系には非搭載となるような雰囲気。
  • どんな仕掛け … 問い合わせ継続中



 



 
GPSと電子コンパスを内蔵

PENTAX-K3II-030.jpg

GPSと電子コンパスを本体に内蔵しました。カメラ単体で撮影位置情報とカメラの向いている方向、撮影日時(世界協定時)などを画像データに記録することが可能です。

今まで別売だった「O-GPS1」の機能が内蔵されました。


 


 

という所が、本日、今現在での情報です。

皆様、どうですか?

おそらくもって、現在「K-3」をお持ちのユーザー様には、とてもとても悩ましい新製品の発表かと……。

そりゃ、この秋(たぶん秋?)にもフルサイズ機の登場が予定されているのですから、ここで乗り換えてさらにフルもいくぞ~とか、いやいやここは我慢我慢。秋のフルの全力投球、などなどいろんなお気持ちがあろうかと思います。

販売店としましては、もちろん全部お買い上げいただければ、とても手前味噌てきにHappy!ではあります。

そのこで、秋は秋として置いておいて、
この新機種だけに絞って、お話しさせていただきますと、

① フィールド系風景写真派のお客様へ
   ⇒ リアル・レゾリューションの力は凄いです。
   ⇒ 動き=風という問題はありますが、格段に解像感がアップし、とても立体的な写真を手にすることができます。

② 飛行機・スポーツ系のお客様へ
   ⇒ 流し撮り検知の手振れ補正、大いに期待して下さい
   ⇒ あと、逃げていく被写体に対する追従が改善されたようです。どうでしょうか?

というところ。
是非、買い替え、検討してみてくださいね。(店頭風に)
 
 

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ご予約、どうぞよろしくお願いします。

 

八百富写真機店 ㊥カメラ担当係"S"

 




















 

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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2015年4月23日 10:00に書いたブログ記事です。

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