_千輪菊_
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。 (2017年1月28日撮影)
今年の奈良若草山焼きはとてもよく焼けましたね!
昨年の山焼きは荒天の影響で少々残念でしたが、今年は事前に確認予測した気象条件がドンピシャ。
どこから撮ろうかとずいぶん悩みましたが、今年は写真仲間さんのお薦めもあって、二月堂付近に三脚を構えました。
(このへんです=https://goo.gl/maps/BTeZRqQn2xA2)
撮影機材をどうするか迷いましたが、エントリー機の PENTAX K-70 が十分実用的なので、この日の主役に抜擢。
現場で「あれ K-1 と2台体制じゃないの??」とツッこまれましたが、ここはグッと堪えます(笑
ケーブルスイッチ(CS-205)が K-70 に適合しないことをすっかり忘れてまして、写真仲間にリモートレリーズを借りるという失態をやらかしました。
(スマートフォン用の携帯バッテリーも借りちゃいました^^; Oさん、ありがとうございました)
1枚目、Facebook に先行掲載したものと変えてみました。
※ 広角が必要で、結局18mmばかりで撮影です
一発撮りではとてもありえない画であり、いわゆる「合成画像」ということになります。
Photoshop のレイヤー機能で画像を重ね、それぞれ『比較明合成(コンポジット)』後に保存。
花火や星を撮る写真家さんにしてみれば、まぁ馴染みのお作法といったところでしょう。
この1枚目、この画だけで20枚近くの画像をレイヤーで重ねています。
大まかにこの3部構成。
真ん中の画は15枚『比較明合成』し、左画の空の青いところに当たる部分だけを残し、建造物付近の暗い部分は消してしまいます。
※ 燈籠の明るい部分も比較明合成されてしまい、それぞれの灯りに違和感が残るのを避けるため
あとは右のような花火を『比較明合成』する訳ですが、欲張って何枚も『比較明合成』しすぎると、画がごちゃごちゃしてしまいますので良い加減で。
※ 今回は大小併せ3枚を比較明合成しています
撮影時にホワイトバランスを「太陽光」などで撮れば良いのですが、どのみち合成するなら色味も好みの雰囲気に変えてしまうのもアリです。
山焼きのところが少々赤紫になっていますが、これも全体の色味を考え仕上げのときに調整しました。
ブルーアワー(マジックアワー)特有の空を活かしたく、ちょっとありえない雰囲気ではありますが、これはこれで仕上げの楽しみでもあります。
これは長時間露光したベースと花火1枚を『比較明合成』。
これが一番「らしさ」残る画だと思います。
山焼きベースを変え、花火を大小3枚『比較明合成』しました。
ちょっとごちゃごちゃしていますねー。
横の画を縦にトリミング。
千輪菊の代わりに尺玉を『比較明合成』しました。
これも別の画がベースになっています。
白い点々が写りこんでいますが、これは空の明るい星が『比較明合成』されています(笑
「とても難しそうだ」、「そんな作業は自分で出来っこない」......
いえいえ、Photoshop に少しでも慣れれば案外簡単に出来てしまうと思います。
「Photoshop あるけど、色や明るさの調整、せいぜいトリミングくらいでしか使ったことがない」、そんな方が多いのでは?
練習する前に元になる画を大事に保存し、コピーした画でどんどん練習すればコツも直ぐに掴めるでしょう。
肝心なことを忘れていましたがパソコンのスペックには左右されますのでご注意を。
複数のソフトを立ち上げたり、レイヤーをじゃんじゃん用意するようなときはメモリーの容量を必要とします。
できれば 8GB 、余裕がございましたら 16GB 以上がお薦め。
CPU はi5 くらいの「そこそこ」性能で良いと思います。
やはり山焼きの画が一番肝心、二月堂と絡めて撮るのが大好きです。
これはRAW 現像時に補正しただけのもの。
Captur One の旧バージョンが PENTAX K-70 に対応していませんので、PENTAX 純正RAW現像ソフト「Digital Camera Utility 5」でギリギリ限界の補正後に現像出力しました。
ソフトウェアのおかげもございますが、 PENTAX K-70 の基本性能がしっかりしているからこそ。
お後がよろしいようです。
2月の後半には『 PENTAX KP 』の出番が控えています。
コンパクトデジタル一眼レフ、取り回しのよいサイズは写欲をコントロールしますので、ぜひ吟味なさってくださいね。
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。
-お写ん歩・K-