コニカ レコーダー KONICA RECORDER が入荷しました。
ハーフサイズ判の自動巻き自動焦点カメラです。ボディーカラーは鮮やかな「コニカレッド」。
当時の愛称は「ニューコニカ」、新世代のハーフサイズカメラとして昭和59年3月に登場しました。 そして、その年の通産省選定グットデザイン賞を受賞するという輝かしい経歴の持ち主です。
コニカ レコーダー 諸元
画面サイズ 24x18(公称) 35mmフィルム使用
レンズ ヘキサノン24mmF4
シャッター 絞りセクター兼用ビトウィーン式プログラム電子シャッター 1/60-1/250秒
ファインダー 逆ガリレオ氏式透視ファインダー
焦点調整 自動焦点式 測距範囲 0.9m-∞
露出調整 Cds使用のプログラムAE制御方式 連動範囲EV10-EV16(ISO100)
フラッシュ 内蔵フラッシュ ガイドNo12(ISO100・m)
フィルム装填 イージーローディング
フィルム巻上 電動モーターによる自動巻上
フィルム巻戻 電動巻戻し
電源 1.5V単3乾電池2本使用(ニッカド電池不可)
レリーズロック スライドカバーを閉じた時
寸法 幅112.5×高さ77×奥行30.5mm(スライドカバーを開けた時、幅127mm)
重量 250g(電池別)
標準価格 カメラ ¥36,800円(ストラップ付) 別売ケース ¥2,000
ハーフサイズ判の自動巻き自動焦点カメラです。ボディーカラーは鮮やかな「コニカレッド」。
当時の愛称は「ニューコニカ」、新世代のハーフサイズカメラとして昭和59年3月に登場しました。 そして、その年の通産省選定グットデザイン賞を受賞するという輝かしい経歴の持ち主です。
コニカ レコーダー 諸元
画面サイズ 24x18(公称) 35mmフィルム使用
レンズ ヘキサノン24mmF4
シャッター 絞りセクター兼用ビトウィーン式プログラム電子シャッター 1/60-1/250秒
ファインダー 逆ガリレオ氏式透視ファインダー
焦点調整 自動焦点式 測距範囲 0.9m-∞
露出調整 Cds使用のプログラムAE制御方式 連動範囲EV10-EV16(ISO100)
フラッシュ 内蔵フラッシュ ガイドNo12(ISO100・m)
フィルム装填 イージーローディング
フィルム巻上 電動モーターによる自動巻上
フィルム巻戻 電動巻戻し
電源 1.5V単3乾電池2本使用(ニッカド電池不可)
レリーズロック スライドカバーを閉じた時
寸法 幅112.5×高さ77×奥行30.5mm(スライドカバーを開けた時、幅127mm)
重量 250g(電池別)
標準価格 カメラ ¥36,800円(ストラップ付) 別売ケース ¥2,000
このカメラは常識覆し、「フィルムを縦に送る」という技でハーフサイズの難点を克服した歴史的なカメラと一般的に位置付けられています。
下の写真の通り、下から上にフィルムが給装されるのですが、この画期的な(メーカーがそう言っております)フィルム縦送り方式により構図は35mmカメラと同じ横位置となります。
昨日ご紹介したPEN-Fなど他のハーフサイズ機は、通常横送りのため普通に構えると当然縦位置なります。一般的には横位置写真が主ですから、多くのユーザーはやっぱりカメラとしては使いにくかったと思います。私は縦位置写真のほうが好きなので好都合なのですが、多くの写真が横位置で撮られている現状からすると、お世辞でもユーザー本位に立ったやり方ではなかったと思います。
そこで、コニカの開発陣はうまく考えました。
よくよく考えてみたら居たって簡単。横から縦送りに変えるだけで、劇的に使い易いカメラになりました。
しかし、実はフィルムを電動で縦に送るということはこのカメラが最初というわけではありません。
その昔、ヤシカから出ていた「セクエル」というカメラが静止画機としては最初ではないでしょうか。
電動モーター内蔵のハーフサイズカメラで、その後発売された「京セラ・サムライ」の元祖とでもいうようものです。スプロケットがなかったため、巻き上げていくと徐々にコマ間が広がり、ハーフ判ですが「65枚」位しか撮れないというものでした。デザインは静止画機というより、W8時代の撮影機に近く、手軽さという点では難ありカメラでした。
それ以前にはキヤノンの「ダイヤル35」、ヤシカの「ヤシカラピード」、「タロンシーク」、海外では「フランスのセプト」、「アンスコメモ」やロシア製にもありました。
ただ、何れも「私はいかにもフィルムを縦に送っています」というデザインで、通常の横送りカメラに近い形状でしかも「薄型」というにはほど遠いものでした。
そういう意味で、この「レコーダー」は「世界初」といっても過言でない、凄すぎます。
高さはほぼ限界値、そしてハーフ判のフライジングバックを活かした薄さ、加えてモーターを内蔵し、電池室も確保しさらに自動焦点まで内蔵。
確かに、メーカーのいう画期的なカメラです。よくぞ、この時代にここまで出来たものだと思います。
でも、実は難点はあったのです。
撮影時は写真のように、背面のスライドレバー動かして左右に開いて写すのですが、閉じる時にも同じようにレバーを動かしロックを解除して閉じる必要があります。
その昔ありました。
いきよいよく開けて、あるいは力づくで開けて、破壊。
反対に、レバーでロックを解除せずに無理やり閉めて、破壊。
誤った使い方が悪いのですが、ちょっと強度不足でしたか?
また、パネルは金属で美しいのですが、ちょっと素材の選択に難が。
アルミを使用したので、衝撃に弱すぎます。
ぶつける人が悪いのですが、ちょっと材料の選択ミスですか?
この個体もメーカーロゴの下に凹みがあります。
さらに、そのパネルと本体を接着する方法に、ちょっと難が。
まーこれは仕方がない事と言えばそうなのですが。
パネルは両面テープで躯体と接着されているのですが、経年劣化で粘着性が落ち、パネルが浮いたものが多くなってきました。
特に、ストロボスイッチ側のサイドパネルの浮きが多く、残念です。
時代なりでメーカーが悪いわけではないのですが、両面テープをあまりにもケチりすぎましたね?
ただ、それ以外の故障はあまり聞いたことがありません。
現在に至っても、巻上不良とか全く聞いた事もありませんし、露出不良とかピント不良もこれまた全く聞いたこともありません。
メカ的にも、電子的にも、上記を除けば「かなり完成度の高い」カメラであったと思います。
ハーフサイズと言えば、オリンパスというイメージが強いですが、実はコニカもこだわった会社の一つでした。
レンズシャッター機でⅢM、一眼レフでオートレックス。
特に、オートレックスはラボ泣かせ!
途中切り替えが可能だったので、フルサイズとハーフが混在するというとんでもない「ネガ」をこの世に生み出しました。ラボマンはたまりません。
また、FT-1プロハーフ、ヘキサーのハーフ判。
他社とは一線を画する、ユニーク(ちょっとへそ曲がり的?)なカメラを世に送り出してくれました。
残念ながら、もうこの世に存在しない会社(私にとってはそうなんです)となってしまいましたが、写真業界に貢献したいい会社でありました。合掌。
ということで、このカメラの展示店は大阪駅中央店となります。
お値段は(税別)9800円、(税込)10290円、お問い合わせは、06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
下の写真の通り、下から上にフィルムが給装されるのですが、この画期的な(メーカーがそう言っております)フィルム縦送り方式により構図は35mmカメラと同じ横位置となります。
昨日ご紹介したPEN-Fなど他のハーフサイズ機は、通常横送りのため普通に構えると当然縦位置なります。一般的には横位置写真が主ですから、多くのユーザーはやっぱりカメラとしては使いにくかったと思います。私は縦位置写真のほうが好きなので好都合なのですが、多くの写真が横位置で撮られている現状からすると、お世辞でもユーザー本位に立ったやり方ではなかったと思います。
そこで、コニカの開発陣はうまく考えました。
よくよく考えてみたら居たって簡単。横から縦送りに変えるだけで、劇的に使い易いカメラになりました。
その昔、ヤシカから出ていた「セクエル」というカメラが静止画機としては最初ではないでしょうか。
電動モーター内蔵のハーフサイズカメラで、その後発売された「京セラ・サムライ」の元祖とでもいうようものです。スプロケットがなかったため、巻き上げていくと徐々にコマ間が広がり、ハーフ判ですが「65枚」位しか撮れないというものでした。デザインは静止画機というより、W8時代の撮影機に近く、手軽さという点では難ありカメラでした。
それ以前にはキヤノンの「ダイヤル35」、ヤシカの「ヤシカラピード」、「タロンシーク」、海外では「フランスのセプト」、「アンスコメモ」やロシア製にもありました。
ただ、何れも「私はいかにもフィルムを縦に送っています」というデザインで、通常の横送りカメラに近い形状でしかも「薄型」というにはほど遠いものでした。
そういう意味で、この「レコーダー」は「世界初」といっても過言でない、凄すぎます。
高さはほぼ限界値、そしてハーフ判のフライジングバックを活かした薄さ、加えてモーターを内蔵し、電池室も確保しさらに自動焦点まで内蔵。
確かに、メーカーのいう画期的なカメラです。よくぞ、この時代にここまで出来たものだと思います。
でも、実は難点はあったのです。
撮影時は写真のように、背面のスライドレバー動かして左右に開いて写すのですが、閉じる時にも同じようにレバーを動かしロックを解除して閉じる必要があります。
その昔ありました。
いきよいよく開けて、あるいは力づくで開けて、破壊。
反対に、レバーでロックを解除せずに無理やり閉めて、破壊。
誤った使い方が悪いのですが、ちょっと強度不足でしたか?
また、パネルは金属で美しいのですが、ちょっと素材の選択に難が。
アルミを使用したので、衝撃に弱すぎます。
ぶつける人が悪いのですが、ちょっと材料の選択ミスですか?
この個体もメーカーロゴの下に凹みがあります。
さらに、そのパネルと本体を接着する方法に、ちょっと難が。
まーこれは仕方がない事と言えばそうなのですが。
パネルは両面テープで躯体と接着されているのですが、経年劣化で粘着性が落ち、パネルが浮いたものが多くなってきました。
特に、ストロボスイッチ側のサイドパネルの浮きが多く、残念です。
時代なりでメーカーが悪いわけではないのですが、両面テープをあまりにもケチりすぎましたね?
ただ、それ以外の故障はあまり聞いたことがありません。
現在に至っても、巻上不良とか全く聞いた事もありませんし、露出不良とかピント不良もこれまた全く聞いたこともありません。
メカ的にも、電子的にも、上記を除けば「かなり完成度の高い」カメラであったと思います。
ハーフサイズと言えば、オリンパスというイメージが強いですが、実はコニカもこだわった会社の一つでした。
レンズシャッター機でⅢM、一眼レフでオートレックス。
特に、オートレックスはラボ泣かせ!
途中切り替えが可能だったので、フルサイズとハーフが混在するというとんでもない「ネガ」をこの世に生み出しました。ラボマンはたまりません。
また、FT-1プロハーフ、ヘキサーのハーフ判。
他社とは一線を画する、ユニーク(ちょっとへそ曲がり的?)なカメラを世に送り出してくれました。
残念ながら、もうこの世に存在しない会社(私にとってはそうなんです)となってしまいましたが、写真業界に貢献したいい会社でありました。合掌。
ということで、このカメラの展示店は大阪駅中央店となります。
お値段は(税別)9800円、(税込)10290円、お問い合わせは、06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
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