カメラの八百富|RICOH R1s GOLD リコー R1S ゴールド

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RICOH R1S GOLD リコー R1s ゴールド が入荷しました。


r1s-001.jpgブログネタを店内から特段に探し出して、流れを考えて書いているわけではないのですが、「IXY GOLD」につづいて「R1s GOLD」のご紹介です。

お客様からよく、
「ねー、どれぐらいで探している商品は入ってくるかな?どんなもの?」
と聞かれることがありますが、その際次にようにお答えすることが多いです。

「入ってくる時は連続で入ってくるのですが、入らないときは徹底的に入らないですね、気長にお待ち下さい。」

中古カメラって、そんな感じがします。
流れというのでしょうか、ほしいと思えば思うほど遠ざかり、何気ないときに突然出くわす、やっと見つけたと思ったら、翌日に極上品を見つける。
なかなか思い通りにいかない難物です。
難儀しながらいろんな商品を買う、たまに「スパッと思い通りの商品」に出くわす。
そんな流れを楽しみながら、中古カメラと向き合うお客様、結構おられます。

そして、仕入れる私ども同じです。
珍しいものを仕入れた時の、わくわく感。
連続で仕入れた時の、偶然性への驚き。
初めて見る商品への感動。
くだらない商品を見たときの、ほのぼの感。
毎日、毎日結構おもしろい日々です。

今回のゴールド関連、そんなに頻繁に入荷する商品ではありません。
しょっちゅう入荷していたら、店の中が「ゴールド」だらけ。ありえません 。
パンケーキレンズに関しても、短期間に色々な種類が連続で入荷することも珍しいです。
これも、一つの流れなんでしょう。

そんな流れを踏まえ上で、販売店からお客様へのアドバイス。
  (なんか偉そうな言い方で恐縮ですが)

「最初の第一印象を大切にして下さい。ピーンときた商品は、即買い。悩みだしたら、第一印象を思い出す。それでも、悩んだら縁が無かったとさっさと諦める。」

という感じです。
店頭にいますと、若い女性の買いっぷりがこんなふうです。
皆さん、気持ちよく買われ、あるいはさっぱりと見送られています。
自分自身の買い物時の参考になる、「きもちい後悔しない買い物」のしかたです。

では、商品のご紹介です。

メーカーリコー
発売日1995年11月
発売時価格41,000円
型式35mmレンズシャッター式オートフォーカスカメラ
レンズリコーレンズ 30mm f3.5(4群4枚)マルチコート採用
スーパーワイドパノラマ(専用)24mm F8 (6群6枚)ワイドコンバータレンズ内装
シャッタープログラム式電子シャッター・シャッタースピード 約2秒~1/500秒
露出制御2分割SPD受光素子使用
連動範囲 EV2~15(ISO100)
逆光検出時約3.0mまではストロボ自動発光
ストロボ内蔵 発光量制御電子フラッシュマチック方式
低輝度時自動発光 赤目軽減モード  
デート機構時計組み込みオートデート式(2024年迄)、パノラマ撮影時も写し込み可能 
ファインダー採光式逆ガリレオ方式 
フイルム感度
 DXコード付フィルム使用時自動セット ISO50~3200
DXコード無時 ISO100にセット  
ピント方式(AF方式)パッシブ方式マルチオートフォーカス(フォーカスロック可)
撮影範囲0.35~∞
シングルオートフォーカス可
フィルム送り装填:リコーオートロード方式
巻上げ:自動巻上げ
巻戻し:フィルム終了時自動巻戻し、途中巻戻し可 
大きさ・重量117mm×61mm×25mm(グリップ部 をのぞく) 145g(電池別) 
電源・電池リチウム電池 CR2 3V 1個 
備考パノラマ撮影可能 


遠慮なく4枚連続「ゴールド」オンパレードです。

r1s-002.jpg背面も全面ゴールド。指当ての茶色の貼り革がキーポイントです。

r1s-003.jpg何も裏ブタ内側までゴールドとは。徹底的なこだわり?

r1s-004.jpgロゴは浮き出し仕上げ・レンズ名は刻印。なんかアクセントカラーでも入れればとも思いますが、やはり徹底的にゴールドです。

r1s-005.jpgと、上から下まで、そして中までも「ゴールド」。
仕上は「梨地のゴールド」、いわゆる「光沢」仕上のゴールドではないので「指紋」の心配がないタイプです。個人的感想で言えば、嫌味の無いゴールドというところでしょうか。

続いて、私なりのこのカメラ評価。

-カメラデザインの一つの完成系-

このカメラは、R1の後継機にあたります。
R1のレンズにマルチコーティングを施した改良で、今のGRデジタルにつながる家系の2代目となります。
このR1sに、より高性能なレンズをとの要望で生まれたのが、GR1シリーズ。
そして、GRデジタルへと発展してまいります。
先日のIXY GOLD と同じで、現在のデジタルカメラを語る上で欠くことのできない非常に歴史的な「デザイン」と言えると思います。

発売当時、本当にその薄さに驚かされました。
パトローネの厚みをグリップ部に利用した上で、各部の薄さを極限まで追及し、もう削ぐところが無いまでの仕上げました。当時としては、かなりの実装技術と言えると思います。

このグリップ部の適切な厚みは、ほんと絶妙です。
そういえば、フィルム時代のGR1の開発陣の一部の方は、今ニコンにおられるとの噂を聞いたことがあります。ニコンでどんな商品に関われているか興味深々です。

 -ややまじめなパノラマカメラ-

正確な評価とはならないのですが、他があまりにもいい加減なパノラマなので、あえてこの機種は「まじめなパノラマカメラ」と言わさせていただけます。
構造が非常に面白く、後群の後にワイドコンバーターをパノラマ撮影時に挿入するというやり方です。
パノラマスイッチを入れると、フイルム面にマスクがセットされ、同時にレンズの後にワイドコンバーターユニットが横から回転して追加されます。

この時代のコンパクトカメラのパノラマは、はっきり言って偽パノラマです。
正確には「89×254㎜トリミングプリント」と呼ぶべきであって、決してパノラマ写真ではありません。

パノラマ写真とは、「広い範囲を撮影した写真」のことで、40ミリぐらいのレンズを広い画角と呼ぶにはあまりにも無理があります。
いわゆる「上下カット」の「トリミング」プリントにしかすぎません。

よくぞこんなものをパノラマと称して、業界上げてお客様にすすめたのかといつも反省すべきと思いおこします。しかし、当時はパノラマが付いていないと売れなかったという異常な状態でした。売る側も、そして買われるお客様も、パノラマパノラマの連呼。

「このカメラはパノラマは写せないの。そしたら、やめとく。」
何度となく、この言葉を言われました。

その結果、今では私の家にも、アルバムに貼れないで引き出しの中にいるパノラマ写真が何枚も角が折れた状態で保管されております。儲かったのは、印画紙メーカーだけ?おっと、もうやめときましょう。誰かに怒られそうです。

そういう意味を踏まえて、広い範囲を撮影するという意味でこの RICOH R1s は「立派な」パノラマカメラです。なんと言っても、広角「24㎜」です。
十分に「パノラマ写真」の迫力を備えています。

ただ、本当の意味でのパノラマ写真には残念ながら足元にも及びません。
トミヤマのアートパノラマ617でお客様が撮影された写真を過去数度拝見しておりますが、さすがにすごいです。レンズはNIKKOR-SW 90mm F4.5 で撮影されたものですが、広角レンズのように画像が上下や左右に圧縮されておりませんので、ほんとうに人間の目で見た感じが再現されています。建物は中心でも端でもまっすぐ立っており、遠近感も誇張されることなく、すばらしいパノラマです。
もちろん、それはそれとわかった上でのお話です。比較する私が間違っているのですから。

展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)13,000円 (税込)13,650円となっております。
お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてお願いします。


+++中古カメラ担当係+++

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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2009年8月31日 22:47に書いたブログ記事です。

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