㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
今日ご紹介するカメラは、
Agfa OPTIMA 1035 ストロボ OP-10付(アグファ オプチマ 1035) です。
西ドイツのアグフア・ゲバルト社製のコンパクトカメラ。
先日ご紹介しました、弊社創業当時の写真にも出てくる、歴史あるカメラ・フィルムメーカーです。
☞ その写真の中から切り抜いてみました。
上の写真のカメラやストロボにプリントされているロゴマークと比べてみると、同じですね!
すごい!
ちょっと、Wikipediaでアグファを調べてみると、
1867年にドイツ・ベルリンで創業した化学薬品メーカーのアグフア社と1894年にベルギー・アントウェルペンで創業した印画紙メーカーのゲバルト写真製造社が1964年に事業統合して誕生した。1981年から1999年までは、ドイツの総合化学薬品メーカーであるバイエルの子会社となっていた。
かつては世界第3位の写真フィルムメーカーであり、フィルム式カメラも製造販売していたが、デジタルカメラの普及で販売額が減少し、2004年11月アグフア・ゲバルト幹部社員らが設立した別会社アグフアフォト社 (AgfaPhoto) にフィルム部門を売却、撤退した。アグフアフォト社はアグフア・ゲバルトから商標を借り受けてアグフアブランドのフィルムの生産を続行していたが、 2005年5月27日に破産申請を行った。
その後、独Hans O. Mahn & Co. KG社がアグフアブランドのモノクロフィルム・印画紙事業を引き継いだほか、独Lupus Imaging & Media社がアグフアブランドのフィルムやメモリカードを発売している。また日本では、SuperHeadzブランドでロモやホルガを販売している株式会社パワーショベルがLupus社と業務提携を締結、日本でのアグフアブランドの日本総代理店となり、135フィルムの販売や、本国では生産されていない110/120フィルムを独自に再生産することを発表している。
という歴史です。
1867年創業、さすがに古い会社(ブランド)です。まあ、名前は残れど......という感もややありますが、それでも「Agfa」と名のつくフィルム等が手に入る現状には感謝しなければと思っております。国産メーカーの「コニカ」や「ミノルタ」、「コンタックス」などは非常に残念、全くその名は写真関連では消えうせてしまいました。
では、本題の OPTIMA 1035 について。
このカメラは、Made in Germany です。
表現は悪いですが、このコンパクトカメラを「ドイツでつくる」?
イメージが沸いてこないです。
たぶん、ローライ35のシンガポール製にかなり影響されているとは思うのですが、
「Germany」というオーラを発していない、やや異色なカメラです。
このカメラの特徴と言えば、赤いシャッターボタンと大きなファインダー。
なんとなくプラウベルマキナのニオイがする「丸み」を帯びた、洗練されたデザインです。
OPTIMA 1035 諸元
次に細部のご紹介。
私は「ブラックボックス」と呼んでいるのですが、フィルム室が特徴的です。
ご覧の通り、一般的な巻き取り軸がありません。フィルムを装填する時は、複数ある矢印の方向にフィルムを差込むだけです。あとは、裏ブタを閉めて巻上レバーを回すと、自動的に「なんか」に引っ掛かり巻き取られる構造のようです。黒い蓋は外れませんので、内部がどうなっているのか?です。
電池は、H-D(MR-9)を3個入れます。たぶん、電池3個入れるカメラは、これぐらい?でしょうか。すごくカメラとしては中途半端な個数です。
H-Dはもう販売されていませんので、入れる電池は「H-D」と同形状のアルカリ電池(1.5V)でちゃんと作動します。関東カメラサービスの電池アダプターの場合には、無変換型をお使い下さい。
次の特徴は、このカメラには巻く戻しクランクが無い。
まず、知らなかったら巻戻し不可。
そういう意味では、中古カメラ店員の知識度を測る試験問題みないなものですね(笑)
方法は、上部のRボタンを回しながら押し込む。
次に、巻上レバーをいつも通り巻き上げれば、巻戻しできる仕組みとなっております。
下の写真をよく見て頂くと、下側に開いたカバーの奥に「ギア」が見えていますね。
このギアが、開いているカバーの中のギアと連動してフィルム軸が回り巻戻しできる構造です。
すごくよく考えられた構造で、小型化に大きく貢献しているアイデアです。
では、巻き戻しクランクがないということは、どうしたら「フイルム」が進んでいるのを確認できるの?これも店員試験?というレベルですが、
上の写真の「赤黒」の所が、フィルムが進むと回転することで確認できます。
巻き戻しに使うギアは巻き上げ時にはフリーになっていることを利用しています。
これも、ナイスアイディアです。
補足説明ですが、通常巻き上げ時は、巻き上げレバーを回すと、スプロケットが回転、Rボタンを押すとスプロケットは回転せず、先ほどの写真のギアが回転し、フィルム軸を回します。
ファインダーは明るくて大きなものです。
シャッター半押しで、ファインダー内に緑色LEDが点灯しますが、1/30秒以下では赤色LEDが点灯します。
フォーカス位置はファインダー内下部にゾーンフォーカスマークの位置に指針で表示されます。
赤色の大きなボタンは、シャッターです。
上のボタンが、先ほどの巻き戻し用のRボタン。
ボタン上部の線をRの●点に回し合わせて押し込みます。
シャッターボタンの基部に見えるのフィルムカウンター。Aから始まり36までです。EじゃなくてAのようです。
1867年にドイツ・ベルリンで創業した化学薬品メーカーのアグフア社と1894年にベルギー・アントウェルペンで創業した印画紙メーカーのゲバルト写真製造社が1964年に事業統合して誕生した。1981年から1999年までは、ドイツの総合化学薬品メーカーであるバイエルの子会社となっていた。
かつては世界第3位の写真フィルムメーカーであり、フィルム式カメラも製造販売していたが、デジタルカメラの普及で販売額が減少し、2004年11月アグフア・ゲバルト幹部社員らが設立した別会社アグフアフォト社 (AgfaPhoto) にフィルム部門を売却、撤退した。アグフアフォト社はアグフア・ゲバルトから商標を借り受けてアグフアブランドのフィルムの生産を続行していたが、 2005年5月27日に破産申請を行った。
その後、独Hans O. Mahn & Co. KG社がアグフアブランドのモノクロフィルム・印画紙事業を引き継いだほか、独Lupus Imaging & Media社がアグフアブランドのフィルムやメモリカードを発売している。また日本では、SuperHeadzブランドでロモやホルガを販売している株式会社パワーショベルがLupus社と業務提携を締結、日本でのアグフアブランドの日本総代理店となり、135フィルムの販売や、本国では生産されていない110/120フィルムを独自に再生産することを発表している。
という歴史です。
1867年創業、さすがに古い会社(ブランド)です。まあ、名前は残れど......という感もややありますが、それでも「Agfa」と名のつくフィルム等が手に入る現状には感謝しなければと思っております。国産メーカーの「コニカ」や「ミノルタ」、「コンタックス」などは非常に残念、全くその名は写真関連では消えうせてしまいました。
では、本題の OPTIMA 1035 について。
このカメラは、Made in Germany です。
表現は悪いですが、このコンパクトカメラを「ドイツでつくる」?
イメージが沸いてこないです。
たぶん、ローライ35のシンガポール製にかなり影響されているとは思うのですが、
「Germany」というオーラを発していない、やや異色なカメラです。
このカメラの特徴と言えば、赤いシャッターボタンと大きなファインダー。
なんとなくプラウベルマキナのニオイがする「丸み」を帯びた、洗練されたデザインです。
OPTIMA 1035 諸元
形式 | 35mmレンズシャッター式カメラ |
---|---|
レンズ | SOLITAR S 1:2.8/40 |
焦点距離 | 40mm |
口径比 | 1:2.8 |
レンズ構成 | 4群4枚 |
画角 | 約57° |
絞り | プログラムオート, 2枚羽根 ストロボ使用時:2.8, 4, 5.6, 8, 11, 16, 22 |
最短撮影距離 | 0.9m |
フィルター径 | φ49mm |
フォーカス | 目測式、3点ゾーン (一人=1.5m, 二人=3.5m, 山=∞) 目盛り:0.9, 1, 1.2, 1.5, 2, 3, 5, ∞ m |
シャッター形式 | 電子式レンズシャッター (2枚羽根) |
シャッター速度 | 15秒~1/1000秒 (ストロボ使用時1/60秒) |
シンクロ接点 | X接点 ホットシュー |
露出制御 | プログラムオート |
測光方式 | 外部測光方式 (CdS) |
測光範囲 | EV-1~19 |
ファインダー | アルバダ式ブライトフレーム 0.8倍 |
フィルム感度範囲 | ASA(ISO) 25~400 |
フィルム巻上げ | レバー式 |
フィルムカウンター | 自動復元順算式 |
サイズ | 104mm×69mm×56mm 260g |
電池 | H-D (MR-9) ×3 |
次に細部のご紹介。
私は「ブラックボックス」と呼んでいるのですが、フィルム室が特徴的です。
ご覧の通り、一般的な巻き取り軸がありません。フィルムを装填する時は、複数ある矢印の方向にフィルムを差込むだけです。あとは、裏ブタを閉めて巻上レバーを回すと、自動的に「なんか」に引っ掛かり巻き取られる構造のようです。黒い蓋は外れませんので、内部がどうなっているのか?です。
電池は、H-D(MR-9)を3個入れます。たぶん、電池3個入れるカメラは、これぐらい?でしょうか。すごくカメラとしては中途半端な個数です。
H-Dはもう販売されていませんので、入れる電池は「H-D」と同形状のアルカリ電池(1.5V)でちゃんと作動します。関東カメラサービスの電池アダプターの場合には、無変換型をお使い下さい。
次の特徴は、このカメラには巻く戻しクランクが無い。
まず、知らなかったら巻戻し不可。
そういう意味では、中古カメラ店員の知識度を測る試験問題みないなものですね(笑)
方法は、上部のRボタンを回しながら押し込む。
次に、巻上レバーをいつも通り巻き上げれば、巻戻しできる仕組みとなっております。
下の写真をよく見て頂くと、下側に開いたカバーの奥に「ギア」が見えていますね。
このギアが、開いているカバーの中のギアと連動してフィルム軸が回り巻戻しできる構造です。
すごくよく考えられた構造で、小型化に大きく貢献しているアイデアです。
では、巻き戻しクランクがないということは、どうしたら「フイルム」が進んでいるのを確認できるの?これも店員試験?というレベルですが、
上の写真の「赤黒」の所が、フィルムが進むと回転することで確認できます。
巻き戻しに使うギアは巻き上げ時にはフリーになっていることを利用しています。
これも、ナイスアイディアです。
補足説明ですが、通常巻き上げ時は、巻き上げレバーを回すと、スプロケットが回転、Rボタンを押すとスプロケットは回転せず、先ほどの写真のギアが回転し、フィルム軸を回します。
ファインダーは明るくて大きなものです。
シャッター半押しで、ファインダー内に緑色LEDが点灯しますが、1/30秒以下では赤色LEDが点灯します。
フォーカス位置はファインダー内下部にゾーンフォーカスマークの位置に指針で表示されます。
赤色の大きなボタンは、シャッターです。
上のボタンが、先ほどの巻き戻し用のRボタン。
ボタン上部の線をRの●点に回し合わせて押し込みます。
シャッターボタンの基部に見えるのフィルムカウンター。Aから始まり36までです。EじゃなくてAのようです。
ストラップの取り付けは、サイド。
三脚ネジ穴を利用します。
カメラ底部が巻き上げ系の部品が占領したため、仕方なくサイドに三脚ネジを設け、そこを利用したという流れだと思います。
まさしく、今流行の「カメラ日和」系のカメラです。
コレクションとして考えるなら、ストロボの存在でしょうか。本体はお目にかかっても、なかなか純正ストロボセットとなると見ないものです。
最後に、オプチマシリーズのご説明。
このオプティマ(オプチマ)・センサーシリーズには 335, 535, 1535 があります。
シャッター最高速度とカメラ名が連動しており、335が1/300秒, 535が1/500秒, 1535が1/1000秒で、1535は連動距離計式です。他にストロボ内蔵モデルのflashもあります。
この1035は1/1000秒・セルフタイマー付きです。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)22,000円 (税込)23,100円です。
お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
三脚ネジ穴を利用します。
カメラ底部が巻き上げ系の部品が占領したため、仕方なくサイドに三脚ネジを設け、そこを利用したという流れだと思います。
まさしく、今流行の「カメラ日和」系のカメラです。
コレクションとして考えるなら、ストロボの存在でしょうか。本体はお目にかかっても、なかなか純正ストロボセットとなると見ないものです。
最後に、オプチマシリーズのご説明。
このオプティマ(オプチマ)・センサーシリーズには 335, 535, 1535 があります。
シャッター最高速度とカメラ名が連動しており、335が1/300秒, 535が1/500秒, 1535が1/1000秒で、1535は連動距離計式です。他にストロボ内蔵モデルのflashもあります。
この1035は1/1000秒・セルフタイマー付きです。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)22,000円 (税込)23,100円です。
お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
+++中古カメラ担当係+++
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