㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
今日ご紹介するレンズは、オリンパス OLYMPUS ズイコー ZUIKO 50mm F1.4 の最終型です。
あえて、「このレンズ、程度は大変良好ですよ」と言わさせて頂きます。
意味深な言い方となりましたが、経験則的に程度がよくて最終型というのはかなり少なめといえると思います。
この業界に長年いますと、特定の商品の特有の「故障」というか、「弱み」というものを経験側的に覚えていきます。あまりこの話しをツラツラと書くとメーカーから嫌われそうですが、どのメーカーも大なり小なり「よくある故障・よくある劣化・よくある不具合」というものがあります。
全数必ず発生というわけではないのですが(中にはほぼというものありますが...)、傾向としてトラブルが発生しやすい機種があることは事実です。この不具合が人間の生命に危害を及ぼす恐れや、火災の原因になるようなものなら、車や家電製品のような対策となります。しかし、ことカメラに関しては法令に基づくリコールは数少なく、製造者・販売者による自主的なリコールが多いのではないでしょうか。特に、最近は積極的に不具合を公表し、無償修理する対応が多くなってまいりました。
その昔(ネットが普及する前)は、個別対応でも済んだんでしょうが、なかなかそうは簡単にいかない時代となりました。最近の記憶に残る事例では、EF24-105mmF4Lの巨大フレアー対策です。価格.COMなどの掲示板で大騒ぎとなり、最終的に製品回収・無償修理対応をされたことを思い出します。今後はよりいっそう、こういう不具合への早期対応の傾向が強くなるものと思います。根本的には、製造段階で発生を抑える努力が一番なのでしょうが、残念ながら発生を「0」にすることは至難の業で、ほぼ不可能です。従って、発売後の対応の如何が重要なファクターとなっています。ただ、過剰対応しすぎると事業会社としてのロストコストが高くつきすぎることもあります。例えば、NIKONのD5000の電源が入らない事象に関するリコールがありましたが、何もそこまでしなくともサービスセンター対応で十分対応できる不具合であったと聞き及びます。
そんな中、もう既に時効というか代表的な周知の事実をご紹介。
【よくある故障】
CANON フィルム時代のEOS のシャッター羽根にショックを和らげるゴムダンパー劣化して付着し、高速シャッターが全開しなくなる
【よくある劣化】
NIKON F90/90D/90S/90X や F'70D や F50D の「裏ブタ」がネチャネチャになる。
NIKON F100 や F80D でも同じような感じ
【よくある不具合】
CONTAX G1 や G2 やTVS のフィルムカウンターの液晶が周辺部から液晶漏れをおこす
などなどです。書き出すときりがないので、この辺で本題に戻します。
この50mm F1.4 ズイコーの場合、かなりの高確率でトラブルに遭遇しやすレンズです。
代表的な不具合をご説明。
① 絞り前後の玉が曇りやすい・ホコリが混入しやすい
② 前群内周辺部から白青系の曇リ
③ カビが発生した場合、侵食痕が必ず残る(コーティングに食い込む)
④ 前玉・後玉表面が弱い(曇ったり、スレが入ったりといまいちという状況になりやすい)
⑤ 後群内に青白系曇りが発生しやすい
という具合です。このうち、①に関してはクリーニングで劇的にきれいになることが多いです。
②~⑤の場合、修理はほぼ不能。実用上問題ないレベルのもの多いので、そのままお使いいただくこととなります。ただ、扱いとしては「難」もの、価格もお安いものとなります。
再度、「このレンズの程度は大変良好です」ので、ご安心して購入下さい。
最後にバリエーションのお話し。
私どもの会社では、このレンズを4種類に分類して販売しています。
① M-SYSTEMの時代の分
② OM-SYSTEMY の銘板にかわった、前期型(フィルター枠前方に銀ラインがあるもの)
③ 銘判にMCが刻印された、後期型(フィルター枠が全て黒色)
④ MC刻印が省略され、後部に「角」がついた最終型
この個体は④に該当する最終型です。後玉に2本の角がつきました。後玉を保護する部材で、この突起のおかげで普通に置いた時、後玉にキズがつく恐れはほぼ無くなりました。レンズキャップ無で後玉部を下側しておくと、突起の無い時代は後玉がすれたりしていましたが、この角のおかげで「ちゃんと」立ち擦れる心配が軽減されました。
なにげない突起なんですが、この突起2個と、絞り関連連動ピン2個、計4個で立つことができます。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)25,000円 (税込)26,250円です。
お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
全数必ず発生というわけではないのですが(中にはほぼというものありますが...)、傾向としてトラブルが発生しやすい機種があることは事実です。この不具合が人間の生命に危害を及ぼす恐れや、火災の原因になるようなものなら、車や家電製品のような対策となります。しかし、ことカメラに関しては法令に基づくリコールは数少なく、製造者・販売者による自主的なリコールが多いのではないでしょうか。特に、最近は積極的に不具合を公表し、無償修理する対応が多くなってまいりました。
その昔(ネットが普及する前)は、個別対応でも済んだんでしょうが、なかなかそうは簡単にいかない時代となりました。最近の記憶に残る事例では、EF24-105mmF4Lの巨大フレアー対策です。価格.COMなどの掲示板で大騒ぎとなり、最終的に製品回収・無償修理対応をされたことを思い出します。今後はよりいっそう、こういう不具合への早期対応の傾向が強くなるものと思います。根本的には、製造段階で発生を抑える努力が一番なのでしょうが、残念ながら発生を「0」にすることは至難の業で、ほぼ不可能です。従って、発売後の対応の如何が重要なファクターとなっています。ただ、過剰対応しすぎると事業会社としてのロストコストが高くつきすぎることもあります。例えば、NIKONのD5000の電源が入らない事象に関するリコールがありましたが、何もそこまでしなくともサービスセンター対応で十分対応できる不具合であったと聞き及びます。
そんな中、もう既に時効というか代表的な周知の事実をご紹介。
【よくある故障】
CANON フィルム時代のEOS のシャッター羽根にショックを和らげるゴムダンパー劣化して付着し、高速シャッターが全開しなくなる
【よくある劣化】
NIKON F90/90D/90S/90X や F'70D や F50D の「裏ブタ」がネチャネチャになる。
NIKON F100 や F80D でも同じような感じ
【よくある不具合】
CONTAX G1 や G2 やTVS のフィルムカウンターの液晶が周辺部から液晶漏れをおこす
などなどです。書き出すときりがないので、この辺で本題に戻します。
この50mm F1.4 ズイコーの場合、かなりの高確率でトラブルに遭遇しやすレンズです。
代表的な不具合をご説明。
① 絞り前後の玉が曇りやすい・ホコリが混入しやすい
② 前群内周辺部から白青系の曇リ
③ カビが発生した場合、侵食痕が必ず残る(コーティングに食い込む)
④ 前玉・後玉表面が弱い(曇ったり、スレが入ったりといまいちという状況になりやすい)
⑤ 後群内に青白系曇りが発生しやすい
という具合です。このうち、①に関してはクリーニングで劇的にきれいになることが多いです。
②~⑤の場合、修理はほぼ不能。実用上問題ないレベルのもの多いので、そのままお使いいただくこととなります。ただ、扱いとしては「難」もの、価格もお安いものとなります。
再度、「このレンズの程度は大変良好です」ので、ご安心して購入下さい。
最後にバリエーションのお話し。
私どもの会社では、このレンズを4種類に分類して販売しています。
① M-SYSTEMの時代の分
② OM-SYSTEMY の銘板にかわった、前期型(フィルター枠前方に銀ラインがあるもの)
③ 銘判にMCが刻印された、後期型(フィルター枠が全て黒色)
④ MC刻印が省略され、後部に「角」がついた最終型
この個体は④に該当する最終型です。後玉に2本の角がつきました。後玉を保護する部材で、この突起のおかげで普通に置いた時、後玉にキズがつく恐れはほぼ無くなりました。レンズキャップ無で後玉部を下側しておくと、突起の無い時代は後玉がすれたりしていましたが、この角のおかげで「ちゃんと」立ち擦れる心配が軽減されました。
なにげない突起なんですが、この突起2個と、絞り関連連動ピン2個、計4個で立つことができます。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)25,000円 (税込)26,250円です。
お問い合わせは、電話06-6341-7005、またはメールにてお願いします。
+++中古カメラ担当係+++
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