㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
NIKKOR-T ニッコール-T 10.5cm F4 (NIKON-Fマウント) が入荷しました。
このレンズ、ニコンS型用に発売されていた「NIKKOR-T 10.5cm F4」(脇本善司氏設計)を、ニコンFマウントレンズとして発売されたものです。
形や使用コンセプトから、ライカの山岳エルマー(マウンテンエルマー)とよく比較される小型軽量レンズで、ハイキングザックに入れても小さくて軽いので山行きにぴったりということで、ライカと同じように「マウンテン・ニッコール」とも「山岳ニッコール」とも言われることもあります。
このレンズの詳しいお話は、私がどうのこうのというより、ニコンのHP内にある「ニッコール千夜一夜物語」の「~安価なレンズにこそニッコール魂が宿る~第二十一夜 Nikkor-T 10.5cm F4」をご参照していただくのが一番かなと思います。
日本光学という会社の「廉価」に対する考え方がよく分かります。
「真正直な実直な会社」って感じですね。
「価格」と「性能」を天秤にかけたらなんとか両立させようとする会社で、「大きさ」と「性能」が両立できない場合「大きさ」をとる会社だということなんでしょう。
ということで、以下、今日は詳細写真が中心ですすめたいと思います。
Nikkor-T 10.5cm F4 諸元
発売 : 1960年5月
レンズ構成 : 3群3枚・トリプレットタイプ
絞り : プリセット絞り式 4~22等間隔 9枚羽根
フィルター径 : 34.5mm
画角 : 対角線22°20′ 水平19°30′ 垂直13°
質量 : 230g
分類 : M・feet各々単独表記型 と M・feet併記型
今回入荷した商品は、ピントリングの距離表記が併記型の分です。
絞りはプリセット絞り式で、先端部側が絞りセット、内側が開閉リングとなります。
絞りをセットするには、絞りリングを一段内側(マウント側)に引いて回転させます。
絞りが不用意に変わらないようにとの配慮からなのでしょうが、実際使用にはやや不便で正直なところ「面倒」かなと思います。
マウント基部は自動絞りユニットや絞り環がありませんので、あっさり。突起物も一切ありませんのでデジタル一眼にも物理的に干渉する部分は一切ありません。
鏡筒の根元に「LENS MADE IN JAPAN」の刻印がります。
手ブレ写真で失礼します。
製造番号は「407522」で、ニコン方程式から想像すると「40●●●●」ということで、絞り値の「4」をとって「4」始まりということなのでしょう。ただ、私どものデータでは「406●●●」「407●●●」「408●●●」台しか記録がありません。頭が「400●●●」からなのかそれとも「406●●●」なのか?です。
Sマウントレンズは「406●●●」スタートのようですので、もしかしたらFマウントも「406」スタートかもしれません。
上の写真が無限遠時、下の写真が最短時です。ヘリコイドの繰り出し量を比較してみて下さい。
ここがSマウントと異なる部分です。
マウント形式が違うことで、F用のレンズは全長が短くなったものの、マウントフランジ部は大きくなりSマウントレンズよりもヘリコイドの繰り出し量を増やして近接撮影を可能としています。理由は、距離計連動式によるピント合わせの近接限界ということからです。回転角は180度、レンズユニット先端は非回転で、そのまま上下します。(絞りがプリセット式ですから回転したらかなり使いづらいです)
装着イメージです。やっぱり、ニコンFかなと思いまして。
この角度のほうが、マウンテンニッコールらしさがでるようです。コンパクトさがよく見て取れます。
でも、実は一番取り付けてみたいカメラは、マウントアダプター経由でオリンパス 「E-P2」のブラック。結構さまになると思うのですが?
附属品は以下の通りです。
元箱・茶ケース・ストラップ・上下純正キャップ・フード・本体となります。
レンズフードは、旧日本光学マークのない「NIKON」銘のタイプです。上下レンズキャップは旧日本光学ロゴ入りタイプ。元箱もあります。理由はよく分からないですが、何故か2箇所に「金色の紙」が貼ってあります。前の所有者の方が同色を貼ったのか、それともニコンの仕業なのか?はがしてみたいですが、箱が傷つくので「やめ」ました。
底の製造番号の所には、本体と同じ番号が書かれています。
最後に、下の写真です。何が言いたいかといいますと、ケースの上の白いところ。
劣化しているからでしょうか、白い粉がいっぱいでてきます。まるで「石灰」みたいです。
実際に保管されるときは、お気をつけ下さい。(ネチャネチャしていないのですぐ吹き飛びますが)
「真正直な実直な会社」って感じですね。
「価格」と「性能」を天秤にかけたらなんとか両立させようとする会社で、「大きさ」と「性能」が両立できない場合「大きさ」をとる会社だということなんでしょう。
ということで、以下、今日は詳細写真が中心ですすめたいと思います。
Nikkor-T 10.5cm F4 諸元
発売 : 1960年5月
レンズ構成 : 3群3枚・トリプレットタイプ
絞り : プリセット絞り式 4~22等間隔 9枚羽根
フィルター径 : 34.5mm
画角 : 対角線22°20′ 水平19°30′ 垂直13°
質量 : 230g
分類 : M・feet各々単独表記型 と M・feet併記型
今回入荷した商品は、ピントリングの距離表記が併記型の分です。
絞りはプリセット絞り式で、先端部側が絞りセット、内側が開閉リングとなります。
絞りをセットするには、絞りリングを一段内側(マウント側)に引いて回転させます。
絞りが不用意に変わらないようにとの配慮からなのでしょうが、実際使用にはやや不便で正直なところ「面倒」かなと思います。
マウント基部は自動絞りユニットや絞り環がありませんので、あっさり。突起物も一切ありませんのでデジタル一眼にも物理的に干渉する部分は一切ありません。
鏡筒の根元に「LENS MADE IN JAPAN」の刻印がります。
手ブレ写真で失礼します。
製造番号は「407522」で、ニコン方程式から想像すると「40●●●●」ということで、絞り値の「4」をとって「4」始まりということなのでしょう。ただ、私どものデータでは「406●●●」「407●●●」「408●●●」台しか記録がありません。頭が「400●●●」からなのかそれとも「406●●●」なのか?です。
Sマウントレンズは「406●●●」スタートのようですので、もしかしたらFマウントも「406」スタートかもしれません。
上の写真が無限遠時、下の写真が最短時です。ヘリコイドの繰り出し量を比較してみて下さい。
ここがSマウントと異なる部分です。
マウント形式が違うことで、F用のレンズは全長が短くなったものの、マウントフランジ部は大きくなりSマウントレンズよりもヘリコイドの繰り出し量を増やして近接撮影を可能としています。理由は、距離計連動式によるピント合わせの近接限界ということからです。回転角は180度、レンズユニット先端は非回転で、そのまま上下します。(絞りがプリセット式ですから回転したらかなり使いづらいです)
装着イメージです。やっぱり、ニコンFかなと思いまして。
この角度のほうが、マウンテンニッコールらしさがでるようです。コンパクトさがよく見て取れます。
でも、実は一番取り付けてみたいカメラは、マウントアダプター経由でオリンパス 「E-P2」のブラック。結構さまになると思うのですが?
附属品は以下の通りです。
元箱・茶ケース・ストラップ・上下純正キャップ・フード・本体となります。
レンズフードは、旧日本光学マークのない「NIKON」銘のタイプです。上下レンズキャップは旧日本光学ロゴ入りタイプ。元箱もあります。理由はよく分からないですが、何故か2箇所に「金色の紙」が貼ってあります。前の所有者の方が同色を貼ったのか、それともニコンの仕業なのか?はがしてみたいですが、箱が傷つくので「やめ」ました。
底の製造番号の所には、本体と同じ番号が書かれています。
最後に、下の写真です。何が言いたいかといいますと、ケースの上の白いところ。
劣化しているからでしょうか、白い粉がいっぱいでてきます。まるで「石灰」みたいです。
実際に保管されるときは、お気をつけ下さい。(ネチャネチャしていないのですぐ吹き飛びますが)
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