㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
今日ご紹介するレンズは自信をもって「珍しい」、珍品中の珍品をご紹介したいと思います。
FUJINON フジノン 5cm F1.2 の、なんと「NIKON ニコンSマウント」が入荷しました。
フジノン 50mm F1.2 と言えば、普通は「ライカマウント」レンズです。
もちろん、ライカマウントといえども、なかなか市場でお目にかかることのない非常に珍しいレンズです。ただ、我社の会長に言わせると、フジノンのライカマウントレンズ群はメーカーが売れずに新品を捨て値で処分したレンズという思い出が強いようで、こちらがどんなレンズを見せて珍しいと言っても過去からあまり相手にされませんでした。
ただ、さすがにこの「Sマウント仕様」には思わず「珍しい」との反応!
この個体、ほんと「ニコンS」マウント仕様となっています。
その昔、カメラレビュー「クラシックカメラ専科」No.59でこのSマウントレンズの記事を読んだことがありますが、ある意味半信半疑、今回はじめて現物に出会いびっくり仰天です。
では、じっくりと商品をご紹介させていただきます。
まず、製造番号は「260090」
この分野に詳しい方にお聞きしましたら、おそらく「ニコンSマウントとコンタックスマウント」で生産本数は数十本というレベルではないかとの事です。
初期の頃にSマウントやコンタックスマウントがライカマウントに混じって少量作られたようで、すぐに「ライカマウント」のみで本格生産に移行したようです。試作段階でのテストケース的な位置づけで、「試作機」といってもいいぐらいではないかとのお話でした。
ゆえに、製造番号は2600●●から2601●●位に散見され、それより上の製造番号のものはないようです。(もし、お持ちの方や情報があればお教え下さい。おって、このページを更新します。)
さすがに大口径です。写真にすると現物より「目」をむいています。
FUJINON 5cm F1.2 フジノン 50mm F1.2 諸元
製造会社 : 富士写真フイルム
特徴 : 日本で一番早く新種ガラスを採用(3枚使用)
レンズ構成 : 4群8枚
発売 : 1954年(昭和29年)
質量 : 「ニコンSマウント:305g」 「ライカマウント:403g」
最小絞り : 16
絞り羽根 : 12枚
フィルターサイズ : 58mm
絞り目盛は、レンズがヘリコイドと共に回転するため表裏2箇所に記されており、ご覧の通り、
1.2 / 1.4 / 1.6 / 無(おそらく1.8) / 2 / 2.8 / 4 / 5.6 / 8 / 11 /16 です。
但し、各絞り値毎にクリックはなく、いわゆる無段階式となっていますので、実際の使用時には目視による確認が必要です。
絞り羽根は12枚。どの絞り位置でも、ほぼ「真円」に近い形状です。
カメラへの取り付けは、ニコン式に言えば「内爪」式。上の写真のように、定番のロックの突起がついています。
では、このレンズは「ニコンS用」「コンタックス用」という疑問が浮かびます。答えは下の写真で。
ということです。
マウント根元に「N」の刻印がありますので、このレンズ間違いなく「ニコンS用」となっております。
(おそらくですが、コンタックス用は「C」の刻印なのでしょう。)
ここまで、数枚の写真でご紹介してきましたが、保存状態抜群です。
メッキといい、黒の塗装部、そしてレンズといい、極上品レベルです。
特に、レンズは、黄ばみもなく、たいへんクリアな状態を保っております。
次に、付属品のご紹介です。
この茶色のケース、「ライカマウント」のものと同じです。状態は、大変良好です。
入れ心地は、さすが純正。ぴったりフィット。内部の仕上も上品、よき時代の品物です。
レンズ前キャップも当時のものです。やや、キズやメッキ浮き、サビがあります。
もしかしたら、このレンズの一番程度の落ちる部分かもしれません。
上の写真が今回ご紹介した全てのレンズ・附属品です。
レンズリアキャップは、現在の代用品です。
おそらく、お取り扱いするのはこれが最初で最後かもしれません。
さすが、100本とか100台以下となりますと、なかなか取り扱うことも難しくなります。
是非、S系レンズコレクターの皆様、あるいは大口径コレクターの皆様、ご検討下さい。
展示店はディアモール店です。
お値段は、お問い合わせ下さい。
お問い合わせは、電話06-6348-8945、またはメールにてお願いします。
まず、製造番号は「260090」
この分野に詳しい方にお聞きしましたら、おそらく「ニコンSマウントとコンタックスマウント」で生産本数は数十本というレベルではないかとの事です。
初期の頃にSマウントやコンタックスマウントがライカマウントに混じって少量作られたようで、すぐに「ライカマウント」のみで本格生産に移行したようです。試作段階でのテストケース的な位置づけで、「試作機」といってもいいぐらいではないかとのお話でした。
ゆえに、製造番号は2600●●から2601●●位に散見され、それより上の製造番号のものはないようです。(もし、お持ちの方や情報があればお教え下さい。おって、このページを更新します。)
さすがに大口径です。写真にすると現物より「目」をむいています。
FUJINON 5cm F1.2 フジノン 50mm F1.2 諸元
製造会社 : 富士写真フイルム
特徴 : 日本で一番早く新種ガラスを採用(3枚使用)
レンズ構成 : 4群8枚
発売 : 1954年(昭和29年)
質量 : 「ニコンSマウント:305g」 「ライカマウント:403g」
最小絞り : 16
絞り羽根 : 12枚
フィルターサイズ : 58mm
絞り目盛は、レンズがヘリコイドと共に回転するため表裏2箇所に記されており、ご覧の通り、
1.2 / 1.4 / 1.6 / 無(おそらく1.8) / 2 / 2.8 / 4 / 5.6 / 8 / 11 /16 です。
但し、各絞り値毎にクリックはなく、いわゆる無段階式となっていますので、実際の使用時には目視による確認が必要です。
絞り羽根は12枚。どの絞り位置でも、ほぼ「真円」に近い形状です。
カメラへの取り付けは、ニコン式に言えば「内爪」式。上の写真のように、定番のロックの突起がついています。
では、このレンズは「ニコンS用」「コンタックス用」という疑問が浮かびます。答えは下の写真で。
ということです。
マウント根元に「N」の刻印がありますので、このレンズ間違いなく「ニコンS用」となっております。
(おそらくですが、コンタックス用は「C」の刻印なのでしょう。)
ここまで、数枚の写真でご紹介してきましたが、保存状態抜群です。
メッキといい、黒の塗装部、そしてレンズといい、極上品レベルです。
特に、レンズは、黄ばみもなく、たいへんクリアな状態を保っております。
次に、付属品のご紹介です。
この茶色のケース、「ライカマウント」のものと同じです。状態は、大変良好です。
入れ心地は、さすが純正。ぴったりフィット。内部の仕上も上品、よき時代の品物です。
レンズ前キャップも当時のものです。やや、キズやメッキ浮き、サビがあります。
もしかしたら、このレンズの一番程度の落ちる部分かもしれません。
上の写真が今回ご紹介した全てのレンズ・附属品です。
レンズリアキャップは、現在の代用品です。
おそらく、お取り扱いするのはこれが最初で最後かもしれません。
さすが、100本とか100台以下となりますと、なかなか取り扱うことも難しくなります。
是非、S系レンズコレクターの皆様、あるいは大口径コレクターの皆様、ご検討下さい。
展示店はディアモール店です。
お値段は、お問い合わせ下さい。
お問い合わせは、電話06-6348-8945、またはメールにてお願いします。
+++中古カメラ担当係+++
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