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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
マミヤ MAMIYA U が入荷しました。
以前の カメラの八百富|MAMIYA SEKOR SUPER 180mm F4.5 マミヤ セコール スーパー
で「入荷したら是非ご紹介したいと」とお話ししておりましたが、やっとといいましょうか、偶然といいましょうか、割と早くご紹介するチャンスに恵まれました。
当然の如く「シャッターボタン」のゴムは溶解して、見事に無くなっています。(きれいに清掃済み)
内部をのぞくと、フィルムカウンターの円盤が直接見えてますね(笑)
このカメラが発売されたのは、1981年(昭和56年)7月。今から約30年前のカメラです。
当時の他社コンパクトカメラと言えば、
PENTAX 実は何もないんです。あえていうなら AUTO110
OLYMPUS XA XA2 PEN-EF C-AF(手巻きオートフォーカス)
CANON 初代AUTOBOY
KONICA C35AF2(ジャスピンコニカ2代目)
NIKON これまた何もないんです。
FUJI AUTO5 FLASH-FUJICA
MINOLTA HI-MATIC AF-D
RICOH AF-2
という具合で、フィルム手巻きの自動焦点カメラからフィルム自動巻きの自動焦点カメラへの移行機に登場したカメラという位置づけとなります。
こうやってあらためて調べてみると、ニコンとペンタックス、実は「お堅い」会社だったんですね。
いわゆる写真の大衆化という分野において、あまり積極的ではなかった、そんなメーカーであったということです。(一途な?頑固な?一眼レフメーカー)
ちょっと、意外な一面です。まあ、ニコンはそうだったというのは昔話でよく出てくるのですが、ペンタさんは「へえー」、ほんと意外な一面です。
では、次ページで詳しくご紹介。
マミヤUが発売された時の「セールスポイント」は、その時点でストロボ内蔵の35mm判としては最も軽量・コンパクトのカメラというものでした。
しかし、この業界、昔も今もこの「セールストーク」好きですね。
やや、ある意味「あきれる」、といいますか「あいかわらず」やってます。
●●年●●月●●日現在、レンズ交換式一眼タイプで世界最軽量......、ついこの間発表された新製品でもやってます。
でも、ある程度の大きさでいつかストップするんですね。(まあ、誰も言わなくなるという方が正しいかも)
誰か研究材料にいかがですか。
学生の皆さん、卒論の材料にでも。何か一定の法則や周期でもありそうな気がします。
おっと、いつも通り断線。
話しをもとに戻します。
このカメラ、いわゆる「カプセルカメラ」。当時は「ケースレス」コンパクトカメラという位置づけで、ケースに入れなくてもバックやポケットにすっぽり入る「おしゃれなカメラ」としてそこそこ(?)売れたと聞いています。
対抗馬はもちろんオリンパスのXAやXA2。
発売はXAシリーズのほうが早いですから、まあマミヤが真似したというのが正しいかと思います。
中古カメラ店的に言えば、つまりマーケティングの最終結果を入荷商品として見続けてきた中古カメラ屋としては、明らかに「XA」の勝ち。上でそこそこ売れたと書きましたが、XAと比較すると大人と赤子の違い。圧倒的にXAのほうが入荷してまいります。50台に1台、あるいは100台に1台ぐらいの割合でしょうか。
で、もっとおもしろいのがこの商品の入荷状態。
ケースレス、つまりレンズバリアを閉じるとシャッターロックがかかり、フィルムを無駄にしない、レンズにキズが入らない。だから、ケースが要らないという商論法だったのですが、やっぱり「購入者」の気持ちはそう簡単なものではなかったようです。
メーカーサイドもその辺り十分心得ていたんですね。こんな「おしゃれな」ケースを用意していました。ロゴが意外ですね。
カメラのロゴとケースのロゴのあまりに違いに、ちょっと笑っちゃいました。
どっちがねらいの「コンセプト」だったんでしょうかね。
では、具体的な機能紹介。
まず、ケースレスの重要なパーツ。バリア開閉機構。
まず、下の写真。
本体の上部にあるレバーが開閉。黄色が見えていたら、撮影可能状態。
では、黄色を見えなくなるように移動させると、レンズカバーが閉じます。
まあ、これは当たり前。
次が、このカメラの最も好きな部分。
XAとはひと味違う、やや間抜けなやり口。尻隠して頭隠さず。ファインダー前面部分はそのままで、後ろ側のファインダー接眼部にカバーが登場します。
下の写真の水色のカバーです。上部のレバーの色も「水色」になっています。小芸ですね。
レンズは SEKOR LENS 35mm F3.5 で4群5枚。
XA が6枚構成、XA2 が3群4枚。ちょっと、贅沢な(?)レンズを使っています。
上の写真の下側の黒いクランク。巻戻しレバーです。きれいに収まっています。
ストロボアップ状態。スイッチは、前パネル向かって右下。矢印方向に上げてオン。格納は、上から押さえて「パッチ」とロックという一般的な形式です。
充電完了は、背面ファインダー接眼部左側、色はオレンジ。充電完了音はなく、光のみ。
ガイドナンバーは12(ASA100)で、連動範囲は1~4.3mで、発光間隔は約8となっています。
その上のスイッチは、セルフタイマー。電子音と前面向かって左の赤いLEDで作動を知らせます。
音はうるさい位です。
ASA設定は、丸いレンズ部の飾りカバーの右側。小さな窓で確認。レバーはその下です。
ピント合わせは、目測式で4点ゾーンフォーカス(1m・1.5m・3m・無限)。上の写真の小窓の絵で合わせるか、もしくは距離表示、どちらでも、お好みでお使い下さい。別に中間でもOKです。
シャッターは電子制御プログラムシャッター(1/8~1/500秒)で、1/30秒より低速になると音と光で手ブレ警告を発します。露出制御はSPDを使用したプログラムEE、連動範囲はASA100でEV6~17となっています。(1/8秒F2.8~1/500秒F16)。
使用電池は単4電池2本。
大きさ・質量は、115(W)X66(H)X45(D)mm 220g(電池別) となっております。
発売時の定価は(黒)33,800円 (シルバー)35,000円、ファンシーカラーケース:1,500円、ソフトレザーケース:2,500円 でした。
数少ない、シルバーのほうが高いカメラです。普通は「黒」のほうが高いのですが、理由は?です。
最後に再度お知らせ。
シャッターボタンのビニールカバーが無くなっています。
たぶん、全部そうなっていると思います。
フジのHD-1なんかもそうですが、この当時の材料選択ミスでしょう。
で、このカメラ。こんな状態でも、ほぼシャッターが切れます。
え、「ほぼ」?
そうなんです、どうも不安定というのか、ゆっくり押せば切れるようで切れない。
うまく作動する時は、うまく動くのですが、時々ご機嫌が悪い。
また、低輝度時の警告音がうるさいほど「ピーピー」鳴くので、いらいら。
まあ、そんな状態だとご理解下さい。
本来なら、ジャンクみたいなもんなんですが、このカメラ好きなんでそこまで落とすことができません。私の中ではこんな状態でもしっかりカメラなんで、十分価値を感じちゃっています。
ほんと申しわけないですが、カメラ扱い。
ここまで紹介した価値を感じていただければ......。どんなもんでしょうかね?
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)3,000円 (税込)3,150円 です。
しかし、この業界、昔も今もこの「セールストーク」好きですね。
やや、ある意味「あきれる」、といいますか「あいかわらず」やってます。
●●年●●月●●日現在、レンズ交換式一眼タイプで世界最軽量......、ついこの間発表された新製品でもやってます。
でも、ある程度の大きさでいつかストップするんですね。(まあ、誰も言わなくなるという方が正しいかも)
誰か研究材料にいかがですか。
学生の皆さん、卒論の材料にでも。何か一定の法則や周期でもありそうな気がします。
おっと、いつも通り断線。
話しをもとに戻します。
このカメラ、いわゆる「カプセルカメラ」。当時は「ケースレス」コンパクトカメラという位置づけで、ケースに入れなくてもバックやポケットにすっぽり入る「おしゃれなカメラ」としてそこそこ(?)売れたと聞いています。
対抗馬はもちろんオリンパスのXAやXA2。
発売はXAシリーズのほうが早いですから、まあマミヤが真似したというのが正しいかと思います。
中古カメラ店的に言えば、つまりマーケティングの最終結果を入荷商品として見続けてきた中古カメラ屋としては、明らかに「XA」の勝ち。上でそこそこ売れたと書きましたが、XAと比較すると大人と赤子の違い。圧倒的にXAのほうが入荷してまいります。50台に1台、あるいは100台に1台ぐらいの割合でしょうか。
で、もっとおもしろいのがこの商品の入荷状態。
ケースレス、つまりレンズバリアを閉じるとシャッターロックがかかり、フィルムを無駄にしない、レンズにキズが入らない。だから、ケースが要らないという商論法だったのですが、やっぱり「購入者」の気持ちはそう簡単なものではなかったようです。
メーカーサイドもその辺り十分心得ていたんですね。こんな「おしゃれな」ケースを用意していました。ロゴが意外ですね。
カメラのロゴとケースのロゴのあまりに違いに、ちょっと笑っちゃいました。
どっちがねらいの「コンセプト」だったんでしょうかね。
では、具体的な機能紹介。
まず、ケースレスの重要なパーツ。バリア開閉機構。
まず、下の写真。
本体の上部にあるレバーが開閉。黄色が見えていたら、撮影可能状態。
では、黄色を見えなくなるように移動させると、レンズカバーが閉じます。
まあ、これは当たり前。
次が、このカメラの最も好きな部分。
XAとはひと味違う、やや間抜けなやり口。尻隠して頭隠さず。ファインダー前面部分はそのままで、後ろ側のファインダー接眼部にカバーが登場します。
下の写真の水色のカバーです。上部のレバーの色も「水色」になっています。小芸ですね。
レンズは SEKOR LENS 35mm F3.5 で4群5枚。
XA が6枚構成、XA2 が3群4枚。ちょっと、贅沢な(?)レンズを使っています。
上の写真の下側の黒いクランク。巻戻しレバーです。きれいに収まっています。
ストロボアップ状態。スイッチは、前パネル向かって右下。矢印方向に上げてオン。格納は、上から押さえて「パッチ」とロックという一般的な形式です。
充電完了は、背面ファインダー接眼部左側、色はオレンジ。充電完了音はなく、光のみ。
ガイドナンバーは12(ASA100)で、連動範囲は1~4.3mで、発光間隔は約8となっています。
その上のスイッチは、セルフタイマー。電子音と前面向かって左の赤いLEDで作動を知らせます。
音はうるさい位です。
ASA設定は、丸いレンズ部の飾りカバーの右側。小さな窓で確認。レバーはその下です。
ピント合わせは、目測式で4点ゾーンフォーカス(1m・1.5m・3m・無限)。上の写真の小窓の絵で合わせるか、もしくは距離表示、どちらでも、お好みでお使い下さい。別に中間でもOKです。
シャッターは電子制御プログラムシャッター(1/8~1/500秒)で、1/30秒より低速になると音と光で手ブレ警告を発します。露出制御はSPDを使用したプログラムEE、連動範囲はASA100でEV6~17となっています。(1/8秒F2.8~1/500秒F16)。
使用電池は単4電池2本。
大きさ・質量は、115(W)X66(H)X45(D)mm 220g(電池別) となっております。
発売時の定価は(黒)33,800円 (シルバー)35,000円、ファンシーカラーケース:1,500円、ソフトレザーケース:2,500円 でした。
数少ない、シルバーのほうが高いカメラです。普通は「黒」のほうが高いのですが、理由は?です。
最後に再度お知らせ。
シャッターボタンのビニールカバーが無くなっています。
たぶん、全部そうなっていると思います。
フジのHD-1なんかもそうですが、この当時の材料選択ミスでしょう。
で、このカメラ。こんな状態でも、ほぼシャッターが切れます。
え、「ほぼ」?
そうなんです、どうも不安定というのか、ゆっくり押せば切れるようで切れない。
うまく作動する時は、うまく動くのですが、時々ご機嫌が悪い。
また、低輝度時の警告音がうるさいほど「ピーピー」鳴くので、いらいら。
まあ、そんな状態だとご理解下さい。
本来なら、ジャンクみたいなもんなんですが、このカメラ好きなんでそこまで落とすことができません。私の中ではこんな状態でもしっかりカメラなんで、十分価値を感じちゃっています。
ほんと申しわけないですが、カメラ扱い。
ここまで紹介した価値を感じていただければ......。どんなもんでしょうかね?
展示店は大阪駅中央店です。
お値段は、(税抜)3,000円 (税込)3,150円 です。
店舗へのお問い合わせは、電話06-6341-7005またはメールにてお願いします。
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