㊥カメラ担当係"S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
ニコンF ボディキャップのお話し 「そりゃないで!」の巻 小言編をお聞き下さい
本日入荷したニコンの商品にボディキャップがなかったので、スタッフのH君に
「ニコンFのボディキャップ1個お願い」
と頼みましたら、はじめてBF-1B(上の写真)を手渡され、
ちょっと残念だったよ…というお話しです。(上の写真)。
中古カメラ屋さんなので、月に沢山のボディーキャップが必要なので、いつもある程度の在庫は用意しているのですが、
ニコンさんからBF-1Aが無くなるとの情報を聞きつけ、最後に「BF-1A」まとめて買い。
が、ついに本日在庫が在庫「0」に。
そんな関係で、ようやく本日、昨年末に発売されていた「BF-1B」の現物を初めて見ることとなったわけです。
正直な感想は、「そりゃ、なんいんではないでしょうか!ニコンさん……」。
上の写真をご覧になられただけでは、そんなに違和感を感じられないかもしれませんが、
ボディキャップの厚みが増し、全く雰囲気が異なっています。
ほんとショック......で、もう。
これから、このデザインのボディキャップをニコンFやF3に使わないといけないと思うと、さずがに落ち込んじゃいます。
前のデザインの「BF-1A」はオールマイティ。
ニコンFにつけても全く違和感なく、AFからデジタル機に至るまで、すごく相性のよいボディキャップだったのに。残念で仕方がありません。
ニコンさんには申しわけないのですが、いやー、「さすがにこれは......ありえない」というデザイン。
もちろん、長年「BF-1A」に慣れ親しんできたので「しゃーない」というのはわかるのですが、あまりのデザイン変更の大きさにただただ驚くばかりです。
1年もすれば慣れるんでしょうが、BF-1Bが付けられたニコンF、いやいや今しばらく、私はよう直視できません。
ちょっとニュースを調べてみました。(引用:デジカメウオッチ)
ニコンは、一眼レフカメラ用のボディキャップをリニューアルし、11月27日に発売する。従来の「BF-1A」から「BF-1B」へと切り替る。価格は 420円。 ニコンFマウント誕生50周年を記念してのリニューアルという。中央の「Nikon」ロゴに加えて、新ボディキャップには「F mount」の文字が入る。機能面で旧ボディキャップとの違いはないが、わずかに奥行きが増したことで「つかみやすくなった」とのことだ。 ボ ディ付属のボディキャップについても、新製品の「D3S」(11月27日発売)への付属を皮切りに、順次切り替える。 |
ということらしいです。
確かに、機能面での違いはないんでしょうが、それだけでは済まない、なんというのでしょうか、「伝統あるニコンFマウント」のキャップとしての威厳にかける、そんな物足りなさを感じざるをえません。
なんか、安もんくさい、うーん三流キャップなんです。
(ぼろくそ表現で、ニコンさんにはほんと申しわけないのですが…、本心なんで)
別に変えんでもよかったのに......。
そこで、せっかくなんで「ニコンF」ボディキャップ変遷特集。
店内のカメラについていたいろんなキャップを集めてみました。
ちょこっと、次項でご紹介しましょう。
では、まずニコンF時代初期のタイプ。
日本光学マーク入りで、最も薄い(厚みのない)モデルです。
640ニコンFなど、初期ナンバーには「これを付けなきゃ」という代物。
次にニコンFからF2にかけての第二世代。
あとから出てくるAI方式のボディに取り付けると干渉します。
(壊れるとまではいきませんが、かなり窮屈。やめておくほうが無難ですよ。)
それ以上に、新しいタイプのボディとの組み合わせ(見た目感)が悪く、全くもって似合わないですから、つめ連動式のカメラにお使い下さい。
たとえば、NEW-Fやニコマートなんかが適切というところでしょうか。
(個人的な感想では、F2には次の第三世代が似合うような気がしてます。=フォトミックDP-1付きでも)
その次が、F3時代の第三世代。
第四世代のキャップとの見た目はほとんどないのですが、微妙に形状が異なっています。
ゆえに、この「BF-1」という商品を、AFのボディに取り付けると非常に固く、回転にかなりの力を要します。
原因は、本体ボディ内の電子接点部とキャップの一部が干渉、というより物理的に物と物がきつく擦れますので、やめておきましょう。
くどいようですが、先ほどの第二世代より擦れ方の状況が悪いので、必ず内側の記号を確認し、「A」が付いていれば「オートフォーカス用のA」、付いていないものは「マニュアルフォーカス用」とご判断下さい。
お次が第4世代。F4の時代となります。
変更点は、先ほど申し上げた電子接点対応。故に、記号が「BF-1A」とAが加えられました。
上述の通り、AUTO FOCUS 用の A です。
細かい仕様変更があり、取り付け位置と回す方向が分かりにくかったため、矢印と「OPEN」の文字が加えられました。
(2014/08/23加筆訂正)
細かい仕様変更が何度かあったようで、取り付け位置と回す方向が分かるように、途中で矢印と「OPEN」の文字が加えられたものとそうでないものの2種類が確認されています。
→ 初期型の情報はお客様からお教え頂きました。まことにありがとうございます。
このデザイン、最もニコンらしいといいましょうか、完成しつくされたもので、NIKON-F時代からデジタル機まで、ありとあらゆるカメラにフィットします。
そして、第4世代の亜流というべきでしょうか。
単品販売されたものでなく、カメラにはじめから付属している分です。
内側の「BF-1A」と「MADE IN JAPAN」の刻印がありません。おそらく、タイ工場で生産されたカメラに付属しているのではないかと思います。
機能そのものは、「BF-1A」と全く同じで、内側の刻印の有無が差となります。
そして、最後の第5世代。最新型の「BF-1B」となります。かなり、厚みが増しました。
製造は日本国。グローバル時代でもキャップは日本製、なにかこだわりがあるのですかね?
それでも、くどいですがあんまり好きになれません。
ついでに凄く細かい話しなんですが、こーやってボディキャップを見てましたら、なにやら小さな番号を発見。MADE IN JAPAN の下に、BF-1なら「2」、BF-1Aなら「1」~「6」までの数字、BF-1Bは「1」が刻印されています。金型番号なのでしょうか、それともロットをあらわすのでしょうか?
たいした問題ではないのですが、なんとなく気になったもので。
ということでキャップネタでした。
結論からいうと(あくまでも個人意見ですが)、やはりカメラと同時代のキャップとの組み合わせが一番しっくりきます。
当たり前と言えば当たり前なのですが、間違いなくそうかと。(コレクション的にはこだわって欲しいところ)
キャップ一つとっても、時代とともに色々と変わってきました。
ほんと最初と最新ではえらい違いです。
最後にお遊び。
この件に関するお問い合わせは、電話06-6341-7005またはメールに てお願いします。
初期型と第2世代は時々「単品販売」している場合もあります。お気軽にお問い合わせ下さい。
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