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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
ここのところの決まり文句で誠に恐縮ですが、ご無沙汰の更新となります。
そんなお久しぶりの更新なんですが、またまた極み(?)ネタということでよろしくお願いします。
スーパー8撮影機 CHINON Pocket-8 「チノン ポケット-8」 が入荷しました。
まず、カメラの写真をご覧下さい。
もうこの時点で、ウインドウを閉じられてしまいそうな気もするところですが、まあそこはなんとか是非とも最後までお付き合い下さい。
それなりにすごい(?)といますか、中古カメラ的に秀逸な一品なんで。
ライカや他の高級品なんかの珍品や稀少品に出会うことは、まあ凄いっちゃ凄いんですが、それらとは全く異なる世界、う~んなんと言ったらいいのでしょうかね.........
㊥カメラ担当係 "S"の最も好むシャレ感覚たっぷりの商品、茶目っ気たっぷりの「濃~い中古カメラ道」系の商品なんです。いわゆる、なんでこんなの作っちゃたの????系ですね。
是非、次ページクリックということで。
さあ、何人の方がこちらの世界に来られたでしょうか?(笑)
さずがに、あの8ミリフィルム撮影機の写真(話)じゃ、困難の極み。
かなり限られた方しか来られてないかな~?とは思うところですが、めげずに続けます。
まず、「CHINON」という会社、残念ながら今も創業当時のまま残っている会社ではありません。
そのあたりの紆余曲折は、ウィキペディアで「チノン」と検索してもらえば詳しく説明されているので読んで頂けたらとおもうのですが、中古カメラ的には、非常にユニークな会社という印象です。
レンズバリアの開閉が特徴的な「チノンベラミ」というコンパクトカメラ。
あるいは驚異的なまでのデータ写し込み機能をもったインフォバックを有する一眼レフ群、でも交換レンズが意外に少ないぞ~~というアンバランス、でも海外やOEM製品は沢山??
はたまた超安物のコンパクトカメラを出しているかと思えば、革新的なAF機能を組み込んだコンパクトカメラを開発したり。
そして本業の膨大な8ミリフィルム撮影・映写機関連機器群はすごいぞ~!
いずれにしても、収拾という観点からすると非常に厄介なメーカーです。
日本の中古カメラ店のウインドにはあるようでない、でも海外に行くとなんとなくある、そんなメーカーじゃないでしょうか。
そんな「チノン」という会社を歴史的に要約すると、以下の通り。
長野県の茅野市の「茅野」さんが友達と作った会社で、8ミリで大儲けしたまではよかったが、ビデオ化の波に乗れず多角経営の道に。が、失敗。再建を目指してコダックの傘下に入る過程で事業を分割、デジカメ事業を残す形にしたが、それも頓挫。現在、シンガポールのフレクストロニクスという会社のデジカメ製品の研究開発および生産支援事業を行う会社として事業を継続中。
また、コダックに吸収されなかった事業は、あの8ミリのエルモ社が設立した子会社の株式会社SUWAオプトロニクスに継承、そして、「チノン」という商標は株式会社チノンに引き継がれている。
【ご参考】
フレクストロニクス・インターナショナル株式会社(フレクストロニクスの日本法人)
チノンテック株式会社(旧チノン株式会社のカメラ部品製造部門)
株式会社SUWAオプトロニクス(チノンテック株式会社の事業を継承)
株式会社チノン(旧チノン株式会社の子会社。商標を継承)
ということのようです。
では、本題です。
当時の8ミリメーカーは、ELMO CANON KONICA COPAL SANKYO CHINON NIKON BELL& HOWELL FUJI MINOLTA YASHICA RICOH NIZO BEAULIEUなどなど。
ありとあらゆるメーカーが参入し、厳しい競争が行われていました。
最後は、ビデオカメラに駆逐されてしまうのですが、唯一残ったのが「CANON」さん。
そして、またデジカメという時代になって動画と静止画の垣根が無くなり、また混沌。
歴史はめぐるといいましょうか、色々大変な世界です。
そんな「チノン」さんの全盛期に作られた「コダックのスーパー8」フィルムを使用する撮影機は沢山あるのですが、その中での超小型機が今日ご紹介している「Pocket-8」です。
発売されていたのが昭和50年代前半、「通産省選定Gマーク受賞」という経歴の持ち主で、当時としては世界最小の撮影機でした。(その時の最軽量はフジのAX100かなと思います)
ここらあたりは、先ほどの写真を見て頂ければ、「ふ~ん、そうね」というところで、何が秀逸だということになるのですが、いよいよそのご紹介です。
まあ、その姿を見てやって下さい。
ふーん、「ポケット-8」のズーム付きかいな。それがどうしたの......
でも、実は......違うんです。
ちょっと、もとの「ポケット-8」のレンズ部を見て下さい。
小さいレンズの外側に、見えますか?
そう、フィルターネジが切ってあるのがわかりますか。そこがミソなんですね!
答えは、そう!このズームレンズは実はコンバージョンレンズ式なんです。
いやー、驚きました。クルクルって取り付けて、4倍ズーム。
参りました。一応、当時のスペック載せときますね。
F1.7 f=8~32mm(標準レンズ前面に取り付けた場合) FILTER径 52mm 定価16,800円
ところが、これで終わらないところがさらに凄いところ。
これは同じく前側取り付けの「テレコンバーターレンズ」。
F1.6 f=21mm の望遠レンズ。定価:3,000円
そんでもって、テレコンときたら、そりゃ「ワイコン」でしょう!
あるんですよね!
F1.6 f=10mm の広角レンズ。定価:3,000円。
そんなかんだで、この撮影機、実はこんなセットだったんです。
本来なら、あとこれにグリップも出ていたようなのですが、残念ながら今回は無し。
それでも、十分面白いセットです。(まあ、あくまでも私個人の領域ですが...)
お好きにどうぞとの世界とは十分にわかっているのですが、見たらブログに書かずにはおれんという所でお許し下さい。
結論は「なんでここまで出すのん」という無茶苦茶なシステムが中古カメラ的に秀逸ということです。
本日のおちでした。
本音の部分で言いますと、
本体の定価が、29,800円。レンズやグリップ全ての合計が、55,100円。
他の本格的なチノンの撮影機の定価が、76,800円から178,800円もしたことから考えると、手軽に安いコストで8ミリ撮影を、というところがこの商品の商売なのでしょうね。
商品状態は、まずまず。
電池を入れて作動させると、モーターは動いています。
但し、レンズは前玉の裏に曇りが出ています。
あと、バッテリーチェックが時々点灯(チェックができない時のほうが多い)、36コマのスイッチが怪しい?(たぶん、きいていない)
そんな状態です。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段 は、(税抜)4,000円 (税込)4,200円。
さずがに、あの8ミリフィルム撮影機の写真(話)じゃ、困難の極み。
かなり限られた方しか来られてないかな~?とは思うところですが、めげずに続けます。
まず、「CHINON」という会社、残念ながら今も創業当時のまま残っている会社ではありません。
そのあたりの紆余曲折は、ウィキペディアで「チノン」と検索してもらえば詳しく説明されているので読んで頂けたらとおもうのですが、中古カメラ的には、非常にユニークな会社という印象です。
レンズバリアの開閉が特徴的な「チノンベラミ」というコンパクトカメラ。
あるいは驚異的なまでのデータ写し込み機能をもったインフォバックを有する一眼レフ群、でも交換レンズが意外に少ないぞ~~というアンバランス、でも海外やOEM製品は沢山??
はたまた超安物のコンパクトカメラを出しているかと思えば、革新的なAF機能を組み込んだコンパクトカメラを開発したり。
そして本業の膨大な8ミリフィルム撮影・映写機関連機器群はすごいぞ~!
いずれにしても、収拾という観点からすると非常に厄介なメーカーです。
日本の中古カメラ店のウインドにはあるようでない、でも海外に行くとなんとなくある、そんなメーカーじゃないでしょうか。
そんな「チノン」という会社を歴史的に要約すると、以下の通り。
長野県の茅野市の「茅野」さんが友達と作った会社で、8ミリで大儲けしたまではよかったが、ビデオ化の波に乗れず多角経営の道に。が、失敗。再建を目指してコダックの傘下に入る過程で事業を分割、デジカメ事業を残す形にしたが、それも頓挫。現在、シンガポールのフレクストロニクスという会社のデジカメ製品の研究開発および生産支援事業を行う会社として事業を継続中。
また、コダックに吸収されなかった事業は、あの8ミリのエルモ社が設立した子会社の株式会社SUWAオプトロニクスに継承、そして、「チノン」という商標は株式会社チノンに引き継がれている。
【ご参考】
フレクストロニクス・インターナショナル株式会社(フレクストロニクスの日本法人)
チノンテック株式会社(旧チノン株式会社のカメラ部品製造部門)
株式会社SUWAオプトロニクス(チノンテック株式会社の事業を継承)
株式会社チノン(旧チノン株式会社の子会社。商標を継承)
ということのようです。
では、本題です。
当時の8ミリメーカーは、ELMO CANON KONICA COPAL SANKYO CHINON NIKON BELL& HOWELL FUJI MINOLTA YASHICA RICOH NIZO BEAULIEUなどなど。
ありとあらゆるメーカーが参入し、厳しい競争が行われていました。
最後は、ビデオカメラに駆逐されてしまうのですが、唯一残ったのが「CANON」さん。
そして、またデジカメという時代になって動画と静止画の垣根が無くなり、また混沌。
歴史はめぐるといいましょうか、色々大変な世界です。
そんな「チノン」さんの全盛期に作られた「コダックのスーパー8」フィルムを使用する撮影機は沢山あるのですが、その中での超小型機が今日ご紹介している「Pocket-8」です。
発売されていたのが昭和50年代前半、「通産省選定Gマーク受賞」という経歴の持ち主で、当時としては世界最小の撮影機でした。(その時の最軽量はフジのAX100かなと思います)
ここらあたりは、先ほどの写真を見て頂ければ、「ふ~ん、そうね」というところで、何が秀逸だということになるのですが、いよいよそのご紹介です。
まあ、その姿を見てやって下さい。
ふーん、「ポケット-8」のズーム付きかいな。それがどうしたの......
でも、実は......違うんです。
ちょっと、もとの「ポケット-8」のレンズ部を見て下さい。
小さいレンズの外側に、見えますか?
そう、フィルターネジが切ってあるのがわかりますか。そこがミソなんですね!
答えは、そう!このズームレンズは実はコンバージョンレンズ式なんです。
いやー、驚きました。クルクルって取り付けて、4倍ズーム。
参りました。一応、当時のスペック載せときますね。
F1.7 f=8~32mm(標準レンズ前面に取り付けた場合) FILTER径 52mm 定価16,800円
ところが、これで終わらないところがさらに凄いところ。
これは同じく前側取り付けの「テレコンバーターレンズ」。
F1.6 f=21mm の望遠レンズ。定価:3,000円
そんでもって、テレコンときたら、そりゃ「ワイコン」でしょう!
あるんですよね!
F1.6 f=10mm の広角レンズ。定価:3,000円。
そんなかんだで、この撮影機、実はこんなセットだったんです。
本来なら、あとこれにグリップも出ていたようなのですが、残念ながら今回は無し。
それでも、十分面白いセットです。(まあ、あくまでも私個人の領域ですが...)
お好きにどうぞとの世界とは十分にわかっているのですが、見たらブログに書かずにはおれんという所でお許し下さい。
結論は「なんでここまで出すのん」という無茶苦茶なシステムが中古カメラ的に秀逸ということです。
本日のおちでした。
本音の部分で言いますと、
本体の定価が、29,800円。レンズやグリップ全ての合計が、55,100円。
他の本格的なチノンの撮影機の定価が、76,800円から178,800円もしたことから考えると、手軽に安いコストで8ミリ撮影を、というところがこの商品の商売なのでしょうね。
商品状態は、まずまず。
電池を入れて作動させると、モーターは動いています。
但し、レンズは前玉の裏に曇りが出ています。
あと、バッテリーチェックが時々点灯(チェックができない時のほうが多い)、36コマのスイッチが怪しい?(たぶん、きいていない)
そんな状態です。
展示店は大阪駅中央店です。
お値段 は、(税抜)4,000円 (税込)4,200円。
店舗へのお問い合わせは、電話06-6341-7005 またはメールにてお願いします。
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