カメラの八百富|PENTAX Q Vol.2 ペンタックス Q 続編

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

PENTAX Q  Vol.2  ペンタックス Q   の続編です
 
早速、PENTAX Q のデモ機が店にやってまいりました。
といっても、電源ランプが光る程度の「モック」レベルにつき、今日は外観のご紹介というレベルでお付き合い下さい。あらためてデータを外に出せるレベルのデモ機がやってまいりましたら、また後日レポートさせて頂きます。

※ご注意 : ほぼ最終品に近いとは思いますが、発売時にはやや仕様変更があるかもしれません

今日やって来たデモ機は「黒色」。
黒ということで余計に小さく見えるのでしょうか、ほんまに小さいです。

店頭のオリンパスのE-PL1Sと比較したのですが、あの小さいはずのE-PL1Sがでかく見えてしまう大きさです。
(おっと、肝心の大きさ比較写真を撮り忘れちゃいました!)
pentax-q-001.jpg実は、正直な所、こんなにセンサーが小さくて大丈夫なの?と最初のうちは懐疑的と言いますか、「こんなもの出して大丈夫」と思っていたのですが、(PENTAXさんごめんなさい)
なんなんでしょう、このカメラはさわればさわるほど、いじくればいじくるほど、なんと言えばいいのでしょうか、そう「このカメラを小さいセンサーサイズということで頭ごなしに否定してはいかん」というような気に徐々になってくるのです。

PENTAXさんの言葉を借りるなら「ナノ一眼」という分野も十分ありかなと、マイクロフォーサーズやNEX系のミラーレスとはまた違う、新たなデジイチ分野が誕生するんだろうな、そんなふうに次第に受け止め方が変化して来るのです。

まずは、皆様、是非一度じっくりとこのカメラをさわっていただければと思います。
カタログデータや写真からでは判断できない、現物をさわってはじめてわかる、「味」があるカメラというのが今日の第一感想です。
pentax-q-002.jpgそして、「黒」と「白」の二色のボディーカラー。
実は、今回とは別に、白ボディーの作動実機を見る機会があったのですが、色の差からくるボディーの雰囲気の違いは、まさしく「PENTAX I-10」の感じと同じです。

黒は男のカメラといいましょうか「道具・機械」的な雰囲気、白は「女性」のカメラという感じで、全くといっていいほど両色の雰囲気が異なります。

そういう意味で、上手いこと「白黒」の住み分けができそうな感じです。
この白は女性受けして、ミラーレス一眼として売れそうです。
反対に、黒はレンズ交換式の高級コンパクトカメラの一つとして、男性陣に売れそうな感じです。

では、もう少し次ページで詳しく見ていきましょう。



電池の格納場所が奇想天外!業界初?

ここを開けたら「HDMI」端子ね!と思ったら、それは電池ブタでした。
液晶画面の裏に電池が入っているのはこの機械が業界初?小さくするための高密度実装の結果なんでしょうね。ただ、電池がコンパクトデジカメ並みの大きさなんで、容量がちと心配。もしかしたら、予備電池が必携かも?

pentax-q-003.jpgそしたら、底はメディア挿入口と思えば違いました

電池がサイド側からだったので、底はメディアね!と開けたら、そこは「HDMI」と「PC/AV」端子でした。これも場所とり合い合戦の結果なのでしょうね。

pentax-q-004.jpg
ということで、反対側のサイドはメディアスロット。あと気になるのがシャッターボタン!

消去法で、左サイドはメディアスロットですね。
pentax-q-005.jpgあと気になるのが「シャッターボタン」の形状。ちょっと今までにない形ですね。
押す時のストローク感に別段違和感はないのですが、何か何か違うのです。
ファインダーの着脱ボタンといいますか、レンズ着脱ボタンなのか、どこかで見たことのあるような形状なのですが思い出せません。なにか心に引っ掛かる部品なのですが......。



背面モニターはTFTカラーLCD、広視野角タイプ 3.0型 約46万ドット

3:2/HVGAの視野率約100%の液晶モニターです。今日はまだ電源が入らないデモ機なので未確認。でも、この辺りは、他社でもペンタックスでもほぼ同じようなものでしょう。
pentax-q-006.jpgさー、レンズをはずしてみましょうか

これが「女王様のマウント」、ペンタックスQマウントです。
いや~、小さいです。
そして、金属マウントなんで、安心感は抜群。さすが精密メーカーの製品ですね。
是非、長年に亘って活躍してほしいものです。
pentax-q-007.jpgこれが、裏面照射の1/2.3型CMOSセンサーです。

こんなに小さくても、手ブレ補正のユニット(撮像素子シフト方式)と、超音波振動による撮像素子クリーニング機能「DR II」が搭載されているそうです。ほんとに高密度実装技術ですね。
たぶん、内部はほぼ隙間はない構造になっているのでしょう。
そして、センサーはSONY製と思われます。
pentax-q-008.jpgストロボはこのままでも発光するのですが、けられる時はこうします。

単焦点レンズの8.5mmの時は大丈夫なのですが、5-15mmズームレンズ使用時は、そのままだとケラレが生じますので、このようにグングンと伸び上がります。

pentax-q-009.jpgネットをよく見られている方は、「あ~、あの特許の図面に出てたやつね!」とお気付きですね。
ほんと、あの図面通りで笑っちゃいます。

pentax-q-010.jpg結構しっかりした構造ですので、安心です。
ペンタさんもMZ時代にストロボで懲りたはりますから、たぶん大丈夫でしょう。
(「も」というところが、いやみなのですが、その辺は中古カメラご一行様ということで)

これを背面から見るとこういう感じです。
もう、なにかガンダム状態といいましょうか、トミカのはしご車状態ですね。

pentax-q-011.jpgそう、大きさを実感していただける写真も撮っていました

本体とズームレンズ、単焦点レンズをSDカードとで比較した写真を撮っていました。
ほんま本体は小さいです。
が、逆説的に言えば、レンズはしっかりとした大きさ(本体に比べたらやや大きめ)といえます。

以前、マイクロフォーサーズのところで、センサーサイズとレンズのバランスが重要で、小さく見せる為にレンズを小さくしたら悲惨なことになると書きましたが、ペンタックスさんはその辺りのバランスをとりながらこの大きさに落ち着いたのでしょう。pentax-q-012.jpg最後にマウント部の写真

レンズ側のマウント部の写真って、webで見かけなかったので初公開かな?
しっかりとした金属マウントで、この辺はペンタックスさんのこだわりですね。
ここをプラマウントにしちゃうと「安物くさくなって、アウト」。

しかし、電気接点が大きく見えちゃいます。(笑)
いかにこのレンズマウントが小さいかの証というところでしょうか。

ペンタさんいわく、ほんとレンズ設計にこだわったそうです。
そうしなければ、この小さいセンサーから一眼画質を引き出すことは出来なかったとのことです。
pentax-q-013.jpg肝心の写りは?

Vol.1 でも少しお話ししましたが、サンプルプリントを見る限りでは、十分「一眼画質だよ」と思わせる写りでした。(但し、インクジェットのA4出力レベルです...)

「センサーが小さいから画質が悪い」と言われることはメーカーとして百も承知の助。
そこはペンタの意地、レンズ性能を上げることで解決されたようです。

簡単に言えば、画素ピッチの狭いセンサーに対応できるよう、より細かく解像するレンズを作ったということのようです。

そんなんで、持って来られた「比較写真」では、某社の高級コンパクトをはるかに上回っていました。(細かい文字やディテールの解像、色つぶれや高感度ノイズ処理について)
他機では完全につぶれているような箇所でも、しっかり再現していましたので、相当頑張られたものと思われます。

ただ、このカメラを「一眼画質」という限りは、フルサイズの高級一眼やAPS-Cサイズ機と比べて遜色ないの?と言われれば、もう何も言えません。あえて言うなら、比べる土俵が違うものを比べても意味がないというところではないかと思います。

そう、今回の「Q」は、大きなセンサーサイズの「一眼画質」のデジイチに、1/2.3型という小さなセンサーと高性能レンズを駆使してどこまで迫れるの挑戦です。

なかには、しょせんコンデジセンサーにすぎないのだから、それをどういう理由であれ「一眼画質」と呼ぶのはけしからん、騙しの構図だというご意見もあろうかと思います。

私もいままでの尺度で判断するならもっともなご意見だと思うのですが、色々とメーカーさんからお話を伺ったり、現物をさわっていると、どうも今までの一眼の範疇から見るべきではない、すなわち「ナノ一眼」なんだなという気になってくるのです。(洗脳されたんでしょうか......笑)

小さいカメラがほしいという声に応えることを第一義とする今回の製品は、これでいいのではないでしょうか。また、カメラ販売店として、「このカメラ、よう写る」と言ってもいいものと思います。



最後に

ミラーレスの構造を採用してどれだけカメラを小さく作ったとしても、レンズの大きさは採用したセンサーサイズに応じて決めなければなりません。それを無理やくたいに小さなレンズにしてしまうと、画像が破綻しまうことは先日お話しした通りです。

また、小さな薄いボディーと大型レンズの組み合わせが、ほんとに写しやすい機材構成かといえば、そのあたりは「一眼画質」重視派の方が一番ご理解されているはずです。

ということで、ようはバランスの問題。コンデジより「よく写る」カメラで、大型センサー機に迫る画質(越えるまでではないですが......)を有するカメラが、Qかなと思う次第です。

以上、今日のところはこんな感じです。



予約価格は只今、検討中

(追加情報 2011-6-45)
予約サイトができました。
 予約はこちらからどうぞ  

早速に予約を頂戴しております。う~ん、もしかしたら結構「●●●」かもとの予感がするのですが!


噂では、初回出荷は少なめとの事。
本来なら、夏のボーナス商戦に向けて市場投入だったのでしょうが、おそらく、震災の影響で間に合わなかったようです。
現段階では近日発売予定とのこと。おそらく、7月末ぐらいかなと思われます。

以降、また情報が入り次第またお知らせします。


店舗へのお問い合わせは、電話06-6341-7005 またはメールにてお願いします。

+++中古カメラ担当係+++ 




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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2011年6月23日 23:47に書いたブログ記事です。

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