カメラの八百富|AUTO TAKUMAR 35mm F3.5 ASAHI PENTAX

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㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。

コンパクトさが魅力の広角レンズ ASAHI PENTAX 【AUTO TAKUMAR 35mm F3.5】 アサヒ ペンタックス が入荷しました。


PENTAX Q がらみネタで、本来業務であるはずの中古カメラ関連が超おろそかとなっておりましたが、そろそろ通常モードに戻らないと、ということで久方ぶりの中古カメラネタです。

今日ご紹介するレンズは、この写真のレンズ。非常にコンパクトに作られた広角レンズで、その大きさからでしょうか、いつも早く店頭から旅立っていきます。auto-takumar-35mmf3.5-001.jpg写りは、クラシックレンズのわりにはデジタルとの相性もよいようで、「お写ん歩」で過去に取り上げられたことがありますので、是非合せてご覧下さい。

http://www.yaotomi.co.jp/blog/walk/2010/04/auto-takumar-35mm-f35.html

こういう古いレンズに共通して言えることですが、やはりコーティングの技術がまだまだの時代ですから、逆光に弱く、どうしてもコントラストが落ちやすいです。そこは、是非「レンズフード」で補ってやって下さい。そうしますと見違えるような結果となる場合が多いので、汎用のラバーフードでもOKですから、取り付け下さいね。

とは言え、基本的には「このレンズは、こういう撮り方をすると、こんな感じ!いいでしょ」ってな具合の、よりよい光線状態を探しながら、そのレンズの長所を生かす写し方を楽しむレンズではないでしょうか。短所は「仕方がないさ」と大きな心で、さらりと流して下さい。

その中から1枚引用。

auto-takumar-35mmf3.5-001.jpgまずまずでしょ。

この一色足らないと言いましょうか、なんとも言えない色合いが「クラシックレンズ」の楽しみです。
完全無血の最高のレンズを目指す現代レンズもいいのですが、こういう息抜きができるレンズもまた魅力だと思います。

Auto Takumar 35mm F/3.5
レンズ諸元

レンズ構成 4群5枚
画角 63度
最短撮影距離 0.45m
最小絞り 22
絞り形式 半自動(開放セットは手動・絞り込みは自動)
フィルター径 46mm
大きさ 53mm(最大径)x33mm(全長)
重さ 135g
定価 11,500円


では、次ページでもう少し商品をご紹介させていただきます。



半自動絞りって何?

絞りの作動に関する言葉で、プリセット・自動・半自動とありますが、このレンズは半自動方式です。

【プリセット】 使う絞り値をまず決め、絞りの開け閉めは自分で行う(レリーズと連動しない)
【自動】 使う絞り値をセットするれば、レリーズ時にカメラが自動で絞り込んでくれる
      (レリーズが完了すると絞りは開放に自動で戻る)
【半自動】 レリーズ時に自動で絞り込んでくれるが、絞りを開ける作業は自分で行う

auto-takumar-35mmf3.5-002.jpgこのレンズの場合、絞りを開ける(開放にする)時には、上の写真の「絞り22」の上にあるレバーを押し込みます。そうすると、カチッと音がして絞りが開放状態にセットされます。

絞りは、羽根の力を利用して絞り込まれるのですが、この「レバー」を押し込むことが羽根に力を蓄えることも兼ねています。そして、下の写真の後玉の下側のピンが押し込まれること(カメラが押し込む)で、所定された絞りまで絞り込む構造となっております。

auto-takumar-35mmf3.5-003.jpgこのレンズの絞りリングの動きは独特(?)、パチパチと非常にうるさいです。
過去取り扱ったどのレンズでも「パチパチ」いっていますので、仕様だと思われます。


コーティングはあるようなないような?

レンズの奥のほうにややコーティングの色が見てとれます。
ノンコーティングではないのですが、ほんとかわいいレベルのもんです。
必ずフードを工夫して下さいね。
一応、純正のレンズフードも発売されていたのですが、残念ながらこの個体には付属しません。
確か、かぶせ式のメタル製丸型フードだったと思います。(焦点距離の刻印がされています)
auto-takumar-35mmf3.5-004.jpgカメラに取り付けてみるとこんな感じ

フィルター径が46mmなんで、49mm時代のボディーに取り付けるとややアンバランス感があるところですが、こんな感じです。
auto-takumar-35mmf3.5-005.jpg違う角度から。前玉の凸度合いが見て取れますね。

auto-takumar-35mmf3.5-006.jpg付属品はケースと上下キャップ

旧マークが押し印された、アンティークなケースが付属します。
auto-takumar-35mmf3.5-007.jpg商品状態は、まずまず良好で、このレンズとしてはかなりきれいな部類にはいると思います。
レンズ内も大きなホコリの混入やカビはなく、いいコンディションかと思います。

展示店は大阪駅中央店です。
お値段 は、(税抜)9,500円 (税込)9,975円。

WEB 上でも購入できます。 →  こちら

店舗へのお問い合わせは、電話06-6341-7005 またはメールにてお願いします。

+++中古カメラ担当係+++ 



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このページは、㊥カメラ 担当係が2011年9月 2日 00:02に書いたブログ記事です。

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