中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで
カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005
㊥カメラ担当係"S"です。富士フイルム FUJIFILM より X-Pro1 が新発売!
全紙(デジタルクリスタル出力)のサンプル写真を見ましたが、なんといいましょうか、その解像感のすごさ【恐ろしさ】に驚き!
「APS-C」サイズのセンサーから出た絵とは全くもって思えない画像に衝撃を受けて帰ってまりました。
先日、業者向けの説明会があり、他のスタッフと参加してきたのですが、その際に見た「サンプル写真」に驚愕。物理的な構造が同じだからという理由で、他の「ミラーレス」機と同列報道されている現状に、いや~このカメラはちょっと違うんじゃのと思った次第です。
そのすごさたるや、高い解像感と暗部に偽色がない、その二言に尽きます。
解像感とローパスフィルターの関係については過去から色々と言われたきたのですが、要はモアレを防ぐために、入ってきた光を二方向(常光線と異常光線)、それを水平・垂直方向に計4つに分ける、簡単にいえば1本の光を4つの光にぼやかして、センサーに光を届けているのです。これは、4画素で構成されているセンサーの構造(次ページご参照)とも関連しており、干渉縞や偽色の低減に貢献しているのです。
しかし、逆説的にいえば、せっかくいいレンズを作っても、その光は「ローパスフィルター」でぼかされて眠たくなっているということであり、解像感の低下の原因となっております。ただ、そうしなかったらモアレ(干渉縞)がでて、本来映像情報のない部分に模様や色つきが発生してしまうわけで、実際には服の縞柄(ワイシャツ)や繊維(一定パターンの折り物:スーツなど)に出て、あ~困ったーなとなるわけです。
どっちをとるか、どっちを優先するかの選択の問題で、今までは多くのメーカーがローパスフィルターを取り付ける形で製品を供給してまいりました。ただ、一部のメーカーは着脱式という方式を採用し、どうぞモアレ対策は自身の自己責任で撮影条件の変更などで対処してねという割り切った対応をした機種もあります。
そんなかんだで、この功罪あるローパスフィルターを「とっぱらった」上で、ソフトウエアという方式でごまかすのではなく、入口としてのセンサー段階で解決しようとしたのが、この「FUJIFILM X-Pro1」なんです。
そんな都合のいい話ってあるのと思っていたのですが、そこは自社でセンサーを開発・製造できるFUJIFILMならではの研究開発の産物ということです。
では、そのすごさを簡単に説明させていただきますね。
APS-Cサイズ 1630万画素"X-Trans CMOS"
従来のレンズ・ローパスフィルター・センサーの配列
今までの各部材の配列は下の図の通りで、センサーの前にローパスフィルターが2枚設置されています。その光学ローパスフィルターのメリットは、上述の通り「モアレや偽色の発生を抑える」ことで、反対にデメリットは「解像感」が損なわれることでした。
※ 1. レンズ 2. センサー 3. 光学ローパスフィルター
※ 適切な厚みの2枚のローパスフィルターを適切な角度で配置することで効果が発揮されます
そして、色情報をくみ取るセンサーのカラーフィルター配列は下の絵のように、「RとBとG2個」の2x2画素を単位として周期的に配列されています。これがモアレの元凶で、この4画素のパターンと干渉するような被写体(縞模様など)を撮影すると、モアレが発生してしまいます。
また、下の絵をよく見ていただきますと、特定のラインで、「R」と「B」の色情報が全くない配列となっていることに気がつきます。実は、これが偽色の原因の一つなんですね。
つまり、色情報がない所は、周りの色情報を利用して、たぶんこの色だろうなとカメラが推測するのですが、その失敗事例が偽色なのです。周りの雰囲気を察っしたつもりなのですが、残念ながら「KY]だったということです。
そこで、フジフイルムは考えました。
解像感を上げる最も手っ取り早い方法は、ローパスフィルターを無くすこと。
じゃ、モアレや偽色の対策はどうしようかな?
「よっしゃ、俺らはセンサーを一から開発できるメーカーだ。」
「センサーそのもを変えたらいいじゃないか!」
ということなのです。(実際は、そんな簡単な話ではなかったでしょうが......)
新開発のカラーフィルター配列の場合
まず、光学ローパスフィルターを無くすことで、飛躍的に解像感がアップします。
しかし、それではモアレや偽色の発生をするのですが、それをカラーフィルターの配列の
見直しで解決するようにしたそうです。
※ 1. レンズ 2. センサー 3. 銀粒子のイメージ図(発想の原点は銀粒子の不規則な配置)
APS-Cサイズ 1630万画素"X-Trans CMOS"
従来のレンズ・ローパスフィルター・センサーの配列
今までの各部材の配列は下の図の通りで、センサーの前にローパスフィルターが2枚設置されています。その光学ローパスフィルターのメリットは、上述の通り「モアレや偽色の発生を抑える」ことで、反対にデメリットは「解像感」が損なわれることでした。
※ 1. レンズ 2. センサー 3. 光学ローパスフィルター
※ 適切な厚みの2枚のローパスフィルターを適切な角度で配置することで効果が発揮されます
そして、色情報をくみ取るセンサーのカラーフィルター配列は下の絵のように、「RとBとG2個」の2x2画素を単位として周期的に配列されています。これがモアレの元凶で、この4画素のパターンと干渉するような被写体(縞模様など)を撮影すると、モアレが発生してしまいます。
また、下の絵をよく見ていただきますと、特定のラインで、「R」と「B」の色情報が全くない配列となっていることに気がつきます。実は、これが偽色の原因の一つなんですね。
つまり、色情報がない所は、周りの色情報を利用して、たぶんこの色だろうなとカメラが推測するのですが、その失敗事例が偽色なのです。周りの雰囲気を察っしたつもりなのですが、残念ながら「KY]だったということです。
そこで、フジフイルムは考えました。
解像感を上げる最も手っ取り早い方法は、ローパスフィルターを無くすこと。
じゃ、モアレや偽色の対策はどうしようかな?
「よっしゃ、俺らはセンサーを一から開発できるメーカーだ。」
「センサーそのもを変えたらいいじゃないか!」
ということなのです。(実際は、そんな簡単な話ではなかったでしょうが......)
新開発のカラーフィルター配列の場合
まず、光学ローパスフィルターを無くすことで、飛躍的に解像感がアップします。
しかし、それではモアレや偽色の発生をするのですが、それをカラーフィルターの配列の
見直しで解決するようにしたそうです。
※ 1. レンズ 2. センサー 3. 銀粒子のイメージ図(発想の原点は銀粒子の不規則な配置)
従来のセンサーでは上の図のように2x2画素を単位として、同じパターンが構成されるのですが、この新センサーは6x6画素を単位とした非周期性の高い配列となっております。
上の図を見てもらうと、なんとなく色がバラバラに配置されているでしょ。これが、モアレを軽減する新技術なのです。その発想はフィルムの銀粒子の不規則な配置だそうで、フジらしい着眼点です。
もちろん、この6x6画素の36画素を単位としては規則性があるのですが、この36画素の規則性と干渉する被写体はそんなに多く出くわさないので、モアレが発生しにくくなっているそうです。もちろん、完全に「ゼロ」になるというわけではありません。出にくい、目立たないということですので、ご注意ください。
また、各カラーフィルタの配置も従来センサーとは異なっており、縦横方向に必ずR・B・Gの画素が一つあることで、偽色が抑えられ、正確な色再現が可能となっています。「無い」のと「一つある」では、推測する上でえらい違いというわけですね。
上の図を見てもらうと、なんとなく色がバラバラに配置されているでしょ。これが、モアレを軽減する新技術なのです。その発想はフィルムの銀粒子の不規則な配置だそうで、フジらしい着眼点です。
もちろん、この6x6画素の36画素を単位としては規則性があるのですが、この36画素の規則性と干渉する被写体はそんなに多く出くわさないので、モアレが発生しにくくなっているそうです。もちろん、完全に「ゼロ」になるというわけではありません。出にくい、目立たないということですので、ご注意ください。
また、各カラーフィルタの配置も従来センサーとは異なっており、縦横方向に必ずR・B・Gの画素が一つあることで、偽色が抑えられ、正確な色再現が可能となっています。「無い」のと「一つある」では、推測する上でえらい違いというわけですね。
(1列あるいは1行の単位で見ると、6個毎に必ず赤・青・緑が1個はある状態ということです)
ということで、解像感とモアレと偽色のバランスが図られた新製品ということのようです。
説明会の現場には、他社機種との比較プリントもあったのですが(メーカーや使用レンズは伏せておきます)、ほんまかいな!と眼を疑いたくなるサンプル出力でした。
メーカーのWEBサイトに現在掲載されているバリバリ最高のサンプル写真ではなく、都内のある駅の夜の構内写真だったのですが、「暗部のグレーがグレー」なんです。他社機は、グレーの中になんだかんだといろんな色がちらほら散見されるのですが、X-Pro1はグレーなんです。
また、細い線は「ジャギーのない、しっかりとした1本の細い線」として再現されており、他社がアンチエイリアスがかかったぼやっとした線なの対して、対照的な表現となっておりました。
まあ常々こういうABC社比較をすると、新製品が「すごーい」となるのが当たり前なのですが、今回の場合、比較対象となった製品は新発表時に同じように「すげー」と思った機種なので、その時比較した他機種ってどんなけ悪かったんやと逆に心配してしまうぐらいです。
ほんま驚くべき進化です。
あと、色々とスタッフの方に質問したことを、ちょこっとご紹介。
① マウントアダプター派にとって、ローパスフィルター有無はどう影響しますか?プラス?
正直な所、まだ十分に検証できていない。
Mマウントは半年後を目途に開発中。
新旧共々おびただしい種類のレンズがあり、一概に言えないが、レンズの癖が際立つかも?
現在、Mマウント以外は考えていない。他は色々な所が取り組むのでは(笑)
② どうして手振れ補正がないのか?
今回は、いたってシンプルな構造の高画質商品を取りそろえた。
最優先したのが、高画質。
手振れ補正などは、画質劣化と戦う商品は、今回は遠慮してもらった。
③ レンズ名に「R」が付いていますが、どんな意味ですか?
RINGの「R」で、絞りリングが付いているという意味です。
④ ということは、将来「R」がない、つまり絞りリングがないレンズも出る?ということですか?
可能性は排除しないということでしょうか(笑)
⑤ レンズのロードマップは?
先日のCES/PMAで発表した内容だが、今年から来年にかけて数本考えている。
1. Super Wide 14mm
2. 18-72mm F4 IS
3. 28mm F2.8 (Pancake)
4. 70-200mm F4 IS
5. 12-24mm F4 IS
6. 23mm F2
など。ただし、時期・スペック・種類などは変わるかもしれないです。
⑥ ズームレンズや望遠系のレンズは、光学式ファインダーの場合「けられる」のでは?
そのあたりのスペックは何も決まっていない。
レンズによっては、EVFのみで使用というような選択肢も考えられる。
⑦ この塗装は使い込むとどうなります?
どちらかというと光沢感がでる塗装と聞いている。
ベースがマグネシウムなので、地金が見える状態まで使い込むと「グレー」が現れます
残念ながら「真鍮色:金色」が出ることはありません(笑)
⑧ もしかして、XシリーズのファインダーはGFシリーズと関係がありますか?
もちろん、GFのファインダーを設計したスタッフが関わっていますよ。
などなど。
との感じです。
総じて、すごいカメラができたな、というところです。
売価や予約ページは、下記の通りです。
予約受付サイト こちら
フジフイルム FUJIFILM X-Pro1 ボディ 【ご予約受付中・2012年2月18日発売予定】
販売価格(税込): 134,200 円
+++中古カメラ担当係+++
ということで、解像感とモアレと偽色のバランスが図られた新製品ということのようです。
説明会の現場には、他社機種との比較プリントもあったのですが(メーカーや使用レンズは伏せておきます)、ほんまかいな!と眼を疑いたくなるサンプル出力でした。
メーカーのWEBサイトに現在掲載されているバリバリ最高のサンプル写真ではなく、都内のある駅の夜の構内写真だったのですが、「暗部のグレーがグレー」なんです。他社機は、グレーの中になんだかんだといろんな色がちらほら散見されるのですが、X-Pro1はグレーなんです。
また、細い線は「ジャギーのない、しっかりとした1本の細い線」として再現されており、他社がアンチエイリアスがかかったぼやっとした線なの対して、対照的な表現となっておりました。
まあ常々こういうABC社比較をすると、新製品が「すごーい」となるのが当たり前なのですが、今回の場合、比較対象となった製品は新発表時に同じように「すげー」と思った機種なので、その時比較した他機種ってどんなけ悪かったんやと逆に心配してしまうぐらいです。
ほんま驚くべき進化です。
あと、色々とスタッフの方に質問したことを、ちょこっとご紹介。
① マウントアダプター派にとって、ローパスフィルター有無はどう影響しますか?プラス?
正直な所、まだ十分に検証できていない。
Mマウントは半年後を目途に開発中。
新旧共々おびただしい種類のレンズがあり、一概に言えないが、レンズの癖が際立つかも?
現在、Mマウント以外は考えていない。他は色々な所が取り組むのでは(笑)
② どうして手振れ補正がないのか?
今回は、いたってシンプルな構造の高画質商品を取りそろえた。
最優先したのが、高画質。
手振れ補正などは、画質劣化と戦う商品は、今回は遠慮してもらった。
③ レンズ名に「R」が付いていますが、どんな意味ですか?
RINGの「R」で、絞りリングが付いているという意味です。
④ ということは、将来「R」がない、つまり絞りリングがないレンズも出る?ということですか?
可能性は排除しないということでしょうか(笑)
⑤ レンズのロードマップは?
先日のCES/PMAで発表した内容だが、今年から来年にかけて数本考えている。
1. Super Wide 14mm
2. 18-72mm F4 IS
3. 28mm F2.8 (Pancake)
4. 70-200mm F4 IS
5. 12-24mm F4 IS
6. 23mm F2
など。ただし、時期・スペック・種類などは変わるかもしれないです。
⑥ ズームレンズや望遠系のレンズは、光学式ファインダーの場合「けられる」のでは?
そのあたりのスペックは何も決まっていない。
レンズによっては、EVFのみで使用というような選択肢も考えられる。
⑦ この塗装は使い込むとどうなります?
どちらかというと光沢感がでる塗装と聞いている。
ベースがマグネシウムなので、地金が見える状態まで使い込むと「グレー」が現れます
残念ながら「真鍮色:金色」が出ることはありません(笑)
⑧ もしかして、XシリーズのファインダーはGFシリーズと関係がありますか?
もちろん、GFのファインダーを設計したスタッフが関わっていますよ。
などなど。
との感じです。
総じて、すごいカメラができたな、というところです。
売価や予約ページは、下記の通りです。
予約受付サイト こちら
フジフイルム FUJIFILM X-Pro1 ボディ 【ご予約受付中・2012年2月18日発売予定】
販売価格(税込): 134,200 円
コメントする