カメラの八百富|メーカーさん、「部材の劣化」についてよく考えてちょうだい

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カメラ買取・レンズ買取㊥カメラ担当係"S"です。

メーカーさん、「部材の劣化」について考えてちょうだい。
せっかく作られた製品のなれの果てが、これじゃあまりにもかわいそう
だよ!!!

ある意味はじめての切り口かもしれませんが、今日は「メーカーに対する文句」。
あまりにもひどい状況のカメラを手にしもんで、おもわず苦言です。

kugen-001.jpgでしょ。なんぼなんでも、これはないよね~。
家電屋のつくるビデオカメラではよくある話でも、精密光学メーカーがこれじゃいかん!!!

カメラなら、何年たってもせめてもカメラの「形は残るように」、そして「さわれるように」

kugen-002.jpg写真では、「パリパリ」乾いているように見えますが、実は「ネチャネチャ・ベタベタ」。
正直言って、触れる状況ではありません。

あるメーカーのある機種の「なれの果て」です。

ホールド感を高め、滑りを抑えるために、プラスチックの部材の表面をうすいゴム(塗料)で覆ったのですが、それが経年変化で溶けて出しこうなってしまったようです。

どこかのレンズメーカーさんのZEN塗装なんかも全く同じ。
ポリウレタンが加水分解をおこして「ベ~タベタ」。
ほんま、どうしようもない状況です。

モルトプレーンの劣化のように「貼り替え」で対処できるなら、まあなんとか許せるのですが、解決方法が部品そのもの交換しかない所がネチャネチャの状態になると、もうそのカメラそのもの存在が立ち行かなくなってしまいます。

さらに残念なのは、以降の製品でも散見されること。

次の製品も、兄弟そろってネチャネチャ。時代が進んで初代デジタル普及機も程度差こそあれネチャネチャ、バッテリーホルダーなんかものゴムもしっとり状態。あるいは、使い込むと外層ゴムが伸びて浮いてくる。F100でおきたことはD1やD200で(あっ、)、フィルムからデジタル時代になっても、同じような症状に悩まされているような......。

使わず置いておくと「ネ~チャネチャ」、使いこむと「ゴワゴワ」。
あ~あ、カメラが朽ち果てていく。
カメラのなれの果てを見る機会が多いのが中古カメラ屋なもんで、ほんま悲しいかぎりです。


さすがにここ最近になって、流れは変わりつつあるのかなと思いながらも、また数年先に何がおこるやら。(あるメーカーはツルツル外装に改善。ノー被膜・ノー塗装に、えらい!)

とにかく、せめてもカメラの外装に薄いゴム系被膜を施すことだけは、今後一切止めて下さい。
また、グリップなどのゴムも最近の製品はあまりにもはやく劣化が進むような気がしますんで、素材そのもの再検討もお願いしたいところです。

是非、「長期間の使用に耐えうる外装」という視点で、再度色々と材料選びを見直して下さい。
一時の使い心地を重視するのではなく、10年たっても、「機能は陳腐化」したが外装は何も変わらないカメラに戻してほしい、それがお願いです。

30年も前のカメラ、キヤノンのAE-1やA-1は、今でも外装は発売時とほぼ変わらない状態を保っています。ペンタックスのSPだって、ニコンFEだって、オリンパスのOM-1だって、皆元気です。

でも、同じ時代に家電屋が作ったビデオカメラは、原形をとどめない状況で劣化し朽ち果ててます。

絶対に何か、家電屋と精密屋で「物づくりの姿勢」が違ったからそうなったわけで、是非、家電屋化しつつある精密光学屋さんたち、本来の姿に戻って下さい。
是非、お願いします。


+++中古カメラ担当係+++ 


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このブログ記事について

このページは、㊥カメラ 担当係が2013年1月27日 02:13に書いたブログ記事です。

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