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㊥カメラ担当係"S"です。先日に引き続き、ペンタックスさんの新製品のご紹介、第2弾!です。
リコーイメージング RICOH IMAGING さんから、フィルム複写用アクセサリー 「ペンタックス フィルムデュプリケーター・PENTAX FILM DUPLICATOR」が新発売されます。
最近カメラを始められた方には、「いったい、これ何?何?」ってな商品。
反対に、フィルム時代からカメラに凝られてた方は、「お~、これ懐かしいなこれ!忘れたよ」ってなところ。
レールと乳白板、蛇腹(ベローズ)とステー、先端にはストロボ用のアクセサリーシュー。
ぱっと見た所、なんとなく昔の6X9判のビューカメラのような雰囲気が漂ってますが、これ、フィルムのデュプリケーター=複写装置と呼ばれるアクセサリーです。
しかも、フィルムサイズが「35mmから69判まで対応」という優れ物で、私の記憶では、おそらく69判までのマルチフォーマット対応品は、30~40年位前にトキナーから出ていた「チューブを組み合わせ」て倍率を変化させる複写装置「プロコピア」ぐらいではないでしょうか。
と、話を前にすすめてますが、まずもってフィルムを複写?ということ自体が「なんのこっちゃ?」という方もおられるかと思います。
中古カメラ屋でこんなアクセサリーをご覧になられたことがありませんか?
その昔は結構よく使われていたアクセサリーで、先端のパーツ(スライドコピア)の所に現像済みフィルムを差し込み、マウント部分にレンズ、次に本体(ベローズ)、そして後にカメラをセットします。そして、一番手前の白い部分にカラーバランスを考慮したライトを当てて、シャッターを切る。
こうして、先端に差し込んだスライドをネガやポジフィルムで複製する道具で、一般的に「ベローズとスライドコピアのセット」と呼ばれているものです。
具体的な用途としては、こんなことに使っていました。
例えば、学会で発表するスライドセットをもう1セット必要だというような場合。
あるいは、スライドからのプリントが大量に必要な場合、スライドからのダイレクトプリントでは非常に高くつくので、ネガの複製を作って、そこから安くプリントする。
もう完全に死語となってしまいましたが、ラボ用語の「デュープ」とか「インターネガ」とか呼ばれていたサービスです。
というところでありまして、今回の新製品は、それを「現在のデジタル一眼レフでやりませんか!」という提案なのです。
構造としては、上のベローズセットを分解すると下の写真のようになるのですが、その先端のスライドコピアの部分とレールを今回、再生産しましたという感じです。
じゃなんで、そんな複写が必要なの?という部分ですが、最近、ちょっととあることに出くわしまして、ああ「なるほど」なったことをご紹介しましょう。
私どもは新品を取り扱うカメラ屋ではあるのですが、もう一つの顔は「中古カメラ屋」。
よくカメラの出張買取という形で、個人の方のお宅にお邪魔します。
大概の場合は、ご本人様から「カメラを処分したい」というご連絡で買取させていただくのですが、時々「遺品」という形で買取させて頂きます。
一定期間が経過し、ご遺族の方(奥さんやお子さん)がそろそろ「お父さんの大事にしていたものを、別のカメラ好きの方に引き継げたら......」ということで私達にご用命が入るわけです。
ご指定の場所にお伺いし、一通り査定させていただくと、必ずといっていいほど最後に、
「八百富さん、この写真やフィルムどうしたらいいでしょうか?なにか方法はない?」
とのご質問を頂戴します。
ほんと、どのお宅も似たり寄ったりで、段ボールや押し入れに山積みとなったネガやポジ。
といって、私どもが引き取るわけにもいかず、同様にご遺族の方もさすがにゴミとして処分するわけにもいかず、非常に困っておられるケースがとっても多いわけです。
そう、そうなんです。そこなんです!
このペンタックスの今回の新製品は、これを解決する道具、つまり「自分史」整理の道具なんですね。
皆さん、ご自宅にある「フィルム時代に撮影したネガやポジ」どうしてます。(45際以上の方がメインかな?笑)
たぶん、「段ボールにギューっと詰め込んで、押し入れ」
たぶん、「カメラやレンズは防湿庫で大切に保管、なれどフィルムは自分でも捨てるには忍びなく、押し入れに置きっぱ。でも奥さんは不機嫌...」
といって、パソコン立ち上げて、「ジーこら、ジーこら」も面倒だし、そりゃ1枚や2枚ならできたとしても、これ全部じゃな~......無理だよ。
というところ。
そこで、めちゃめちゃ失礼とは承知の上でのご提案です。(お許し下さいね)
あとのことを考えて、ご自身の写真ライフのアーカイブを生きてるうちにしときませんか!
データなら、お父さん(おじいさん)の記録として後世に託することができる!そう、脱ゴミ箱しませんか!
それが、今回の新製品の意図かと、勝手に解釈してご提案している次第です。
当初この話をお聞きした時は、いまさら、別にフィルムスキャナーやフラットベットスキャナーで事足りるじゃん!
なんて思っていたのですが、PCを介するのはやっぱ面倒かなとの思いにいたり、これもありかなと思った次第です。
(ちょっとだけ本音:このアクセサリーの販売責任者の方、実は実は私が大変大変お世話になってきた方なんですね。ちょっと、応援モード中であることはお許し下さい。笑)
ということろで、商品詳細を次ページでご紹介しましょう。