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ペンタックス初の35ミリフルサイズデジタル一眼レフカメラ
ペンタックス PENTAX K-1(ケーワン)が新発売~ご予約受付開始 !!!
待ちに待ったペンタックス・フルサイズ機、いよいよ登場となりました。
「待ち焦がれて、干物になるよ~」などとお客様からお怒りの言葉を頂戴しつつ、まぁとにもかくもこの一年間物議をかもしたフルサイズ機。
ティザー広告中の昨年末、海外からモック機写真が飛び込んできたあの時は、穏やかな?私でさえもビックリ仰天。
さらに、シールが少し剥がれて「K-1」なる文字が見えていた「例のあの写真」を見た時は、なんとも言い難い「ムカムカ」感を覚えた一人でした。
当然に、その怒りは担当セールスさんに向かうわけでありまして、逆説的に営業の皆様には大変なる御手間をとらせたというのも事実であります。
と、せっかくの誕生お祝い日にブツブツ言っている自分がなんなんですが、それほど待つには長~い一年間でありました。
ではでは、そういう過去はきれいに水に流しまして、
ペンタックス・フルサイズ機のご誕生、まことにおめでとうございます!
ということで、以下色々とご紹介していきたいと思います。
この機種について私なりに感じたことを三言で表現しますと、それは
「安心感」
であります。
はじめてグリップした時、なんの違和感もなく次の操作が始められる「ふわっとしたペンタックス感」に、ちょっくらビリっときました。
たぶん、多くの方にも同じように感じて頂けるものと思っております。
箱から本機を取り出した後のファーストグリップの瞬間に、まぁなんとも心地よい「安心感」がグリップから伝わってくるはずです。
思わず「ペンタックスだよな~」とつぶやいてしまうこの感覚。
フルサイズ機というものに対する気負いが一挙になくなり、いつもの写真ライフの平生がそこにある、そんな気分にさせられる新製品です。
ただ、悪く言うなら驚き感がないという事になるのかもしれません。
が、そこは、
「継承」
という言葉がぴったりかと思います。
そう思わせてくれる理由の一つが、このグリップの形状。
ベースは PENTAX 645Z のグリップで、そこに PENTAX K-3 のグリップの中指部の凸形状を加味したものとなっている、ということに起因しているのかなと思っております。
さらに、この背面のボタン類も同じ。
結構、新しい配置や機能が盛り込まれていますが、それもな~んとなくいつも通り。
mac的なGUIと言う感じで、ペンタックスさんならここだろう!と思う直感的な場所や方式が採用されていますので、すぐに指が動きだします。
そして、なんと言ってもペンタらしさを出しているのは、このペンタ部分。
ペンタプリズムの形状を意識したデザインで、とてもとてもカメラらしい風貌ですね。
ペンタ67的だとか、いやいやLXにFA-2付だよ、などなど懐かしさを感じます。
フラッグシップ機としての存在感、おでこにありです。
あと、是非とも頭の片隅に置いといて頂きたい事は、このカメラはフルサイズなのですが、実は他のフルサイズ機より内部は「でかい」ということ。
つまり、ボディー内手ぶれ補正(シェイクリダクション)を内蔵しているということです。
「内部はでかいが、外身は小さい」
この相反する事象を、このカメラ内で実現されているという前提で、もう一度このカメラ見て頂くと、何と何がトレードオフされたかがご理解して頂けるものと思います。
例えば、シャッターユニット。
カタログデータを見ますと、構造微調整は「上下左右シフト調整範囲±1.5mm」となっています。
K-3II が1mmでしたからさらに大きくなり、露光できる部分の大きさ(内部の空間)が普通のフルサイズよりも縦横3mmもでかいということなのです。
フィルム時代のLXと比較してみましょう。
マウント内側の黒い部分の面積で比較して頂きますと、ミラーボックス内がどれだけ大きくなったかご確認いただけます。
つまり、前面に配置されるシャッターユニットは、通常のフルサイズ機よりもさらに大きなものを要するということ。
このカメラは縦走りのシャッターユニットなので、上下方向の走る距離がざくっと「24mmが27mm」に延びたわけです。
単純に、上がり下がりの時間が12%余分にかかる上に、ユニット重量がますのでさらに時間がかかる、そんな話であります。
同じくミラーも大型化することとなり、小ささを標榜するこの「ペンタックス K-1」の内部は超高密度な機能のせめぎ合いの場となっています。
そんな四畳半に、さらに進化した「5軸5段の手振れ補正ユニット」を詰め込んでいる構造なのです。
そんなかんだで、何を入れて何を入れない、入れるとしても盛るもの減らすもの、そういう結果がこの新製品というわけです。
ちょっくら、他社有力フルサイズと大きさを比較してみましょう。
圧倒的に「小さい」!
これに、お値段という要素を入れて頂き、機能・大きさ・価格の三要素で足し算・引き算。
機能とお値段のお話しはこれからですが、
結構ペンタさん頑張ったね!と感じていただけるのではないでしょうか。
そんなんで、最後の三言目は、「手堅くまとめた」 と言わさせて下さい。
「安心感」「継承」「手堅く」、そんな言葉でこの新製品をまとめてみました。
メーカーさんのお話しをお聞きますと、この小ささのほかに、このカメラの設計目標は次の6条件とされたそうです。
- 全てのKマウントレンズが使えること
- 高性能な光学ファインダーであること
- 操作性にすぐれていること
- 耐環境性能に妥協がないこと
- 小型軽量を追求すること
- 究極の高画質を目指すこと
うん?
あれっ、今まで定番だったいつものフレーズがないですね。
そう「速さや軽快」です。
K-3II とは異なり、基本コンセプトの中に「速さ」が入っていないということですね。
つまり、上記の6条件を実現するために、商品スペックを詰める過程で、「速さの追及」は大型化した内部部品の占有スペースと費用(コスト)においてトレードオフされ、最低限必要なスペックにとどめるという結論に至られたものと推測しております。
本体の体積と総コスト(販売価格)という上限を定め、ペンタさんはその中で、
「画質」と「解像感」、そして「高感度」にできるだけ多くのリソースを振り向けられた!
と私は解釈しました。
速さを重視される方には、とても勝手な解釈かもしれませんが、
速さは、PENTAX K-3II 、もしくは次の後継機で実現し、圧倒的な超高画質は645Zで実現するというスタンスかと思います。
このフルサイズ機は、「とても小型軽量で、使いやすい高画質機」
もちろん、大きくなっても、価格が高くなっても、「超高画質で高解像、そして高速」が必要だというのが市場の要望と判断されれば、そういう製品が今後出てくるでしょう。
まずは今日、「フルサイズ機の初号機」がついに出たです。
アクティブ系は K-3II 系、フィールド系高画質は K-1 系、そして画質番長は 645Z 系、そういうコンセプトに成り立った製品ラインアップとなったものと思います。
では、次ページで機能と外観をじっくり見ていきましょう。