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エツミ ETSUMI E-6673 ドットサイト ブラケット と組み合わせるととても便利
オリンパス OLYMPUS ドットサイト EE-1 の使い方「中級・上級編=両眼視にチャレンジ」です !!!
今日ご紹介する商品は、オリンパスさんが昨年2014年4月24日から販売を開始した「ドットサイト=照準器」の使い方の中・上級編となります。
初級編は発売当初に、以下のブログで使い方をご紹介しておりますので、「そもそも使い方がわからない?」という方はそちらをご覧いただければと思います。
2015年4月25日
カメラの八百富|オリンパス EE-1 ドットサイト照準器 OLYMPUS が新登場 !! 使い方レビューです
http://www.yaotomi.co.jp/blog/used/2015/04/-ee-1-olympus.html
ざっくりと、初級編と中・上級編の違いをご説明しますと、
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初級編 右目でEE-1を覗きながら被写体を捕捉し撮影、左目は全体を見渡す(以下、便宜的にこの記事内では単眼視と称します)=右目中心の撮影。左目は補助的役割を担う。オートフォーカスや露出など撮影そのものは、結果的にデジカメの機能に頼って撮影する方法
- 中上級編 両眼視での撮影。左目でEE-1を覗き被写体を捕捉しファインダー内に被写体を導入、以降は主に右目で見るファインダーで被写体を捕捉しながら、撮影実像を確認しもって撮影する方法
となります。
※ 初級編の記事でも「両眼視」という表現を用いていますが、初級編の両眼視をこの記事内では「便宜的に単眼視」と呼ぶことにします。ご注意ください。
そのへんをもう少しご説明申し上げますと、
EE-1単眼視は、
- 捕捉をし、そしてその捕捉をし続けるということに重きをおく覗き方
- 同時に、広視野を意識するので、飛び込んでくる被写体、あるいは突然現れる被写体の捕捉が行いやすい覗き方
という技法で、ご使用においては、次の4つの注意事項をあげさせて頂きました。
単眼視はある一定の水準までは、EE-1からファインダー(もしくは背面モニター)に視線を移動させながら、ズームなどの操作を行い撮影することはできるのですが、被写体の動く速さが増し、画角(望遠度合い)が狭くなると、次の4点を守って撮影することがとても重要となってきます。
- 撮影中は、カメラの事を一切忘れ切る事=どう撮れているか気にしない事
- カメラとドットサイトの位置関係は最初に調整済みなので、機材を信じきる事
- 最近のカメラに搭載されているAFとAEは、人間よりも正確。ライブビュー画面は見ない事
- 動く被写体を追い続ける役割を担う、自分自身に集中して下さい
ようは、カメラを信じ切って、EE-1から絶対に目を離さないで!ということです。
ところが、人間というものはそう簡単なものでなく、どうしても「どう撮れている?」が気になってしまい、EE-1から目を離す衝動にかられてしまいます。
EE-1とカメラのファインダーはかなり離れているので、EE-1そしてファインダー、またEE-1にかかる時間は相当なもので、行って帰る間に被写体を見失うことになり、残念ながら撮影が失敗ということになってしまします。
そんなんで、カメラを信じて捕捉に集中して下さいね!とお願いしたわけです。
EE-1単眼視の問題点1
EE-1からいったん目を離すと、次の捕捉がとても困難となる
理由は、視線の移動時間は視野のブラックアウト時間だから
次の問題は、被写体がどの方向に動くかという課題に対して、画角的にどう対処するかということです。
つまり、遠ざかる被写体はどんどん小さくなり、近づいてくる被写体はどんどん大きなるという問題です。
小さくなることはそれでOKなら、またどんどん大きく写るのがOKなら、4つの注意事項を忠実にお守り頂いて撮影してもらうことで、何らんの問題もありません。
しかし、被写体との距離が変化することで、撮影する被写体の画面内の大きさをコントロールする必要があるなら、とたんに単眼視の限界がやってまいります。
そう、ズームがとても困難だということなのです。
EE-1から目を離してファインダー像を見ないでねとお願いしている以上、ズームの使用が出来ないわけですね。
これは、大いなる問題となって立ちはだかり、どうしてもという場合には感に頼ったズーミングでの撮影となってしまします。
EE-1単眼の問題点2
撮影画面内で被写体の大きさをコントロールしたい場合、単眼視においてはズームで対応することがとても難しい
同時に、この問題は、構図が常に「日の丸構図」になりがちということにもつながります。
画面の中心にEE-1の照準を合わせるので、基本的には被写体は中央に配置されることになります。
さらに、露出やAFのターゲットの選択など、ありとあらゆることがカメラ任せとなり、応用が全くきかない状況下での撮影となってしまいます
EE-1単眼の問題点3
構図が「日の丸」となりやすく、単一的な構図となりがち
露出やAFが常にカメラ任せとなり、人的な応用を効かすことができない
つまり、単眼視は「撮った」というより、「撮れた」と言う感じ。
撮れなかった写真が撮れるようになることはとてもうれしくて素晴らしい話なのですが、ある水準に達しますと、どうしても少し欲が出てきて、自分で狙ったという写真が撮りたくなってきます。
それを実現するのが、中上級編=両眼視を使った能動的撮影技法ということです。
EE-1単眼の問題点4
面白みに欠け、満足感を得にくい。すなわち、撮った感が少ない。
積極的に被写体に向かっていくことができない。
ということで、EE-1単眼視の4つの問題を解決する方法をご説明しましょう!というのが今回のブログの目的となります。
ではでは、まず機材のスタイルから確認していきましょう。
単眼視の場合の機材のスタイル
大概の場合は、このようにアクセサリーシューにEE-1を取り付けて使用します。
両眼視の場合の機材のスタイル
① 使用するカメラ本体と望遠レンズ
② オリンパス製 ドットサイト EE-1 OLYMPUS DOT SIGHT
③ エツミ製 ドットサイトブラケット (商品コード:E-6673 JANコード:4975981667398)
の3点を以下のように配置して組み立てます。
各パーツの配置方法や理屈は、あとで詳しく説明させて頂きますね。
ただ、なぜエツミさんとオリンパスさんの組み合わせかだけは、先にご説明しておきます。
このエツミさんのドットサイトブラケットは、オリンパスのOM-Dシリーズに最適化されて設計・製造されています。
なので、他社の一眼デジカメに使用される場合には、少々いろいろと確認や工夫をして頂くことが必要となりますのでご注意ください。
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オリンパス OM-D シリーズでのご使用 ⇒ 各パーツの配置の調整だけでご使用になれます
- その他の機種や他メーカーでのご使用 ⇒ 配置の調整だけでは使用できず、ブラケットそのものが使えなかったり、改造を要する場合があります
ということで、「エツミさんのブラケットを購入したが使えない」場合があるという前提をご理解いただきますよう、重ねて願い申し上げます。
使用時のカメラの構え方
右眼でEVFを覗きながら両眼を聞け、左眼で照準器を覗きます。こんな感じですね。