中古カメラから最新型デジタルカメラ・レンズのことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで
カメラの買取、下取のことなら「大阪・梅田の八百富写真機店」まで TEL 06-6341-7005
風景撮影からスナップまで幅広く対応する、小型・高性能・高品位APS-Cデジタル一眼レフカメラ
ペンタックス PENTAX KP が新発売 !!!
本日よりご予約受付開始です !!!
まずは、この新製品「PENTAX KP」の立ち位置を整理しておくことが、とても大切だと思いますので、まずはその辺りからお話を始めましょう。
このカメラは、
-
新しいコンセプトで作られた、新しいカテゴリ―に位置するカメラ
-
PENTAX K-3 II の後継機ではない
-
PENTAX K-3 II の後継については、別途検討されている(そうらしい)
ということを、まずもって明確にしておきましょう。
ここからは、私の見解(リコーイメージングさんの公式見解ではない)としてお聞きしてただきたいですが、
-
本来なら、たぶん昨年の秋に出ていた商品(フォトキナ向けの新機軸な商品)
-
熊本地震の影響(部品調達の関連)で遅れて、この春のCP+向けの商品にとなった
- その時間のズレが、たまたまK-3 II の販売フェードアウトと重なり、その後継として見えてしまう状況となっている
という事かと思います。
なので、「PENTAX K-3 II」ユーザーの皆さま、落胆しないで下さい。
あくまでも、この「PENTAX KP」は新しいコンセプトのカメラであります。
上部に液晶表示パネルがないカメラが、PENTAX K-3 II の後継であるはずがないです。
操作系が違うカメラが、PENTAX K-7 から始まる伝統や系譜を重んじるPENTAX K-3 II の後継であるはずがない。
ただ、今後どういう時間軸で「PENTAX K-3 II」の後継機がこの世に出てくるか、一販売店としては知る由もありません。
お待ちのユーザー様におかれましては、「優先順位が間違ってんじゃねか~」と、とてもストレスがたまる話かと存じます。
その辺り、どうぞどうぞご理解下さいませ。
それではそれでは、新しいこのカメラ「PENTX KP」を私なりの視点(PENTAX K-1から見た)でご説明していきましょう。
昨年の春に、「PENTAX K-1」が発売され、ご購入されたユーザー様は、
-
やっぱ、フルサイズは素晴らしいな
-
質感も高く、構えると本気モードになれる
-
とにかく満足できるカメラだ
と思われているかと思います。
が、反面。私も最近「PENTAX K-1」を常に持ち歩いていますが、
-
正直、重たいと思う時もある……
-
今日は気軽に……というわけにはいかない
- DA Limited レンズを装着すると体積バランスが悪いからあまり使わなくなった……
そうなんです!
-
ペンタックスのカメラって、元々は小さくて軽くが基本だ
-
「楽しむ」と「本気」を使い分けられるのがペンタックスのはずだ
-
PENTAX K-1までの本気度はいらないが、満足度の高い中級レベルのカメラがほしい
- 慣れ親しんだDAレンズをAPS-Cで気軽に楽しみたいんだ
そんなペンタックスユーザー様のお気持ちを満たすカメラが、今回登場することになったというわけです。
それが、この「PENTAX KP」です。
初めて見た時の印象は、twitterで思わずつぶやいた通り、
-
ワクワクどきどき「リトルK」
- 「最高のお気軽サブカメラ」が誕生したな
という所であります。
メーカーさんにお聞きしますと、今回の新製品の開発あたり、二つのフォーマットを次のように位置づけられました。
-
35ミリフルサイズでは、
ペンタックスのこだわりを常に高いレベルで追及し続け、
風景写真愛好家がとことん満足できる究極のフィールドカメラを目指す
-
APS-Cでは、撮影を楽しむ領域の拡大を目指す
自然風景だけでなく、
日常的に使いやすく、
身近な瞬間も気軽に残せる一眼レフを目指す
そして、新製品の「PENTAX KP」には、次の3つの課題を達成することが課せられました。
-
いつも持ち歩けるように 「もっと小型で携帯しやすいボディであること」 より小型軽量に
-
誰でも使いやすくなるように 「シーンや用途に応じて最適な状態にカスタマイズできること」 高いカスタマイズ力
-
どんなシーンでも撮影できるようにするために 「手持ちで高画質に撮れる高感度性能があること」 一層の高感度性能
それが、今回の新製品「PENTAX KP」
となります。
聞くところでは、この「PENTAX KP」の「P」は、PremiumやPleasure、Potentialを意味するものだそうです。
つまり、このカメラを象徴的に表す一つの単語を、特段に決められているわけではないとのことです。
以上を踏まえ、このカメラの基本コンセプトをまとめてみますと、
-
風景撮影からスナップまで幅広く対応する、小型・高性能・高品位APS-Cデジタル一眼レフカメラ=高性能な中級機
となります。
さらに、私なりに再整理させていただきますと、
PENTAX K-3 II を言葉で表すなら、APS-Cの雄を目指す。その心は、
- 動き(アクティブ)
- 射る(シューティング)
- 速さ(スピード)
対して、今回の新製品 PENTAX KP は、汎用性の高いAPS-C機になりたい。そのスタンスは、
- 気軽に持ち出す
- 軽快に楽しむ
- 日常、身近
- でも、スペックは妥協しないでね
だと感じております。
でもって、シャッターを切ってみました。
軽快ですね~
静かですね~
いい音ですね~なかなか品がある。そして、どこかしら懐かしい音でもあります~
ちょっとお聞きください。
HD DA 21mm 付の場合
20-40mm 付の場合
さらに、「PENTAX K-1」と比較してみましょう。
大きなミラーや大きなシャッターではないので、とても静かです。
そして、懐かしさの理由はここにありです。
PENTAX K-5IIS と、とてもよーく似ていますね~
では、恒例の外観写真から。
今回のカラーは2種類。シルバーとブラックとなります。
シルバーを詳しく見ていきましょう。(メインカラー=基本展示色はシルバーらしいです)
組み合わせたレンズは、HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited。パンケーキタイプの広角レンズと組み合わせると、とても小型感が出ますし、スナップ写真の常用レンズとしてありですね。
斜めから(HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited付)
裏面から(HD PENTAX-DA 21mmF3.2AL Limited付)
お次は、ブラック。
ブラックは小型感を見てもらうために、そして「リトルK」を感じて頂くために、PENTAX K-1 と比較してみましょう。
お聞きした所では、削いで削いで、削ぎまくったそうです。
横から
正面から
背面から
背面の操作系の比較。一見よく似てますが、残念ながらかなり配置が異なります。(後程、詳しく)
さらに、次ページで「PENTAX KP」を詳しく見ていきましょう。
このカメラで最も言いたいことは、高感度がとてもいい
メーカーの皆さんとお話ししますと、皆さんこれを一番に上げられます。
「うちの画像処理チーム、今回とっても頑張りました。」
と自信をもって説明、そしてサンプル写真を見せてくれます。(結構、皆さん自慢げ・笑)
新CMOSイメージセンサーとPRIME IV & アクセラレーターユニットによるノイズ処理により、ISO感度設定の上限を大幅に拡大。
最高でISO 819200という超高感度撮影を可能とされ、「闇の世カラスが写る」の世界をさらに進められました。
同時に、通常の高ISO感度でも解像感、階調性を重視することで、優れた質感・立体描写を実現。とても高画質な写真が得られます。
メーカーさんから見せて頂いたISO感度別のサンプル写真では、ISO 6400は完璧な写真。ISO 25600から少し高感度感が出てきますが、ISO 51200位までなら、全く問題なく作品として取り扱えるレベルです。
ISO 204800まできますと、さすがに高感度だなぁと感じますが、他社と比較しますと、ペンタックスさんは濃い色系の境界がはっきりしており、とてもにじみが少ない状態です。
そして、ペンタックスの高感度のもう一つの素晴らしさは、高感度でも色の鮮やかさを保持していること。これも、他社さんの場合、緑とか紫の色が判別できない状態となり、一歩抜きんでた性能かと思います。
さらに、ペンタックスの絵作りの強さの一端は、超高感度領域での色再現性が高く、色のばらつきが少ないこと。黒がきれいに出るので、画像が引き締まります。
その絵を吐き出すのが、この新しいAPS-CサイズのCMOSセンサー。
有効約2432万画素(総画素数約2496万画素)の高精細画像を生む、APS-Cサイズの新イメージセンサーを搭載しています。
そして、その解像力を余すことなく引き出す「元祖お家芸」の光学ローパスフィルターレス設計を、もちろん継続して採用されています。
その辺は、すでに皆様、実感しておれる通りでありまして、鮮鋭かつ緻密な描写が可能で、立体感の表現にも優れています。
また、画像情報を14bitの高速読み出しで処理することにより、階調豊かな美しい画像が得られます。
そして、それを裏方で支えているのが、画像処理エンジンとアクセラレーターユニット。
PENTAX K-1 にも搭載されている高速処理技術を誇る「画像処理エンジン PRIME IV」に加えて、PENTAX K-70 で初めて採用されたアクセラレーターユニットをこの機種にも搭載したことで、ペンタックス史上最強のノイズ処理が実現したそうです。
このカメラの最も誇る箇所でありまして、超高感度と高画質を両立する源です。
センサーから出てくる信号をどう料理してやるか、そこが各社の腕の見せ所。ほんと、同じ素材でも料理人によって、味や見た面が変わるという板前さんの世界と共通する話ですね。
おそらく、新イメージセンサーは熊本産、多少のカスタマイズはあるのでしょうが、基本的には同じ仕様のセンサーを各社が搭載。それをどう取り扱うかで、各社の違いが現れてきます。
聞くところでは、このセンサーはとてもポテンシャルが高いが、取り扱いがとても繊細でシビアだそうで、良くもなれば悪くもなる。そういう点において、「我々、結構このセンサーを乗りこなせたよ!」との達成感のお声が漏れ聞こえてきております。
基本機能はしっかりと搭載
-
リアル・レゾリューション・システム
-
ローパスセレクター = スマートファンクションの機能ダイヤルに初期値として登録されているので、素早く設定が可能
-
カスタムイメージ、ファインシャープネス・エクストラシャープネスも踏襲
-
レンズ補正 = 歪曲や色収差、周辺光量低下、回折ボケも低減
-
-3EV低輝度対応AE・AF
-
-10℃耐寒動作保証
-
高耐久シャッターユニット = 10万ショット試験をクリア
-
高速の超音波振動タイプのほこり除去機能「DR II」を搭載
-
AFカスタマイズ
-
USERモード U1~U5 (X=シンクロはユーザーモードで設定する方式に変更=ポジションが無くなった)
-
ボディ内手ぶれ補正SR II = 5軸5段の強力補正
-
自動水平補正・構図微調整
-
アストロトレーサー対応 = 別売のO-GPS1を使用
-
GPS/電子コンパス対応 = 別売のO-GPS1を使用
-
電子水準器
-
ガラスペンタプリズム光学ファインダー = 視野率100%。約0.95倍
-
ファインダースクリーン交換可能
-
ライブビュー撮影機能
-
カスタマイズ可能なコントロールパネル
-
改良型高速アルゴリズムを搭載した、新SAFOX 11
-
27点(クロス25点)AFシステム
-
ペンタックス リアルタイムシーン解析システム
-
シーンアナライズオート
-
ハイパープログラム/ハイパーマニュアル
-
露出補正±5EV
-
最高約7コマ/秒の連続撮影
上記内容は、今までのペンタックス各機種に搭載され、実績を上げている機能。抜けることなく、しっかりと踏襲、そして進化が加えられています。
地味だが、とっても重要 !!!! 電子シャッターが搭載
1/24000秒の電子シャッターが搭載されました。
静音・省ショックのメカシャッターユニットの搭載に加え、[シャッターモード]で電子シャッターが選択可能となりました。
また、最高1/24000秒の高速設定も可能なため、明るい環境下、絞り開放で撮影したいときにも有効です。
ライブビュー撮影やミラーアップ撮影時は、より静音かつ低振動で撮影が行えます。
軍艦フォルムは PENTAX K-1 継承とした
このカメラを特徴づけるのが、軍艦部のフォルム。
ペンタックス一眼レフを象徴する軍艦フォルムとは、ペンタプリズムのシンプルな面構成形状をモチーフとしたこの「PENTAX K-1 形状」。
「PENTAX K-1」の流れを受け継いでいます。このあたりが、「リトルK」と感じさせてくれる源泉です。
そして、ご安心下さい !!!
外装は耐久性に優れたマグネシウム合金です。
さらに、カメラの骨格は剛性・耐蝕性・耐久性の高いメタルシャシーが採用されています。
小さなボディですが、基本精神はしっかりと守られています。
同時に、防塵・防滴構造もしっかりと組み込まれており、各箇所67にわたってシーリングが施されています。
小型・薄型を徹底的に追及した
先ほどは、PENTAX K-1 との比較写真をアップさせて頂いた通り、とてもコンパクトなボディに仕上がっています。
どこにでも気軽に連れ出せる小さなカメラを目指し、内部構造を徹底的に見直されました。
その一つが、電池の見直し。「D-LI90P」から「D-LI109」に変更されました。K-3II が720枚、KPは420枚となっております。
撮影枚数に応じて、予備電池の携行が必要な場合がありそうですね。当店の場合、同時購入でとってもお安くお買い求めできますので、是非、予備電池のご購入をおすすめ申し上げます。
電池を取り出して、内部をのぞき込みますと、超高密度実装の一部が見えてます。
フレキの一部がチラリ見え。隠さない=隠せないほどの密度のようです。
別の角度からものぞき込みますと、緑の基板が見えています。
汗と涙の結晶という感じですね。
他社さんのフラッグシップ機種と大きさを比較してみましょう。
高さがとても低く、グリップを小さくされたので、とても小さく仕上がっています。
同じく、他社さんの下位機種と比較してみましょう。
やはり高さが圧倒的に低く、重量もとても軽くできています。
グリップ交換システム
使用レンズやホールド感、スタイルの好みに合わせ、グリップを容易に交換することが可能です。
3種類のグリップが用意され、操作感やフォルムをカスタマイズできます。
まずは、グリップを取り外した姿はこう!
グリップを取り付ける=ここを持ってぶら下げる、そういう部分ですので、取り付け強度の確保は重要です。
とても頑丈そうな取り付け基部です。
当初(?)供給される形状は3種類。写真左から、
● グリップ L O-GP1672(別売) ● グリップ M O-GP1671(別売) ● グリップ S O-GP167(標準装備)
交換や固定に必要な工具(六角棒レンチ)は別売グリップに同梱されています。
1点、注意事項あり。グリップLは、別売の「バッテリーグリップ D-BG7」に付属(同梱)されていますので、グリップLをご購入されるお客様は、商品の重複購入にご注意下さい。
● グリップ S (O-GP167・標準装備)
薄型のフォルムで軽快な撮影が可能。RICOH GRを髣髴とさせるスリムでフラットな形状は、Limitedレンズ群にマッチします。
● グリップ M (O-GP1671・別売)
携行性とホールド性のバランスに優れ、標準ズームレンズなどに好適です。クラシカルなボディデザインに相性の良いデザインは、オールマイティに活躍します。
● グリップ L (O-GP1672・別売)
しっかり握り込める一眼レフらしいサイズと形状。大口径の望遠レンズや高倍率ズームレンズなどに最適です。バッテリーグリップとの併用にも適しています。
取り付けた感じを3つ並べみました。左からS・M・Lの順です。
レンズを付けて、横から見たものを3つ並べてみました。左からL・M・Sの順です
モニターはチルト式
PENTAX K-1 とは異なり、普通の形式のチルト式のTFTカラーLCDモニターが搭載されています。
- 広視野角タイプ
- エアギャップレス構造
- 強化ガラス製カバー
- 画面サイズ 3.0型(アスペクト比3:2)
- ドット数 約92.1万ドット
とういう仕様となっています。可動角度は、次の通りです。
実際の感じはこんな感じ
別の角度から
もう1枚
そして、上の3枚の写真にちらちら見えている二つの丸い部分。これは、磁石(マグネット)で背面に搭載された二つのマグネット(写真内の赤丸部分)で、しっかりと収納できるように工夫されています。
天体撮影などの際には、暗闇に慣れた目への刺激を抑える「赤色画面表示」にすることができ、Fx1ボタンに割り当てれば、通常表示と赤色画面表示をワンプッシュで瞬時に切り替えられます。
晴天の屋外撮影では明るく、夜景撮影では暗くするなど、液晶モニターの設定を簡単に変更できる「アウトドアモニター」。
スマートファンクションの機能ダイヤルにデフォルトで割り当てられているため、設定ダイヤルを回すだけでスピーディに明るさ変更が可能となります。
操作系の変更 間違いなく大きくご意見が分かれて当たり前
この部分、当然に大きく大きくご意見が分かれる所かと思います。
おそらく、リコーイメージングさんの中でも、百家争鳴の激論があったことでしょう。
いろんな意見を出し合い、大いに議論は尽くされたものと思います。
その上での採決。
国会ではありませんが、やはり最後は両論併記というわけにはまいりません。
一つの結論と相成りました。
その議論の結果、小型化のためにグリップをはじめ、色々とリストラ(各機能の再構築)した結果、本体上部液晶(肩液晶)をなくす、ISOボタンを背面に移動、AF/AF-Lボタンの1本化という、大きな配置変更が行われました。
しかし、この大きな配置変更には、
「スマートファンクション」という新たな機能ダイヤルの搭載と大きく関連しています
一見すると、
「ボタンがなくなった」ですが、
実際は、
「スマートファンクションやFXボタンに、機能の一部を自分の好みで割り振れる方式となった」
というのがリコーイメージングさんのお考えだと思います。
とにかくもって、過去の慣れからすれば、とてもとても簡単には受け入れがたい話であります。
が、そこは時間と慣れで、必ず解決されていくものと信じます。
PENTAX K-1 から導入された、スマートファンクション。
今後のPENTAX製品の一つの軸をなす基幹機能となっていくでしょう。
そういう意味では、今が過渡期。
心の葛藤を乗り越えねばならないということなのかなぁー、なんて思っております。
と、偉そうなことを書いてますが、親指で「AFボタン」と「AE-L」を押し分ける使い方、簡単かつ超迅速なのは超事実。
ボタン1個方式に慣れる=PENTAX K-1 と、このPENTAX KP を使い分けられるようになれるか?
う~ん、正直とっても悩ましいというのが、本音ではあります。
そして、そして、
本体上部液晶(肩液晶)の不採用も、まことにもって残念な事であります。
上級カメラの条件とは何か?という問いに、
「カメラを上部から見下ろして、今のカメラ設定状況について必要最低限の情報が一目で確認できること」
と上げられる方はとてもとても多いです。
とっても悩ましい………ちょっくらこれも本音な思いであります。
「ペンタックス・リコー・ファミリー・ショップ」の私が絶対に言ってはいけないですが、操作系は液晶も含み、「NIKONさんのDf」系の考え方のほうがスマートだったかな~おっと言っちゃた……(すいません)
ということで、いずれにしましても、ダイレクトな単機能ボタンを少しく整理しながら、メニュー奥から呼び出す必要がある比較的使用頻度の高い機能を、好みでダイヤルやボタンに設定できるというのが、今回の大きな目的。
その意味合いや意義は、過去にとらわれないとするなら、とても意味ある進化だと思います。
是非、皆さま、積極的に受け入れて、うまく使い分け、使いこなしていこうではありませんか。
同時に、リコーイメージングさんにおかれましては、積極的な使い方=どうカスタマイズすると便利か!という機能設定についての情報を、積極的にホームページ上などで発信して頂けるとありがたいです。
例えば、PENTAX K-1 との併用なら、「こんな風にセッティングしましょう」とか、PENTAX K-50 のステップアップ組なら「これがいいですよ~」とか、設定のきっかけ作りを提案して頂けますと、それを土台に個人個人でカスタマイズを深められると思います。
ディフォルトから、一歩踏み込んでもらえたら、とってもうれしいです。
どうぞよろしくお願いします。
スマートファンクション
では、そのスマートファンクションをご説明していきましょう。
スマートファンクションは、PENTAX K-1 で初めて搭載された機能で、今回さらに進化して、15種類の項目でカスタム設定が可能となりました。
使い方は、機能ダイヤルで項目を選び、設定ダイヤルで設定を変更するという、いたってシンプルな方式。
露出の2ダイヤルオペレーションと並び、2つのダイヤルのコンビネーションで操作性を高める、新たな操作系です。
初めから割り当てられた4つの固定ポジションは、
- AE(測光方式の変更)
- HDR
- CH/CL
-
「●」 機能ダイヤルオフ(無効)
に加え、カスタマイズポジションC1~C3があり、メニューからの操作なしで瞬時に好みの機能が設定できるようになっています。
各ポジションには、以下の機能の中から任意に設定可能です。
- ISO感度
- 露出補正
- ブラケット撮影(振り幅設定)
- カスタムイメージ ⇒ C1に初期設定
- AFモード
- AFエリア
- フォーカスアシスト
- プログラムライン
- シャッターモード
- 記録サイズ
- ローパスセレクター ⇒ C2に初期設定
- グリッド表示
- 情報表示切替
- 画像表示拡大
- アウトドアモニター ⇒ C3に初期設定
ボタンのカスタマイズ
このカメラ PENTAX KP に課せられたのが高いカスタマイズ力。
上述の「スマートファンクション」もその一つで、自分の好み、自分だけの1台を作れるカメラにしようが大きな命題です。
ということで、今回の PENTAX KP では、よく使う機能を割り当てられるFxボタンがさらに3つ設けられています。
第一のボタン FX1は、定番位置。
・露出補正 ・ISO感度 ・プレビュー ・AEロック ・測距点移動 ・ワンタッチRAW+ ・電子水準器 ・Wi-Fi ・赤色画面表示 ・キーロック (初期値:赤文字)
の各機能を設定可能です
第二のボタン FX2は、背面の左肩に配置。
・露出補正 ・ISO感度 ・プレビュー ・AEロック ・測距点移動 ・ワンタッチRAW+ ・電子水準器 ・キーロック (初期値:赤文字)
の各機能を設定可能です
最後の第三のボタン FX3は、上部のシャッターボタン横に配置。
・露出補正 ・ISO感度 ・プレビュー ・AEロック ・測距点移動 ・ワンタッチRAW+ ・電子水準器 ・キーロック (初期値:赤文字)
の各機能が設定可能です
その他では、AF/AF-Lボタン、さらに、前後の電子ダイヤルとグリーンボタンの動作を露出モード別に設定することもできます。
カスタマイズ時のGUIをわかりやすいものに
たくさんの設定ができるようになったので、GUI に少し改良が加えられました。
他社さんでも採用されていますが、今「どのボタン」を設定しているのかを絵で表示してくれます
背面の操作系について
背面の操作系の配置は、K-70とほぼ同じ。
LV(ライブビュー)が、上部の動画/静止画切替ボタンに統合され、グリーンボタンが上部から背面に移動しました。
下位機種からのステップアップされる皆様にとっては、とても親和性の高い配置となっています。
反対に、PENTAX K-1 や PENTAX K-3系の皆さまにとっては、頭の中での操作系の混在に慣れて頂く必要があります。
ちなみに、静止画・動画・ライブビューの切り替えは、スマートファンクションダイヤルの基部に統合されました。今後は、他機種でも統一してもらいたいですね。
配色の基本カラーの青の色が変わったと聞いているのですが、う~ん、微妙にその変化を感じれない私です(笑)
とてもいい改良が加わった感度AUTO設定
ISO AUTOでは感度の上限と下限を設定できます。
また従来の感度アップポイント設定(オート)に加えて、低速限界のシャッター速度をダイレクトに設定することが可能となりました。
被写体ぶれには「任意の低速限界シャッター速度」の設定で対応し、手ぶれ補正は「ISO感度の下限値」を設定することで、細かく対応することができます。
ミニなストロボですが、今回は内蔵されました
ワイヤレスP-TTL発光に対応。
ガイドナンバー約6(ISO 100・m)のフラッシュを内蔵。
この内蔵フラッシュまたはカメラに装着した外付けフラッシュをコントローラーとし、カメラから離れた場所にある外付けフラッシュをワイヤレスで発光・調光制御できます。
難しい多灯撮影もカメラまかせ。立体感や影の出方を思い通りに表現することが可能です。
事実上、トリガーですね。
といっても秒7コマも撮影できるカメラです
速さなどを第一コンセプトにしていないと言えども、連写速度は「秒間7コマ」もあり、さらにオートフォーカスもアルゴリズムが高速改良されたSAFOX 11のAFユニットが搭載されています。
K-3II の販売が終了に近付きつつある昨今、必然的に「K-3II」的なポジションで使われることが十二分に想定されますので、専用のバッテリーグリップ D-BG7が発売されることになっています。
ただ、発売時期が本体より遅れる見込みですのでご注意下さい。(予定は近日中=3カ月以内が目安)
さらに、あと1点ご注意点。グリップの所でも書きましたが、このバッテリーグリップには、別売の「グリップL」も付属しています。
ですので、別途に「グリップL」を購入されますと、重複することになりますのでご留意ください。
D-BG7(別売)には、カメラと同じリチウムイオン充電池のほか、大容量リチウムイオン充電池D-LI90Pも使用可能で、撮影可能枚数が大幅にアップします。
写真のように、ベースはD-LI90Pで、D-LI109を使用する時は付属のアダプターを使用します。
ただ、ご注意いただきたいところは、連写可能なコマ数。
いわゆるバッファメモリーが少なめですので、本格的な=K-3II的な運用については、以下の仕様をご確認下さい。
各機で比較しやすいよう、秒3コマのカタログデータを転載しておきます
-
KP 最高約3.0コマ/秒、JPEG(L・★★★・連続M): 70コマまで、RAW:15コマまで
-
K-3II 最高約3.0コマ/秒、JPEG(L・★★★・連続L):200コマまで、RAW:52コマまで
- K-70 最高約3.0コマ/秒、JPEG(L・★★★・連続L):100コマまで、RAW:16コマまで
このあたりのデータからも、この機種はK-3IIの後継機ではない。
あるいは、先読みしますと、この「PENTAX KP」と「PENTAX K-3II の後継機」の両機の立ち位置の違いを、この部分で強く差別化されている!そんな意図を感じるところであります。
とっても気になるこのでっぱりは?
皆さん、昔からなんとなく、
「おい、なんで出っ張ってんだ!まぁ、邪魔になるわけじゃないからいいか…」
ぐらいの感じで、見て見ぬふりをしていた向かって左上のふくらみ。
PENTAX K-1 では、反対にほとんど見えなくなっていたのが、今回はびっくり!するぐらいになって飛び出してまいりました。
昔から出ていたものなのですが、今回なんで大きくなったか?
聞くところによりますと、大きくなったのではなく、目立つようになったというのが答えだそうです。
この内側には、自動絞り用のモーターと上下に動かすための軸が収納されています。
今回、小さく小さく小さくするために、あちらこちらを削りたおした結果、今まで内部である程度隠れていたモーターとその軸が表に出てきたそうです。
将来的にはブレイクスルーしてほしい箇所ですね。
ただ、「電磁絞り」で解決しますだけは、絶対ご勘弁下さいね。
されないとは思いますが、念のために(笑)
(追記) 2017/01/27
twitterのフォロワー様のこんなつぶやきを拝見する
「K-3までの出っ張りと同様に自動絞り用のモーターと上下に動かすための軸が入ってて
K-1では埋もれてたけど削ってまた出て来た」と説明してるけど、
元々K-二桁系列はここに削って出っ張る程の物はなく、つまり別の所にそれらを逃がしてたのですよね。
それがKPで出ているということは、ガワはK-70ベースだけど、メカはK-3系のモノが入ってるという傍証なのか、
新たに装備した部品との間で壮絶な場所取り合いの結果こうなったのか、
どちらにしても面白そう
私も、とっても知りたくなりましたので、メーカーさんに問い合わせました。
お忙しい中、すぐにご回答いただき、ほんと感謝申し上げます。
(結論)
- 自動絞り
- ミラー作動
- シャッターチャージ
上記の各作動を、ペンタックス各機はモーターで行っている
-
PENTAX K-3II モーターを3個内蔵。それぞれ独立して動かしている
-
PENTAX K-70 モーターは1つ。1つのモーターで3つの仕事をさせている
-
PENTAX KP モーターは2個内蔵。自動絞りに1個。シャッターチャージとミラー兼用にもう1個。
モーターが一つでは、秒7コマの高速連写ができないので、PENTAX KPでは、
自動絞り用のモーターを独立させて、あのでっぱりの中に配置しています。
さらに、K-3IIでは、高速連写をより安定させるために、さらにミラー専用にモーターを1個追加し、それぞれ独立して制御いるそうです。
その辺が、連写速度が KP が K-3II に及ばない要因ということのようです。(小型化を優先した)
1個と2~3個の差が、如実に表れる場面があります。(今日知ったのですが…笑)
それは、ライブビュー撮影の時。
2~3個組は、別に特に違和感なし。
ミラーは上がったまま、シャッターだけが開閉します。
ところが、二桁系って、ガチャガチャと2回音がしますよね。
その動きは、「ミラーが下がって、シャッターが切れて、またミラーがまた上がる」というもの。
そうなんです。
1個のモーターで制御しているので、1連の動きが一つのルーチンになっているわけです。
本来なら、LV撮影時は自動絞りとシャッターチャージだけでよいのですが、モーターが1個なので、一連の動きの中からミラーの上げ下げだけを分離できない。
だから、ガチャガチャ鳴っているわけです。
じゃ、なんで KP はできたのか?
そこはモーターの使い方が KP と K二桁で違うそうで、K二桁ではミラーの動きでシャッターチャージさせている所を、KP ではミラーを動かさなくてもチャージできるようにしたからそうです。
ということで、なんで KP にでっぱりがあるか?の結論
でっぱりの原因は、自動絞りを作動させるためのモーターが入っているから
無くせない理由は、モーター1個では、高速連写時の絞りの制御が追いつかないから。
なので、K-二桁シリーズと違って、でっぱてます。
但し、小型化を優先させたため、ミラー用のモーターをもう一つ入れるスペースを確保できなかった。
なので、K-3II級の高速連写とはならなかった。
秒6コマ、そして、秒7コマと秒8.3コマ、その差1~1.3コマって、文系人間の私としてはそんな差ぐらい「気合でなんとかなる!」と思いがちですが、技術者の皆さんはかなりご苦労されているのだなぁ~とあらためて思った次第。
いずれにしても、面白すぎて、たまらない話です。
(ご参考) K-3よりの前の機種は、2個だそうです
おすすめレンズと組み合わせてみました
ペンタックス HD PENTAX-DA 21mm F3.2 AL Limited [シルバー]
個人的には、最もお勧めしたい組み合わせ。軽快に、気軽に、楽しく、そんなキーワードが似合う組み合わせです。
ちょっと丸っぽさを感じますが、実際の感じでは、もっと精悍な雰囲気です。
ペンタックス HD PENTAX-DA 35mm F2.8 Macro Limited [シルバー]
標準レンズとしても活躍するマクロレンズ。とても人気のある銘レンズで、等倍までクローズアップ撮影ができます。
ペンタックス HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR [ブラック]
思った以上に、組み合わせ感がよかったです。
ストラップはこれがお似合いだと思います
ということで、最後のまとめはストラップ。
色々と好みがあるのが、ストラップ。
私が大好きなストラップは、はるか前に作られていたこの「PENTAX」ストラップ。
布製のとても柔らかい素材なので、手に巻き付けたりと、とっても使い勝手のよいストラップ。
当時は3色ありまして、この白ベース、そして赤地に白文字、そして黒地に赤文字が出てました。
そんなんで、twitterでよく、復刻してね~とか、幹部の方にお会いしたら、復刻してね~と、ここ数か月お願いし続けている案件。
聞くところでは、黒地に赤文字は、リコーの配色基準でもう使えないとのことなので、今、一生懸命、白ベースと赤ベースの復刻をお願い申し上げております。
ご賛同頂けます方おられましたら、折にふれ、是非、話題にしていただけると、ほんと発売されるかもしれません。
どうぞ、よろしくお願い申し上げます。
と全然関係ないことを書いてます。ほんとすいません。
本題は、これではなくて、こっち。
どうですか!この PENTAX KP に、とってもお似合いでしょ!
このストラップの製品名は、レザーストラップ「キャメル」。
フィルム時代から続く、純正ストラップです。
肉厚のある、やや硬めのストラップで、もう一色「ブラウン」が発売されています。
ちょっくら、某R社の社員さんにモデルになってもらいました。
いいでしょ。
とってもこのカメラのコンセプトとマッチしている感じで、街歩きの時に似合いそうじゃないですか。
是非、カメラと一緒にご予約してくださいね。
同時ご予約特典なんぞも、お付けいたしておりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さあ、いかがでしたでしょうか。
「お気軽」とか、
「サブカメラ」と、
PENTAX K-1 ユーザー様からの視点で、まずはご紹介させていただきまました。
もちろん、本気モードでの撮影に対して、十二分にメインカメラとしてのポテンシャルをもっている期待の新製品です。
持ち手のスタンスで、色々なシチュエーションにこたえてくれるカメラに仕上がっていると思いますので、どうぞ色々なお立場から積極的にご購入のご検討を頂ければ幸いです。
特に、PENTAX K5 やK-30、あるいはK-50をお使いのユーザー様にとっては、基本操作系が延長線上にあり、出てくる写真そのもののスペックは PENTAX K-1 級。
すなわち「僕らのフラッグシップ」という位置づけのカメラになっていると思います。
是非、ステップアップの候補機として考えてみて下さいね~。
(高感度性能のアップを思いっきり享受、そして堪能して頂けると確信いたします)
カメラ本体の発売は、2月23日の予定です。
また、グリップは近日発売となっておりますが、過去のペンタックス慣例では、「近日中」と言えば3カ月以内が通例。
GW前までにはお手元にお届けできるのではないかと予想いたしております。
発売まで約1か月あります。
ご質問などございましたら、なんなりとお申し付けください。
適宜適切な方々へのパイプをもっているのが、自称「ペンタックス・リコー・ファミリー・ショップ」の八百富写真機店です(笑)
しっかりとご返答申し上げたいと思います。
また、恒例の「お写ん歩レビュー」につきましても、万事怠りなく準備してお届けしたいと思っております。
最後になりますが、このカメラのご予約、是非とも当店経由で!どうぞよろしくお願い申し上げます。
【ご予約受付中!!2017年2月23日発売予定】
ペンタックス PENTAX KP オリジナルキット各種セットご予約専用ページ
ご予約ページはこちら ペンタックス PENTAX KP 各種セットご予約専用ページ
【ご予約受付中!!2017年2月23日発売予定】
ペンタックス KP ボディ [ブラック] PENTAX
販売価格 会員様価格 円 (税込価格)
ご予約ページはこちら http://www.yaotomi.co.jp/products/detail/25220
【ご予約受付中!!2017年2月23日発売予定】
ペンタックス KP ボディ [シルバー] PENTAX
販売価格 会員様価格 円 (税込価格)
ご予約ページはこちら http://www.yaotomi.co.jp/products/detail/25224
+++++ 八百富写真機店 +++++
㊥カメラ担当係”S”