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PENTAX K-1 の開発思想を継承し、より完成度を高めた
PENTAX K-1 Mark II ペンタックス K-1 マークⅡ新発売 !!!
「PENTAXのユーザー様に末永く使ってもらいたい」
そんな思いを込めて、2016年の春に登場した フルサイズ一眼レフカメラ PENTAX K-1
発売から約2年経過し、その間7回のファームアップが行われ、より使い勝手のよいカメラとなるようその進化を続けてまいりました。
現ユーザー様からすれば、このまましっかりとファームアップ対応を続け、「メーカーさんには、僕らの買った PENTAX K-1と同じスペックで、当面は作り続けて頂きたい!」そんなお気持ちになるかと思います。
しかし、技術は日進月歩。
PENTAX K-1 の発売以降に市場に投入された PENTAX KP や PENTAX K-70 に搭載された「画像処理のアクセラレーターユニット」をそのままにしておくのはもったいない。
あるいは、リアル・レゾリューションを進化できる道筋もたっている。
でも、自分たちは「フルサイズの”K”」は末永くとユーザー様に言ってきた……
どうしよう………
そんな葛藤を経て、リコーイメージングさんは次のような「改良と改造」という答えを出されました
① 今できるようになっている事を新たに乗せ込む「改良」を行おう
② 既存の PENTAX K-1 ユーザー様には、有料とはなるが、業界初の「改造」アップグレードサービスを提供することで約束を果たしていこう
それが、今回の新製品 PENTAX K-1 Mark II となります。
ではでは、この新しいカメラを「改良」と「改造」という切り口で、順次新たなスペックなどを確認していきましょう
何が変わったのか?
① 高解像と高感度の両立をより高めよう ⇒ アクセラレーターの搭載
② フィールド撮影への適応性をより高めよう ⇒ 手持ちリアル・レゾリューションの追加
③ 妥協のない基本性能をより高めよう ⇒ 地道な改善活動の積み上げ
この3つの視点から、改良が行われています。
高解像と高感度の両立
先進の画像処理システムを採用し、画質を一新
すべての感度領域で記憶色に近い色と滑らかな階調を再現するため、自社開発のアクセラレーターユニットを新たに搭載。
イメージセンサーが出力した信号をあらかじめ適切に処理し、画像処理エンジンに送ることで、PENTAX K-1と比較すると、ノイズが低減、解像感や高感度での色彩再現性が向上したそうです。
これに伴い最高ISO感度もアップし、ISO 819200(標準出力感度)という超高感度を達成しています。
《従来の PENTAX K-1 》
センサー ⇒ 画像処理エンジン”PRIME IV"
《 PENTAX K-1 Mark II 》
センサー ⇒ 新設アクセラレーターユニット ⇒ 画像処理エンジン”PRIME IV"
つまり、ISO 819200という高感度は「副産物」なわけで、ISO 6400 から ISO 51200 あたりの現実的な高感度領域での「画質の向上」が実質的なメリットと言えるのではないでしょうか
とは言え、今までの K-1 感覚ではありえない、驚くべき感度設定ができるようになりました。
現状は「ISO 204800」どまり、加えて「ISO 409600」そして「ISO 819200」まで設定できます
PENTAXさんが得意とする、「解像感を失わず、ノイズを徹底的に抑える絵作り」、それにより磨きがかかったわけですね。実写画像がとても楽しみです。
(追加情報)
20:40 - 2018年2月22日 八百富写真機店 @yaotomicamera
《PENTAX K-1 Mark II》
「画質の向上」を感じ取る上で重要なのが、PENTAX KP というカメラ。お持ちの方はその高感度力をしっかりと感じておられるはず。その力に、画素ピッチが広いフルサイズセンサーからの信号が加わる。つまり、どうころんでもKPよりも良くなるしかない。つまり一番になるという事
15:04 - 2018年2月23日 八百富写真機店 @yaotomicamera
《PENTAX K-1 Mark II》
また、少し情報が入る。絵作りベースはアクセラレーターKPだけど、そのままの移植では無く、KPやK-70で得た物を活かして全感度を再設計したそうだ。そこで重視されたのは、感度間のつながり。絵の雰囲気が変わらないよう、解像感や色、あるいはノイズ感を細かく設定したそうだ
11:06 - 2018年2月25日 八百富写真機店
《PENTAX K-1 Mark II》
PENTAX K-1 と PENTAX KP のノイズ感を言葉で言うなら、K-1 は「ボコボコ」とした荒いノイズ、ちょと塊感がある。対する PENTAX KP は「サラサラ」としたとても細かいノイズで、全体に溶け込むような感じ。その差は、見た目の解像感の違いとなって表れてくる。ここがアクセラレーター搭載機の強み。
11:19 - 2018年2月25日 八百富写真機店
《PENTAX K-1 Mark II》
PENTAXが目指す「解像感とノイズ感」の両立は「見た目」が判断基準。それを官能評価と呼んでおられ、階調や滑らかなボケ味をノイズ処理やシャープネス処理でつぶさないようにされているそうだ。これは、アクセラレーター搭載の有無ではなく、全体の思想で、既にお使いの皆さまが根底的にいつも感じておられる=好きな=評価されている部分かと。
11:34 - 2018年3月3日 八百富写真機店 @yaotomicamera
上記 twitter の捕捉です。
PENTAX KP はセンサーは、
① PENTAX K-1 より小さいAPS-Cサイズだが、タイプが PENTAX K-1 に搭載されているセンサーより新しいものなので、時間軸で見ると基本性能が向上している
② 色々なセンサーが製造元から発売されているが、その中でも PENTAX KP に搭載されているタイプはとても優秀なセンサー
また、以前に書いたブログ
「カメラの八百富|ペンタックス PENTAX KP 新たなコンセプトのカメラが新登場 !!!」
で、この PENTAX KP に搭載されたセンサーを次のようにご紹介させて頂きました通り
そういう点において、「我々、結構このセンサーを乗りこなせたよ!」との達成感のお声が漏れ聞こえてきております。
③ ペンタ開発陣の努力で、じゃじゃ馬を乗りこなしている感が強いセンサー
と言えます。
一方、今回の新製品の PENTAX K-1 Mark II のセンサーは、
① 従前機の PENTAX K-1 と同じセンサーなので、タイプとしては、PENTAX KP 比較では古いので劣る面もあるのは事実
② でも、その古さゆえに、扱いにとても慣れているセンサー=酸いも甘いも分かってる
③ そして、当然フルサイズセンサーなのでAPS-C比較では、大きさのメリットがある
そこに、
④ PENTAX K-70、そして PENTAX KP に搭載してきたアクセラレーターユニットの使い方がより上手く使えるようになってきた
そんな足し算と引き算でもって、PENTAX K-1 Mark II ≒ KP との関係になるそうです。
そんなお話を聞き、俄然「PENTAX KP」が再度気になりだした私です。 (^^);;
リアル・レゾリューション・システムⅡ
手持ちでのReal Resolution撮影を実現
リアル・レゾリューション・システムⅡは、従来の撮影方法に加え、新開発の[手ぶれ補正]モードを搭載。
これは手持ち撮影時の微小な揺れを利用する、逆転の発想を利用した画期的な技術です。
カメラが3次元的な揺れを検知。連続撮影した4枚の画像を解析し、超高精細画像を生成します。
また、手ぶれ補正機構SRIIも同時に利用可能で、暗いシーンや三脚がないときでもリアル・レゾリューション・システムを活用できます。
その設定は、メニューからリアル・レゾリューションに入ると、従来メニューに「雲形アイコン」みたいなものが加わっています。
上から、
① モーションキャンセル・オン
② モーションキャンセル・オフ
③ 手持ちリアル・レゾリューション
④ リアル・レゾリューション・オフ
となっています。
固定時はピクセル単位でセンサーを動かす方式。
詳しくはまだ聞けていませんが、手持ち時はどうあがいても1ピクセル単位で正確にトレースすることは不可能と思う中、どうも独自の㊙必殺技を編み出され、センサーシフトさせたのと同じようにピクセル単位で4枚の画像を合成する手法をあみだされたようです。
故にSRユニットを使ったセンサーシフトを使わないので、通常通り手振れ補正も効く、そんな仕組かと思います。
ここは、ちょっくら後日に内容を充実させたいと思いますが、現段階ではメーカーの皆さん詳しく仕組みをお話になりません。CP+や全国各地のタッチ&トライでの秘話なのかも(笑)
《追加情報》 2018/03/05
なかなかこの部分の具体的な仕組みについては、どうもとても口がかたい。
ざっくりと言うなら、「ぶれてない=動きがないといけない」が大前提。何かのきっかけ? あるいは何かの起点?そこはなんだかよくわからないが、4枚の写真を1ピクセル単位でピッタリと合わせられる合致点を見つられた。それが何なのか!まだよく教えてもらえないが実情です。
もう少し時間を下さい。
妥協のない基本性能をより高めよう
地道な改善活動。さらに進化した機能編
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AF性能が進化
① 最新のアルゴリズムを搭載で、AF.Sの合焦スピードを高速化
② 動体追従アルゴリズムの最適化し、AF.C時の動体予測性能が向上
K-3II では、前後方向に動く被写体の動体予測アルゴリズム(Z方向)、特に遠ざかる被写体に対しての予測が見直されたことが思いだされます。
今回の K-1 Mark II では、さらに平面(XY方向)に動く被写体への追尾アルゴリズムが見直されているそうです。被写体と背景の色が同じようなシーンでも、的確に被写体の動きをキャッチし、画面内を上下左右に動くような被写体に対しても追従性がアップしました。
AF.Cで撮影中に、パラパラと後ろの背景にAF測距点が飛んでしまうようなご経験があるかと思いますが、それが低減されることになるかと思います。
そして、この話はAFのホールド機能の設定にも関係してきます。背景側に抜けてしまわないように、パターンを見直してAFホールドが発動する閾値を最適化されたそうです。とは言え、ここは実際の現場で確認確認……PENTAXさんのAFですから(苦笑)
そんな一連の改善で、今回のマークⅡから、AF設定の「ホールド」の初期値が「オフ」に変わりました。
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アウトドアモニターが進化
すばやく液晶モニターの輝度設定ができるアウトドアモニターが進化。具体的な改良点は、真っ暗な状況でもまぶしくないように、単にLCDのバックライトの明るさだけでなく、表示される映像情報そのものも最適化されています。
暗い環境での[-2 ]のトーンカーブをチューニングし、天体撮影時などの良好な視認性と実現。
また、+2表示でも同じようにバックライトだけでなく映像情報にも手を加え、より見えやすさを実現されています。
あと、聞く所によれば、「-1」の明るさ(バックライト)の見直しも行われたそうです。
以上、改良は「赤色画面表示」と組み合わせた時の見やすさにも反映されています。
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ライブビュー撮影が進化
ライブビュー撮影時の画質が向上。
静止画・動画ともに被写体をリアルな映像で確認することができ、また正確なフォーカシングにも大きく貢献。
上記の改良で、やはり電池の持ちが悪くなったようです。PENTAX K-1 は約760枚、今度の PENTAX K- Mark II は約670枚となりました。
外観写真
外観の新旧の違いはロゴ分だけ
なのでこの角度からでは判別できず (^^);;
後も全く同じ
ここまで徹底して変化がないと、妙に安心感があるような
DFA 24-70mm F2.8 との組合せ
バージョンの表記。K-1 II ではなくて、ほんと K-1 Mark II なんだ(笑)
タッチアンドトライさせて頂いたカメラはまだベータ機のため、バージョンはモザイクで。
では、次ページで「改造プログラム」の詳細をご説明いたします。