これからのPENTAXカメラが大切にしてこと [第二部]
新APS-Cフラッグシップモデルについて
の最新情報がリコーイメージングさんから公開されました
《公式サイトはこちら》 新APS-Cフラッグシップモデル最新情報
7月16日(木曜日)に公開された「これからのPENTAXカメラが大切にしていくこと」に引き続き
7月22日(水曜日)に第二部となる動画 「これからのPENTAXカメラが大切にしてこと [第二部] 新APS-Cフラッグシップの最新情報」が公開されました。
写真家の佐々木啓太さんと、株式会社リコー商品企画部の若代さんの対談形式で
遅くなりましたが、私なりに内容をまとめてみました
出来るだけ若代さんの言葉を再現しながら、少し私なり再整理させて頂いています
《ご参考》
若代さんが株式会社リコー?と思われた方がおられるかもしれませんね。
昔は、リコーイメージング商品企画の若代さんでしたが、
組織変更で、現在は株式会社リコー Smart Vision事業本部 カメラ事業部 商品企画部に変わられています
商品企画や開発技術系の部署は、現在リコー本体の組織として位置付けられています
新APS-Cフラッグシップモデルの情報
光学ファインダーを新設計
- 加工が難しいされるこれまで例のない高屈折ガラスを採用したペンタプリズムを搭載
- アイレリーフを確保しながらAPS-Cで過去最高の1.05倍のファインダー倍率を実現
- KPと比較すると10%明るい
- ファインダーの光学設計は新規開発
- 周辺の歪みがなく、さらに余計なゴーストとか色付きとか極力排除して、いかに自然に見えるかを追及してきた
- ピントの山もよりつかみやすくなっている
- 今回の設計は接眼光学系の改良話しではなく、新型ペンタプリズムを含めた話し
- 新型ペンタプリズムなくしては実現できない新型光学ファインダー
小型・堅牢の踏襲
- PENTAX K-7からの「ハイスペックを小型ボデーに凝縮する」のコンセプトは今回も踏襲している
- マウントから液晶までの厚みは新APS-CフラッグシップモデルのほうがKPより薄い
- 各所で小型・堅牢にこだわったカメラ
ホールド感へのあくなき挑戦
- グリップへのこだわりは今回も
- 色々な手の大きさの人に評価してもらって、設計やデザイナーが試行錯誤した結果がこのグリップ
- 測距点選択用にジョイスティックを今回あらたに搭載
- 背面の電子ダイヤルやAFボタンの位置など他の操作系と干渉しないようミクロン単位で大きさや位置を最適化
- ボタンのサイズは新APS-Cフラッグシップモデルのほうが大きくなっている
シャッターフィーリングついて
- カメラを安定して撮影できるように、PENTAX 645Z や PENTAX K-1で採用しているリーフスイッチを採用
- 押し込むというシャッターボタン(タクトスイッチ型)でなく、フェザータッチなシャッターフィーリングとなるリーフスイッチ型のシャッターボタンに仕上げた
- 従来は小型化を優先してタクトスイッチを採用していたが、今回は内部機構を工夫してリーフスイッチを採用しながらも小型化を実現した
シャッター音について
-
ここもこだわった部分。シャッターユニットやミラーの駆動制御系も新たに開発
-
ミラーバウンドなどの無駄な動作を極力抑え込むことで、軽快なシャッター感覚を味わってもらえるよう工夫した
オートフォーカスについて
- 佐々木啓太先生のふりを、若代さん完全にスルー (^^);;
ステータス液晶(肩液晶)
-
ステータス液晶の詳細はまだ言えないが、極力大きくしようと上面のレイアウトを考え直した
-
PENTAX K-1 や KP に搭載された機能ダイヤルを廃止し、S.Fn(スマートファンクション)ボタンとなっている(ここは私の追加)
-
おそらく、ステータス液晶に機能ダイヤル相当の情報が表示されるものと思われる(ここは私の私見)
画質について
- イメージセンサー・画像処理エンジン・アクセレターユニット、全て新しいタイプを採用
- 高感度と解像性能も進化している
- 今までは高感度性能のアップを目指しきたので、低感度の画質がそう大きく進化することは中々なかった
- 今回、画素数などの数値上のセンサー性能はAPS-Cサイズセンサーとして想像できる範囲内と思ってもらってよい
- 画像処理が大幅に進化してことで、ISO100などの低感度の画質が向上。大いに期待してほしい
- 低感度域での繊細な描写、解像感の向上を感じて頂けると思う
カードスロットについて
- ダブルスロットは大事
- 仕様についての言及はなし(1番と2番の位置が従来と逆の模様)
新APS-Cフラッグシップモデルのまとめ
- このカメラでは、光学ファインダーや画質がAPS-Cサイズの一眼レフカメラがフルサイズ機より劣っているという常識を打ち破りたい
- APS-Cサイズ機の良さはレンズを含めてのシステム全体の携帯性の良さ。加えて、光学ファインダとか画質が優れている部分を感じて頂きたい
- 今後、PENTAXのオフィシャルサイトや英語版のサイトで情報を公開していく
シルバーモデルの情報
>PENTAXにとってのシルバーモデル
- PENTAXの場合、上位モデルでもシルバーを展開してきた
- 気に入ったデザインのカメラを持ち歩く、これも「撮影プロセスを楽しむ」の一環
- PENTAX K-7 以降は、Limited レンズのシルバーに合わせてシルバーのボデーを出すという考えだった
スターレンズのシルバーモデルを発売
- HD PENTAX-D FA★70-200mmF2.8ED DC AW
- HD PENTAX-D FA★85mmF1.4ED SDM AW
- HD PENTAX-D FA★50mmF1.4 SDM AW
- 仕上げは塗装
-
リミテッドレンズのシルバーに合わせた塗装として使い続けているもの
PENTAX K-1 MARK II のシルバーモデルも同時に展開
- 販売形態は台数限定
- DFA 21mm Limited より、カメラのほうが先に発売となる
- D-BG6 とのセット
新APS-Cフラッグシップモデルでもシルバーを同時発売で検討中
- シルバーモデルは特殊な加工をしている
- 従来は、ブラックを発売してある程度生産が落ち着いてきた頃に台数を限定して展開するという、メーカーサイドが一番やりやす形で展開してきた
- 今回は、ユーザー視点に立って同時発売を検討している
- ペンタプリズムの形状デザインとなるトップカバーの稜線部分のエッジがはっきりするのがシルバーモデルの特長
- この稜線形状のシャープさが好きな方にシルバーおススメ
ということで、ここからは私なりの受け止めです…(放言)
まず、今回の動画で気になった言葉をプロットしてますと
- 「このカメラ用としてこの新型プリズムの開発検討しだしたのは2017年から」
- 「基礎検討はずっとずっと前から検討していた」
- 「私(若代氏)にとっては、ようやく夢がかぬなうとの思い」
ここに、内蔵ストロボを搭載しなかった理由を感じるところ
個人的には、高感度の時代だからもう内蔵ストロボはいらない……的かなと思っていたのですが、より積極的な意味=光学ファインダーの性能向上のために内蔵ストロボがトレードオフされたと感じるところ
佐々木先生が「見て気付けよ~」と笑いながらお答えされていましたが、その辺りはなんともよくわかるリアクションで、実際ののぞき比べが楽しみです(私も同じかも...過去に前科一犯あり…)
そして、個人的には最もこの部分が気になるところ
- 画像処理が大幅に進化したことで、ISO100などの低感度の画質が向上。大いに期待してほしい
- 低感度域での繊細な描写、解像感の向上を感じて頂けると思う
過去、ずっと要望してきた事項なので、仕様がどうなるか気がかり
基準感度を ISO100 にされるのか、あるいは拡張感度対応、そしてどの程度まで拡張されるのか……
ハイスピードレンズが充実してきているので、是非とも下げて幅を持たせていただきたい所
その幅のなかで、しかりと「基準感度、拡張感度、常用感度」を構成して頂きたいたなぁ~と思う所
私にとって、今回の一番情報となりました
その次に、気になった言葉はこれ。佐々木先生のお言葉で
- 「切った後のシャッターの閉まり具合、収まり具合がいい」
- 「自分は連写しないが、シングルでも1枚撮ったあとに、カメラがㇰって止まってくれる。そうすると次に次に撮りたくなる。楽しくなってくる」
ここは、日頃中古カメラ店として古今東西のあまたのカメラを取り扱っていますので、ほんと私もそう思うところ
カメラの無音は撮影上必要だとしても、メカ的にはとてもつまらない
電子音は所詮は作られた音でありまして、シャッターの閉じる時の音はカメラの醍醐味
個人的にはライカなどの横走りのフォーカルプレーンシャッターが「すぽっと」ドラムに仕舞い込む時の音は至福です。
この辺りも実機の音で楽しんでみたいですね
これも佐々木先生のお言葉
- 「カメラって最初に持ってのぞいた瞬間に、このカメラを作ってる方がどんな思いで作ってるのか分かる」
- 「写真が好きで写真を撮りたいの思いで作られたカメラなのか、技術的な数値を織り込んで作られたカメラなのか、のぞいた瞬間に伝わってくる」
この辺りも、私も共感!
常々、カメラとの初対面で思う事です
この初対面の時に感じるインスピレーションって結構共有できるんですよね。
私の場合、「カメラの顔」って呼んでますが、思いの強いカメラはググっと目から伝わってきます。
さてさて、皆様にとって今回の新APS-Cフラッグシップ機はどうでしょうか
のぞいた時の第一印象がどうか楽しみです
最後に、シルバーモデルについて
- 「ペンタプリズムの形状デザイン的な稜線のエッジがはっきり見えるのシルバーの特長」
- 「シルバーモデルは特殊な加工をしている」
ただ、今回の動画だけでは、シルバーモデルが販売数量を限定するものなのか?それとも定番品なのか?どっちなのでしょうかね。
今までは基本は限定品だったので、とても気になるところです
個人的には、過去の限定品時にお聞きした「特殊な加工」に関する話しからすると、限定もしくはある程度の期間限定かなと思う所
まとめ
ということで、今回の動画で
「いよいよ発売が近付いてきた~発売が楽しみだ」
と、この情報に満足された方
さらに
「ペンタさんのやる気が伝わってきた~お金の用意だ」
と、給付金の使い道と追加の資金計画を考え出された方
あるいは
「なんだ……既報の延長線上で何も目新しさなし」
と、落胆された方
はたまた、
「もう一眼レフに積極的なライバルが出て来ない状況なのだから、名前やスペックをもっと公開してもいいじゃない」
と、不満に思われた方
皆様も色々と感じられたと思います。
私も一販売店としてだけでなく、一ユーザーとしてとても動向が気になっていた機種であり
加えて、色々な経緯から事前に様々な情報に接し、要望や気持ちを若代さん他多数の方々に伝えてきたのも事実
2017年から本格的に新光学ファインダーを考え出したとお聞きすると、とても感慨深いところです
なので、この動画を見た思いは
「ようやくここまで来ましたね!最後の追い込み頑張って下さい」
が正直な気持ちであります。
twitterでヤオッターが語らない……と拝見して、どんなコメントを書こうかなと腐心しましたが
やはり
「ようやくここまで来ましたね!2020年内の発売に向けて、最後の追い込み頑張って下さい」
でしょうか。
昨年の台風に伴う洪水被害、さらには今般のコロナ禍……
想定外の事象で大変だったと思いますが、もう一度
「ようやくここまで来ましたね!2020年内の発売に向けて、最後の追い込み頑張って下さい」
で締めくくらせて頂きたく思います
頑張れPENTAX!とことん応援するぞ!
今後も、どうぞよろしくお願い申し上げます