初めて出てきた !!! D FA Limited
コンセプトは「立体感 愉しむ 持つ悦び」
HD PENTAX-D FA 21mm F2.4 ED Limited DC WR が新発売 !!!
本日発表 本日 2021年10月14日10:00 ご予約開始です
新製品が予定通り出てこないなぁ…
ここ数年はやきもきしてた私(←皆様も同じかな)
ところが今年はうって変わって
2021/02/25 J Limited 01 派生モデル
2021/02/25 HD PENTAX-FA Limited 三姉妹のリニューアル
2021/03/25 RICOH THETA Z1 51GB 新発売
2021/03/31 PENTAX K-3 Mark III 新発売
2021/06/17 RICOH WG-7 新発売
2021/07/15 HD PENTAX-DA★ 16-50mm F2.8 ED PLM AW 新発売
2021/09/08 RICOH GR IIIx 新発売
そして
2021/10/14 HD PENTAX-D FA 21mm F2.4 ED Limited DC WR 新発売
かなり順調にことが進むようになって
一販売店、そして一ユーザーとして、とてもうれしい限り
世界中がコロナ禍で難しい状況の中
リコーイメージングの皆様のご努力ご尽力に
まずは感謝申し上げます
smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited が出発点
Limited Lens がこの世に初めて出たのが1997年 smc PENTAX-FA 43mm F1.9 Limited
もう20年以上も前のこと
1997年ですと、私がこの業界に入った3年目
当時の担当者Nさんからプレゼンを頂戴した記憶が残ってまして
まだまだフィルムの需要が伸びていた時期でした
(MZ-3 Special Edition 43mm SET も鮮明に覚えてます)
そう振り返るとほんと長寿なレンズで
20年の長きにわたり多くのファンの心をつかみ愛されたレンズ
写りはデジタルの時代でも陳腐化することなく
個性とか味わいとか、写りを感性でもって今なお愉しむことができるのは
ほんと素晴らしく素敵なことだと思います
高性能がゆえの平坦さ
昨今のレンズの性能アップはとどまることなく
細部まで解像し、開放も周辺も素晴らしい写りのレンズが多くなったはすごいこと
ただ、性能が向上する中で
写りが高性能さがゆえに
点的にも面的にもライバル同士間でも均質化、平坦化してしまったと感じるのは
なんとも言えない写りのパラドックス
こういう「高性能な平坦さ」が
例えばオールドレンズにむかったり、フィルム撮影で息を抜いたり…などなど
少し違った趣きを求めることにつながったりしているのかなぁ…
なんてな気持ちで、今の写真界隈をみている私
もちろん
高性能な優秀なレンズの存在はとても重要は当然なこと
ただ、スキが無くなってきた高性能なレンズ群の中に
残したい収差ってあるよね~とを思いながら
球面収差をコントロールして
味のある現代の名レンズもラインナップに並べたいは
各社に共通する思い
高性能一辺倒ではなく
「高性能さ」と「やわらかさや美しいボケ」の両立は
高性能の平坦さから抜け出す一つの姿なのでしょうね
硬くならない上品さ…いつの間にか時代の先端
FA Limited Lens もそういう趣きのあるレンズの1本ですが
フィルム時代に生まれた古参レンズで
当時のコンセプトは「上品で緻密に写るレンズ」
数値としての解像力が特段に高いわけではないのですが
線の細い描写が解像感のある写りにつながってると言われています
それでいて「硬くなく」
写りに穏やかさがあるレンズです
そういうコンセプトが、単に長寿なレンズではない部分でありまして
エッジの効いたデジタル時代レンズの中できらりと光る存在となり
現在に至っています
「ほっとさせられるレンズ、表情が変わるレンズ」
運がよかったとは大変失礼ですが
当初のコンセプト付けが素晴らしかったからでしょう
デジタル時代となっても、味があるレンズとして再び開花
そんな思いが今の FA Limited Lens の存在する理由だと思っています
そんなかんだで
中の人と話しをさせていただきますと
今回の新しいリミテッドレンズの構想にあたってまず行われたことは
「★スターレンズ」と同じく
「Limited Lens を再定義する」だったそうです
「Limited Lensを再定義」
中の人からの説明は、まずはここから
今後 Limited Lens はこう作っていくんだという指針です
-
数値で推し量れない、その場の空気感(立体感)映し出す自然な描写であること
● 実写での官能評価を大切にし、立体物での描写を評価すること
● 遠近感の感じられる階調性の高い描写であること
-
撮影を愉しんでもらえること
● 収差が織りなす自然な描写
● 絞りや撮影距離で表情が変わる描写
● 思い通りにコントロールできる気持ち良いマニュアルフォーカス
● ボディとのバランスを考慮し、手に収まり操作しやすいサイズ感であること
-
いつまでも持つことの悦びを感じてもらえること
● 金属から感じられる安心感と精巧感
● ただシンプルというものではない、飽きのこない豊かなデザイン
私の体の半分は中古カメラの世界観で成り立ってますので
この3つの指針は古今東西の共通項
中古カメラ界隈で名レンズと言われ
多くの方々が探し求められているレンズに共通する特長そのものですね
何度も申し上げますが、解像高性能を否定するものではありません
それはそれ!これはこれ!
別々の世界観ですね
いすれにしても
この21mmの次の D FA Limited Lens は何かなぁ?~その旅はもう始まってるのかなぁ~と期待するところです
経営資源を最適配分
なので、中の人達は今後どう FA Limited Lens を進化させるか…
その取り扱いは極めて難しく、超難儀な計画立案だったと思います
これだけファンのついたレンズですから、下手にさわれない…さわりにくい
この上ない葛藤だった思います
一番簡単なのは全てを刷新…それが出来れば一番なのでしょうが、経営資源は有限
とっかかりの方針は
- 既存品のHD化
-
新しい焦点距離のレンズをまず1本出す
お声として、既存品についてはDC化とWR化の要望は強かったかと思いますが
ここは手堅くかな
小さなリソースで大きな効果がでるHD化で「抜けの良さ」を強化
浮いたリソースを新製品の開発に適正配分するのが最適
とのご判断だったと感じるところ
後年、余力が生まれた時に
既存品3本の全面リニューアルに取り組んで頂ければと思います
そして
作られたリソースは今回の新製品へ……
なので思っていた以上に早い仕上がりで、ほんと喜ばしい限りです (^^);;
Limited Lens という名の★レンズ
このレンズを、私的にまとめますと
- まずは1本!新たな Limited Lens を皆様にお届けしたい
- 高性能さと味わいの同居=遠景と近景で表情の変わるレンズ
- 絞り羽根がなんと8枚だ
-
電磁絞りになった(絞り環がない)でもWR化とDC化
かな
今までの FA Limited Lens は
開放はゆるく、絞ることで絵が引き締まる
絞りで上手く使い分けして描写をコントロールする
言わば
「開放でのゆるさも味の一つ」かと思います
そのゆるさや味を言葉にするなら
浅い被写界深度、柔らかいボケ、ソフトな雰囲気、色のにじみ、あるいはフレアや周辺の光量不足
いわばレンズの欠点とされるような部分を
自身が意図的に作画に取り入れることで
開放ならではの写真表現を使って伝えたい
ではないでしょうか
私なんかフィルム時代の人間ですし
中古カメラのスタッフとして、今でも日常的に古今東西のクラシックレンズに接していますので
開放のゆるさは当たり前
「開放撮影はそれなり以下で、画質には目をふせてスピードを優先したい」
と、開放は特段に割り切った世界観で
中にはソフトレンズなの?のポヤポヤとか、驚くほどボケが美しないレンズとか
クラシカルになればなるほど、これってハイスピードレンズなんだよね~を毎日体験しています
ただ、この既存 FA Limited Lens はそこまで古いレンズではなくて、現代に近いレンズ
開放でもそう崩れることなく、開放と絞り込んだの写りの差は昔ほど大きくありません
なので、クラシックレンズあたりでの名レンズの開放の趣きとは一線を画するレンズで
ベースは現代レンズ
開放の写り=ボケを意識したレンズ=収差のことを考えながら、できるだけ自然でなだらかなボケと階調性を求めて作られたレンズ
加えて、レンズのコーティングや内面反射を抑えて色のりを良くしたりと
細部へのこだわりが開放の写りなのかと思うところ
そんな既存 FA Limited Lens を総括するなら
遠距離では「絞ることでよりシャープな画像」となり
近距離では球面収差やコマ収差を残存させているので、ぼけのエッジがなめらかで溶けていくような描写をする
でも、今回はデジタル時代の超広角レンズなので
画面周辺の画質劣化(像の流れや周辺)は、無限遠時に際立つわけで
そこの部分の画質改善を「絞ってどうこう」に頼るのは
さすがに今の選択肢としては圧倒的にありえない
つまり
開放で遠景を撮影した時にも、しっかりと写る高い基本性能を光学的に有すること
ここが従来と決定的に違う立ち位置かと思います
ついつい
このレンズは Limited Lens なので味とか趣きとかに目が行きがちですが
この新製品の無限+開放の写りは、極めて現代的で相当優秀なレンズである
まずはそこをしっかりとおさえておきたいです。
特に、高画素化で目立つようになった色収差はとても気になる部分でありまして
気になりだすと
どうにもこうにもならないほど目にとまるは、皆さん同じでしょうか
特に、ボケの輪郭にでる色づき、さらに前後にその色づきが異なる軸上色収差はほんとに嫌な存在で
倍率色収差は画像処理エンジンや現像ソフトで補正したとしても、軸上色収差の補正は困難
現代レンズにおいては
軸上色収差はレンズそのもので徹底的に解決すべき課題です
なので、今回の新製品も
4枚のEDガラスを用いて色収差を抑える設計となっていますので、まずは色にじみはご安心下さい
さらに今回の新製品のレンズ構成は8群11枚
前玉第一群は、光の屈折が緩やかとなる超広角ではとても一般的で実績のある「凹先行タイプ」です
前玉から入った光をやさしく、やさしく曲げていきます
また、大口径凹メニスカスと両凸のガラスモールド非球面、そしてレンズ一番前の高屈折率レンズを配することで
超広角でありがちな出目金タイプのように前玉が極端に大きくなることなく
周辺まで像が流れず、シャープに結像するようになっているそうです
一昔前の
「遠景撮影時、絞って画質を持ち上げる」
そういう従来の考え方を全くする必要がないレンズだということです
厳しめに言うと、F4まで絞ると超クリアーでシャープさは群を抜きだしますが
開放と回折を比較するなら、全然回折のほうがよっぽど気になる感じです
正直な感想
Limited Lens というより、とても優秀な★レンズの1本と感じてしまいます
高性能さと味わいの同居 「近接撮影で味わいが出てくる」
先ほど書いた通り、このレンズの遠景は抜群
風景撮影で無限にピントを合わせた状態では
像流れがなく周辺まで均質な描写となります
さらに絞り出すと
画面全体でクリアでシャープな描写となり
F4からはさらに画面全体が安定
解像感の高い描写は秀逸です
超広角レンズの楽しみの一つは「広角接写」
近景物にぐっと近寄って同時に背景を映しこむ
この時にこの Limited Lens の魅力が俄然現れてきます
背景のなだらかな柔らかいボケとピント面のシャープさのコラボ
超広角ならではのボケボケにならない
焦点深度と被写界深度を上手く使って
メインの被写体のみならず、背景も一緒に浮かび上がらせる描写は
まさに「愉しみ」
是非とも、「遠景」と「近景」の描写の違いを積極的にお使いいただきたいと思うところ
写真のようにボケの像流れがなく、自然なボケ味が持ち味で
特に後ろボケを重視し柔らかい描写となるように工夫されています
もちろん絞ればどんどんボケが小さくなると同時に写りもシャープに
ここが Limited Lens の持ち味で、絞りを変えながらの写りも楽しむことができます
いすれにしても
背景を大きく取り込み、またボケが背景をつぶさない程度でボケてくれる
広角接写は風景写真の一領域ですね
その技術的なアプローチはコマ収差の補正
形状を丸くすることで像の流れをおさえているそうです
特に、周辺の後ボケの真円度とボケ像の色にじみが気にならないように配慮し
中心部の柔らかさを出し(フレアを抑え)ながら
後中ボケ、後小ボケ領域の味がどこまで許容できるかの検証を、繰り返し繰り返し行った結果だそうです
こういう写真の中にある点源が丸く写るようにする、それがコマ収差の補正で
オールドレンズと言われるMF時代のレンズでは「彗星のように尾を引く収差」としてお馴染みですね
画面の外側に彗星のように流れながら尾引きます
この辺りをどこまで無くすKは難しいところ
とことん攻めればレンズは大きくなるわけで
そうなると Limited Lens としての小型の魅力との兼ね合いが難しくなる…
想いと想いのトレードオフの結果かと思います
あと、見せてもらったサンプルの中でクラクラ~ときたのがこの最短側での接写
まさに「是妙な描写」です
左側が開放、右側がF4
ペンタさん!もう一度、ソフトフォーカスレンズにチャレンジしませんか~
と言いたくなる写りでありまして
最短撮影距離での撮影は球面収差が残るように設計されているので
写りがとてもソフトフォーカのような描写
この写り、後ろ側のボケがなだらかにぼけていく後ろボケ重視とした結果だそうです
そして、この柔らかい描写はF4まで絞ると解消
深度のコントロールに加えて、収差の残存度合いを絞りでコントロールしながら描写を愉しむ
まさに「高性能と味を愉しむ」
使い込みに深さがる超広角レンズですね
ボケの論理から言いますと
後ろボケと前ボケを同時にきれいにすることはできませんので
今回のように、後ろボケのエッジを溶けるようにぼかすと
前ボケのエッジがシャープになります
(※前ボケを美しくしようとすると、後ろボケが硬くなる関係です)
硬めの前ボケをどう写真に配置するか
これも愉しみ、そして味わいの一部ですね
「スペックで一番驚いたのは9枚でなくて8枚絞り !!! 偶数の光芒です」
絞り羽根の枚数と言えば、「そこに派閥あり」で
「NIKONさんは奇数派なれど、CANONさんは偶数派」は有名な違い
他の会社さんの多くも
「高級レンズは9枚、エントリーは7枚」と奇数派が多いが昨今の状況
そんな中、目立つはコシナさんで「偶数の10枚」
その差は
- 枚数が多いと、絞りの形を円形にしやすく、ボケの形が美しくなる
- 光芒の本数が奇数と偶数で変わり、偶数ならそのままの本数。奇数なら2倍の本数
等々、各社ごとに何かしらの思いを持ってレンズを設計されています
レンズ設計者の方とお話ししますと
工夫の余地のない開拓されつくした世界と思いきや
設計は大変楽しい(=厳しい)そうで
「されど絞り羽根」
重要な構成要素として、昔も今も形と枚数で製品のたびに工夫を凝らされています
そんな絞り羽根の枚数ですが、ことPENTAXレンズでいえば
「PENTAXレンズの絞り羽根の枚数に法則なし」
でありまして、
現行レンズを見てみても、6枚7枚8枚9枚とバラバラ
傾向値としては奇数派、昨今は円形絞りのからみで9枚が多いかな~が印象
そして8枚のレンズを調べてみると
- HD PENTAX-FA 43mmF1.9 Limited
- smc PENTAX-FA 50mmF1.4
- smc PENTAX-D FA MACRO 50mmF2.8
- smc PENTAX-D FA MACRO 100mmF2.8 WR
なんと「43mmは8枚だったのか~」と驚かれる方もおられるかも
光芒好きの方にとっては当然の知識ですが
今まで絞り羽根の枚数を意識されずに
43mmの時は「穏やかだー」とか「賑やかがいいなぁ~」とか無意識の中で使い分けておられたかもしれませんね
そして、今回の新製品は「8枚」の偶数
なので「光芒は8本」です
光芒の本数が8本と少ないので
人によっては「うるささ」がなくていいなぁ~
ある方は「パンチ力がないなぁ…」となったりと
圧倒的に個人の好みの話しですが
このレンズを活かす大きなポイントなるかと思います「光芒は8本」
21mmという広角レンズなので、意図せず光源がたくさん映り込む可能性が高いレンズ
その時の光芒の個数と本数
少し想像してみて下さい
私的には「想像するだけで、わくわく~グラグラ~」となってます
最短撮影距離は0.18m
超広角なので
最短撮影距離は0.18m、最大札倍率は約0.26倍
フォーカスさせた時の後端レンズの移動量は下の写真の通り
左側が無限遠時、右側が最短撮影時となります
その Limited Lens らしさは、Limited委員会で官能評価してみた
そんな写りを実現したのが、この試験鏡筒レンズ
(レンズそのものより、こちらの方が気になってしまう私ですが)
画質を評価する際に、シミュレーターやMFT曲線を意識した数値による定量評価ではなく
人間の感覚にによる定性的な官能評価を重視するのが Limited Lens の生き方
今回、その任を託されたのが "Limited委員会"だそうで
セールスさんの説明は以下の通り
Limited委員会について
D FA Limitedを企画するにあたり、1997年のFA Limited立ち上げに携わった当時のキーマンなどから当時の話や古い資料
の共有を行い、過去の事実や伝説的なものをきちんと継承したうえで、Limited Lensがこれまでに伝えてきた価値を確認し、
これから伝えていくべき価値をあらためて現代的に再定義することを目的として“Limited委員会“ を結成。
今回の実写テストでも多くのメンバーが実際に撮影し、それぞれの感性に基づいた官能評価を行っています。
なかなかもって濃いメンバーがご参加されてたんだろうなと思う団体ですが
球面収差の量やボケ味についても、上記の試験鏡筒での実写を繰り返され、作り手のイメージに近い描写特性が得られる設定値を
この"Limited委員会"による官能評価で決定されたそう
コンピューターによる設計に味がないとは言えませんが
ペンタックスさんらしい落とし所のつけ方は、ほんと「らしい」につきますね
しかしもって、これは実際に手に取って見てみたい (^^)
スケールと鏡筒をカム筒にみたてたカム溝にカムピン
たぶん、カムピンを緩めてレンズエレメントの相互位置関係を微妙に動かしてはテスト、固定の繰り返し
上側のスケール直上には長いネジ
キーとなる収差に関するエレメントの調整だろうか
いや~ほんと面白そうだ
もし東京に行く機会が出来て
リコーイメージングさんと飲む機会に恵まれたら
是非ともこれを持って来ていただきたい
「100%酒の肴」
肴はいらないけど酒代は高くつきそうですが (^^);;
究極のペンタらしさ
FA Limited Lens らしさ " シンボル " と言えば、七宝焼きのフィンガーポイント
「なぜそこまでするのか」
この答えは永遠の謎なのかもしれませんが、先般のHD化の際にさらに
「色を元に戻したい」
とさらなるそこまでするか~を実行されたは
ペンタさんの中の人たち
気持ちの詳細は
環境規制の広がりで使いたくても使えなくなった釉薬の影響で
徐々に色合いが変化してきた七宝焼きのフィンガーポイントの色を元に戻したい
ただそれだけ
されどそれだけ
ほんとそれだけ
でもでも、ほんとその思いを初期のFA Limitedから今日まで製作をお願いしている
七宝焼きの職人さんに新規の釉薬調合をお願いされたそうで
この写真がその過程
この成果、既に
HD FA Limitedシリーズから新たな七宝焼き部品としてリニューアルされていまして
今回の新製品にも取り付けられています
言われてみると、なんかよさげ (^^)
ピリッとした熱きものが帰ってきたような気がします
ちなみに左から、
- 製品採用版
- 純銀素材に新調合釉薬
- 純銀素材に既存釉薬
- 純銀素材に既存釉薬
- 銅素材に旧釉薬
ついでに蛇足の蛇足の蛇足
PENTAX フィルム時代のケースに付いているマークもそうでして
その素材は
- 純銀金張
- 洋銀金張
- アルミ製
- プレスもの
の4種類があると言われています
「時に何かに深々とこだわるのがペンタさんの伝統」と言えるかもしれませんね
PENTAX SPなどのケースについてるPENTAXのマークバッジ
その裏側に①とか②の刻印があるかなぁ~は気になるところですが
確認するには、ケースから無理に外さないといけませんので慎重に… (^^);;
ということで、こだわりの七宝焼きのフィンガーポイント
鮮やかな色となってます
少し脱線 KAF4マウント…
ただ、4.の電磁絞りになったは
最初はそうは言ってましたが、やっぱもっと中の人に言っとけばよかった……
と…私の中で評価が悩ましい箇所
いざ、絞り環のない FA Limited Lens レンズが出てきたら心が揺れてます
-
メカ絞り機構と絞り環の存続=従来通り(古い機種でも使える)
-
電磁絞りだけど、メカ絞り環はつける=見た目と操作系の継承(古い機種は使えないけど…絞り環はレンズの構成要素だとの自己満足)
- 絞り環のない電磁絞り(今回の新製品のバージョン…未来を見据えるなら)
ここの議論は
今後ユーザー様の中で大いに議論して頂きたいなぁと思うところです
私的には、心情的には①、現実的には②、最初は⓷だった (^^);;
ということで、マウント「KAF4」で電磁絞りとなっています
ということで、
次ページで細部のいつもの写真です