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全天候アドベンチャーモデル
水中から雪山、そして工事現場、過酷なシーンに対応するタフネスカメラ
本格防水・耐衝撃・防塵・防滴 リコー RICOH WG-50 新発売 !!!
「RICOH WG-40」の後継モデル、「RICOH WG-50」が2017年6月16日に新発売されます。
WG-40が数か月前から品薄、販売終了品となっていましたので、お待ちのお客様も多かったはず。他社においてもそういう状況でしたので、市場としては「カラカラ」状態。そんなで、発売後もやや少なめの流れが続くのではないかな?なんて想像いたしております。
基本的には、従来機種の機能を引き継いだモデルで、このデジカメ業界においてもPC市場のような「2017年モデル」という表現で商品を表示する時代が来たのかなぁ、なんて思う所。
ざっくり「RICOH WG-40 2017年モデル」とご理解いただければと思います。
そして、この新製品を私なりに表現しますと、
● ベーシックな基本機能はしっかりと
● 高付加価値をあえて搭載せず、その分販売価格帯を下げ、ライバル機との競合=住み分けをより鮮明にした
という感じではないでしょうか。
同じカテゴリーの「OLYMPUS TG-5」がより高付加価値化したのとは対照的な商品戦略で、皆さまにおかれましては「付加価値」部分を必要とされるか否か、つまり「ベーシックな部分」で満足できるか否か、その視点を重視して機種選定を行って頂ければなぁと思う所です。
そういう事で、まずは「マイナスの部分=割り切って搭載しなかった機能」をしっかりとご説明していくことが大切かと思います。
それでは、従来機種の「RICOH WG-40」や「WG-5 GPS」との違いから話を進めていきましょう。
●「Wi-Fi搭載」モデルをなくして、「Wi-Fiなし」に一本化
一つの目の割り切り点。
昨今の「Wi-Fi機能」重視のトレンドから一線を画す商品づくりとなります。ただ、データの共有という部分につきましては、東芝(TOSHIBA) FlashAirなどのWi-Fi内蔵SDカードを利用すれば、スマートフォンやタブレット端末と気軽にシェアできますし、カードによっては同時に複数人で使うこともできますので、こういう製品を上手くご活用していただくことで一部は代用できるものと思います。
しかし、スマフォでのリモート撮影やリモートコントロールなどは代用できないので、基本的にはスタンドアロンなデジカメとなります。
●GPS搭載モデルはなし
二つ目の割り切り点。
どこで撮影したのか。どういう経路をたどりながら撮影したのか、アウトドアではそういう位置情報を必要とされる場合があるかと思います。が、この機種では搭載されていませんので、ご注意下さい。このGPSとWi-Fiを搭載しなかった所が、同カテゴリーのオリンパス TG-5 との最大の違いです。
以上この2点、まずはご自身が必要とされる機能かどうか、ご判断頂くことが機種選びにとても大切です。あとで「あったほうがよかったぁ……」とならないよう、しっかりとお財布と相談しながら見極めて下さい。当然、高付加価値は、それ相応の対価を伴いますので、価値と価格の天秤でご検討下さい。
●WG系の二桁シリーズなので、レンズの明るさは F3.5 始まり
ここは、決定的な要因というわけではありませんが、WG系の一桁とオリンパスのTG一桁は、F2始まりとなります。
F2 と F3.5 の差は、露出の段数で言いますと、1と2/3段、約2段弱の差となります。
「明るいレンズはいいレンズだ」というお声が多いのは事実ですが、私の経験則では、それはレンズ交換式一眼カメラの場合に概ね言えることでありまして、その交換式でもそうとは言えません。
つまり、明るいレンズは高い=贅沢なレンズ設計ができる=だから写りが良いわけで、もし暗いレンズであっても、お金をかければいいレンズができるはずです。
ところが、残念ながら暗くて高いレンズは比較論として売れないので、商売ベースでもってお金がかけられないわけであります。
明るい=いいレンズという方程式は完全には成り立たないと言えると思います。
実際、相対的に暗いレンズでもとても評価が高いレンズは数多くあります。
例えば、ライカの標準レンズ。
それは、LEITZ SUMMICRON 50mm F2でありまして、当時、同時期に出ていた LEITZ SUMMILUX 50mm F1.4 よりもはるかに高く評価される方はとても多いです。
ということで、明るさをもって「レンズの良し悪し」を語るには、やや無理があるかと思います。
実際の写りでもって、ご判断いただければと思う次第です。
弊社ブログの「お写ん歩」
(https://www.yaotomi.co.jp/blog/walk/)では、近々に、
のレビュー記事をアップさせて頂く予定です。
是非、見比べてい頂ければと存じます。
さて、本題に戻って、この約2段弱の明るさの差が顕著に表れるのは、「撮影現場の明るさが暗い」場合です。
例えば、私の手持ち撮影の限界のシャッタースピードが1/30秒だとしましょう。
あるシーンの適正な露出の組み合わせが、ISO100・1/30秒・F2(EV値で言いますと=7)とします。
その時、F3.5のレンズなら、同じ明るさとなるよう写すためには、シャッタースピードを下げるか、感度を上げるか、フラッシュを光らせるか、の3つの選択肢となります。
-
シャッタースピードなら、1/10秒
-
ISO感度なら、ISO320
となります。
1/10秒では、まず手振れをおこしてしまいますね。
ISO感度についても、事例のような低感度時はなんとかなりますが、例えばISO1600の時なら、ISO5000としなければならない話となります。
さらに、フラッシュの場合でも、場所によっては発光が禁止されているとか、そもそもフラッシュ撮影が適切でない場合もありえます。
レンズが暗いと、撮影条件が悪い場合において、手振れしたり、高感度ノイズが出たり、ストロボをたくことで雰囲気が変わるなど、撮影そのものに問題が生じることがあるということです。
ただ、このF3.5という明るさが、極端に暗いというわけでは、決してありません。逆説的に言いますと、コンパクトデジカメとしては、F2はとても明るく、高付加価値な仕様であるとお考えいただければと思います。
ということで、もう一度整理しますと、このカメラは
あえて付加価値は搭載せず、ベーシックな基本機能と撮影機能に特化したアウトドアカメラ
となります。それでは、そのベーシックな部分をご説明していきましょう。
● まずは本体のカラー設定
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RICOH WG-50 オレンジ [JANコード] 4549212 299322
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RICOH WG-50 ブラック [JANコード] 4549212 299278
の二色での販売となります。
● ベーシックな基本機能①
タフネスボディ
水中から雪山、そして工事現場、過酷なシーン対応するタフネスカメラです。各耐性は次の通り。
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防水性能 Waterproof 14m
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耐衝撃性能 1.6m
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耐寒性能 -10度
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耐荷重性能 100kgf
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RICOH
WG-50
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OLYMPUS
TG-870
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NIKON
AW130
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FUJIFILM
XP120
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防水性能:水深 |
14m |
15m |
30m |
20m |
防水性能:時間 |
120分 |
60分 |
60分 |
120分 |
耐衝撃性能 |
1.6m |
2.1m |
2.1m |
1.75m |
耐寒性能 |
-10度 |
-10度 |
-10度 |
-10度 |
耐荷重性能 |
100kgf |
100kgf |
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- |
● ベーシックな基本機能②
信頼の高画質「光学5倍ズーム 28-140MM搭載」
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裏面照射型CMOSイメージセンター
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有効画素数 約1,600万画素
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RICOHの強み=画像処理チームの頑張り=自然な色合いを記憶色で表現できることです。
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レンズ仕様:RICOHレンズ 9群11枚(非球面レンズ5枚使用Z9
5-25mm(35mm判換算 28-140mm F3.5(W)-F5.5(T) 光学5倍ズーム
デジタルズーム 約7.2倍
インテリジェントズーム最大約36倍
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手振れ補正
静止画:電子手振れ式補正・高感度によるぶれ軽減(高感度モード)
動画:電子式(Movie SR)
このカメラに搭載されているレンズユニットは、一般的に「屈曲光学系レンズ」と呼ばれており、一般的なコンパクトデジカメに搭載されている「沈胴式レンズ」とは異なるレンズ構成となります。
防水や耐衝撃にとって、にょきにょき伸びるレンズユニットはとても弱く、扱いにくいので、そのレンズ部分をカメラ本体に中に収められるよう光学経路を全く異なる形式としたものです。
その昔、ミノルタさんが作られた「Dimage X」の時に始めて世に出たレンズ形式で、プリズムを使用し光線を90度曲げてセンサーに光を届けます。90度曲げられた光線は、その後直進しズーム系とフォーカシング系のレンズユニットで調整・補正される仕組みで、当初は「薄型・小型化」を目的として作られた仕組みです。
ただ、このレンズ最大の難しさは、プリズムをいかに精度高く取り付けられるか、そして片ボケさせないか(調芯)でありまして、生産技術的には大変ご苦労されたレンズユニットだそうで、コスト的には高くつくそうです。
そんな思いで作られた新しい仕組みは、副次的に次ようなメリットをもたらしました。
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カメラの厚みをとても薄くできる(当初目的)
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レンズの鏡筒の計上がスクエア型となり、カメラ内部に新たなスペースが生まれる
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沈胴状態から使用状態へレンズが移動することがないので、起動時間が速い
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使用時にレンズ飛び出さない
この4番目のメリットが、こういうタフネスカメラを生み出す技術の源泉となったわけです
● ベーシックな基本機能③
便利な新機能「アウトドアモニター」を搭載 NEW
すでにレンズ交換式一眼レフカメラに搭載されている便利機能「アウトドアモニター」が搭載されました。
このアウトドアモニターとは、単にモニターの明るさを明るくしたり、暗くしたりするのではなく、実際のイメージをできるだけ保持したまま「明るさとコントラスト」を調整して、モニターを見やすくする新機能です。
撮影環境に応じて、プラス側に2段階、マイナス側に2段階調整できます。
《-2の状態》
《+2の状態》
例えば、暗い場所ではまぶしくなく、また星空の撮影など微妙な光源においても実際に撮れる画像のイメージに近いモニタリングが可能となります。
逆に明るい場所では、モニター上で見えにくくなるシャドー部のチューニングにより、あらゆる被写体をクリアに確認できます。
そのアウトドアモニターを作動させるのが「グリーンボタン」
アウトドアですぐに変更したい場合に備えて、グリーンボンタの初期設定が変更され、「Fn設定」が初期設定となりました。
その「Fn設定」は以下の通りで、
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上:露出補正
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下:記録サイズ
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左:画質
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右:アウトドアモニター
となり、右側に「アウトドアモニター」が割り当てられ、従来の「WBホワイトバランス」が外されています。
もちろん、WBをよくご使用になる方は、再設定してやることも可能ですが、いずれにしても「4つ」の機能のみの設定となりますので、うまく機能のバランスを図って下さい。
● ベーシックな基本機能④ 工事カメラとして
CALSモード時に記録サイズが選択できる NEW
国土交通省の基準《国土交通省写真管理基準(案)平成27年3月》に合わせ、CALSモード時の記録サイズが選択可能となりました
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3M(2048X1536)
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2M(1600X1200)
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1280(1280X960)
使い方は、カメラを起動して、MENUボタンを押して撮影モードを「CALS」を選択すると、記録サイズは上記の3つのみしか選べなくなる仕様です。
メニューから記録サイズ、もしくは、グリーンボタンからカーソル「下」で記録サイズ、いずれの方法でも変更できます。