㊥カメラ担当係 "S" です。本日もご覧いただきありがとうございます。
今日は NIKON ZOOM 700 VR のご紹介です。
そう言えば、二日前の夜、NHK教育テレビで「クラシックカメラ」の番組がありましたね。
中古カメラ好きの皆様がたくさんご覧になられたと思います。
非常にうまい番組立てでした。ライカ一色ではなく、カメラを道具と個性、そしてデザインという観点からわかりやすく一般の方々に説明されていたと思います。道具としてクラシックカメラには今後も活躍してほしいと願う業界人の一人としてうれしいかぎりの番組です。
田中長徳氏がお話しになっておられた「カメラは手と一体となって」、いい響きです。
バンタム、個性を発揮しています。
それぞれが量産された工業製品なのですが、一品一品自己主張しています。
道具として長年「愛着」を持てる品、あるいは持たれてきたカメラとして輝いています。
しかし、残念ながら今のデジカメには「長い愛着」という言葉が、まったく似合いません。
デジカメは非常によく写ります。
レンズも隅々まで収差が補正され、ボケもうまくコントロールされています。
私自身、なんの文句もありません。
残念ながら、ただそれだけなのです。
誰もが、すばらしい写真を手に入れることができる時代となったことはまことにいいことなのですが、やはり、ただそれだけなのです。
「使いこなす」というか、「じゃじゃ馬」をコントロールするという楽しみが欠けている?
そんな感じがします。
(説明書は分厚く、機能は盛りだくさんなんですが、そういう意味での使いこなすではないです)
十分検討して完成させてしまうから、完璧すぎてその時点では「抜け」がない。
使い手が欠点を補うとか、あるいは弱みを見せそうな場面ではあえて使わない、そういう使い手とカメラとのやり取りが無くなって、なんかさみしい。
そして、技術革新で今の機種を上回る道具が新たに出たら、お役御免。
デジカメを見た時に感じる「愛着の無さ」の原因ような気がします。
と色々と思いながら見入っていたのですが、
つい私もバカですね。
カメラの品名の「テロップ」が出る前に「あれは......」と子供に説明していました。
ある意味、やーですね。
また、フィルムのイラスト出たら、思わずパーフォレーションの数を数えちゃいました。
これも、やーですね。
でも、全部正しかったです。ちゃんと8コマ。
たぶん、よくよく写真好きのスタッフが監修されたのでしょう。
では、ようやく本題です。
まず、ニコンの ZOOM700VRQD から。