_林間涼_
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マイクロフォーサーズカメラをお持ちのユーザーさんから、絶大な支持を得ている現行 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO レンズ。
35mm判換算で 24-80mm という焦点距離が使いやすいだけでなく、絞り開放(F/2.8)からキリリとした写り(表現)を提供してくれる事から、多くのファンの心を掴んで離しません。
そのためでしょう、常用レンズと化しておられるかたも少なくないのでは?
標準ズーム域とは言え広角側が12mm(24mm)、そこそこ満足いくもの...ですが、慣れとは恐ろしいもので、「もっと広角が欲しくなるよ」的な想いに駆り立てられる声もチラホラ。
そこは M.ZUIKO DIGITAL シリーズの最広角ズームレンズ OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6 がカバーしてくれますが、PRO シリーズの画質を求めるにはちょっと及びません。
実際、「周辺の高画質化」と「もっと明るい超広角」なる要望(野望か 笑)をクリアする高性能レンズの登場を、密かに期待されていたと思います。
そこはオリンパスさん、ユーザーの声を聞き逃しはりませんね^^
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO が開発発表されたときは、正直驚きました。
※ 写真のカメラボディは OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II Limited Edition です
いきなり F/2.8 通しの高性能っぷりにも拘らず、初期価格設定はいわゆるバーゲンプライス!(当社ECサイトをご確認ください)
外観もインパクト"大"であり、最広角側での前玉繰り出し具合に只者ではない感がたっぷり。
この「ぎょろ目」ちゃん、勝手に「魚眼じゃないの?」と言ってしまいそうですが、そこは同時新発売の OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO が控えています。
OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO は、想像していたよりもコンパクトでした。
何れも気になるのは周辺部の写りでしょ?
先ずは OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO をご覧ください。
1枚目の写真を少しずつ F値変え、画像左上角を等倍トリミング(1024×768pixel)で切り抜き貼り付けました。
F/ ①2.8 ②3.2 ③3.5 ④4.0 ⑤4.5
F/ ⑥5.0 ⑦5.6 ⑧6.3 ⑨7.1 ⑩8.0
F/ ⑪9.0 ⑫10.0 ⑬11.0 ⑭13.0 ⑮14.0
F/ ⑯16.0 ⑰18.0 ⑱20.0 ⑲22.0
おいしいのは F/3.5 から F/9.0 の間ですが、それは贅沢な話し。(風で被写体ブレしているものは目を瞑ってくださいm(__)m)
過去のことを考えれば、F/2.8 でも十分実用的であることにご理解頂けるかと思います。
しかし、恐ろしいほど綺麗に写りますねぇ。
こんな超広角レンズ、なかなかお目にかかれません!
次に OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 。
F/ ①1.8 ②2.0 ③2.2 ④2.5 ⑤2.8 ⑥3.2 ⑦3.5
F/ ⑧4.0 ⑨4.5 ⑩5.0 ⑪5.6 ⑫6.3 ⑬7.1 ⑭8.0
F/ ⑮9.0 ⑯10.0 ⑰11.0 ⑱13.0 ⑲14.0 ⑳16.0 (21)18.0
やはりこちらも ⑭ F/8.0 くらいまでがオイシイところで、F/1.8 ~F/2.2 という域でも十分使える周辺部。
暗い水中撮影や、星空撮影にも適していることが、よーくお判りいただけるかと思います。
フィッシュアイレンズで明るさ F/1.8 、そんな利点を生かして...
(画:明日香ひょうひょう食堂)
こんなふうに寄り寄り、思いっきり背景をボカすなんてことも自在。
F値による解像感を気にしながら撮影するという煩わしさから、ある程度開放されることになる訳で、撮影そのものに集中できるという寸法です。
で、まぁ、OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO と OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO では、どのくらいの画角差になるの?
というところですが...
(画:京都 建仁寺塔頭 両足院)
座って眺めている感覚を写真にするなら、右( OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO )の画に該当する訳ですよ。
うっかり JPEG の画を撮るの忘れてまして、Capture one Pro の RAW 現像画に全てを委ねました。
撮影時はプロファイルすらございませんで、汎用画で失礼しますが、それでもまぁこれだけ撮れれば御の字です。
これで凡そ超広角レンズの楽しさは予習できたかな?と。 (※ 両足院の画は、また次回ご紹介いたします)
カメラボディはいつもの OLYMPUS OM-D E-M1 のほか、本日新発売となる【 OLYMPUS OM-D E-M5 Mark II Limited Edition 】も併用しています。
基本的な性能は従来の OLYMPUS OM-D E-M5 II と変わらず、奈良宇陀・安田の朝景もハイレゾ撮影OK。
チタニウムボディカラーになっただけでとても別物に見えるから不思議ですが、同梱のプレミアム本革ストラップは個人的に全力でオススメしたい限定要素です。
どうぞこれから OM-D E-M5 II を手に入れようとお考えの方は、是非選択肢のひとつとしてお考えください。
おーっと! これ、全世界限定7000台ですので、気になった方はお早めにっ!!
では、いつものように撮影した画をご紹介しましょう。
レンズは下記のとおり
今回は OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO が主なるご紹介です。
他のレンズも混在使用していますが、各画の下にレンズ銘を記載していますのでご参考ください。
↑2 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
緑生い茂る奈良の山間部、川上村井光地区(井氷鹿?)の奥に位置します。
↑3 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
昨年ほどではありませんが、ここにも小紫陽花が咲いています。
↑4 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
滝風があるので、小紫陽花の香りは滞留しませんが、鼻を近づければ良い香りがします。
↑5 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 12-40mm F2.8 PRO
このときは未だ蕾がありましたね。
↑6 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
ここは花よりも滝と苔と緑のコラボでしょう。
↑7 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
こういった艶やかな雰囲気が滝景らしく感じます。
小さな花が写っていますが、これを OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO で寄ります。
↑8 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
滝をバックにして撮影。
他人には見せられないような、滑稽でアクロバットなスタイルで撮影。(判る人には判る)
この花、立浪草(タツナミソウ)という名前があることをwebで調べて見つけました。
ずっと判らないままでしたが、すっとした(笑
そのまま引いて、軽く見上げると...
↑9 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
こんな画が待っています。
↑10 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
もういっちょ。
↑10 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 40-150mm F2.8 PRO
感度をiso1000まで上げ、流れ落ちる飛沫感を表現。
他の場所で試用した画もついでに。
↑11 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 7-14mm F2.8 PRO
小紫陽花群生地(2015年6月13日の記事を参照)
↑12 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
滴たっぷりの小紫陽花が凄っごく綺麗でした。
これは良い色出てましたので、手持ちでギリ寄ってレリーズ。
↑13 OLYMPUS M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
飲みかけのコーヒーもフィッシュアイ!
撮るもの何でもおもしろくなってきますが、自分の足が写り込まないように注意しましょう(笑
いかがでしたか?
充実途上の OLYMPUS PRO シリーズ、是非この超実用的な2本で撮影楽しんじゃってくださいな。
次回は別の場所で試写した画を Vol.2 の記事としてご紹介します。
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。
-K-
間もなく改装工事を終え、リニューアルオープン(2015年7月1日予定)いたします