_柔揺_
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先日コシナさんから格好の善いレンズが届きましたので、ちょっとご紹介しておきましょう。
Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]、ライカMマウントレンズです。
沈胴式のクラシカルな外観ですが、2年ほど前に発売された立派な現行品。
フォーカシング用のヘリコイドが備えられておらず、Mマウントカメラに装着すると常時無限となります。
なので(なので?)、マウントアダプタそのものにフォーカシングヘリコイドを備えた「VM E-Close Focus Adapter」が必要で、SONY Eマウント機へ装着されることを前提としたレンズとなります。
※ フォーカシングヘリコイド(フォーカスヘリコイド/フォーカスリング/フォーカスダイヤル)
=言うなれば、ピントを合わせるためのピントリングのことです
フォーカシングヘリコイド備えられたアダプターですから、フォーカシングヘリコイドを備えたMマウントレンズなら、被写体へ更に寄れるということになります。
たとえば「Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III [VM]」、これはフォーカシングヘリコイドを備えています。
こんな超広角レンズで被写体にグッと寄ってみたくなることありませんか?
上左はフォーカシングヘリコイドを備えていない(これはロックされた状態)アダプターでの最接ですが、上右はフォーカシングヘリコイドを備えた「VM E-Close Focus Adapter」で更に寄った最接の画です。
これだけの違いがあるので、使い方によってはとてもおもしろい表現が得られることに。
Eマウント愛用者の方にオススメしたい「VM E-Close Focus Adapter」、Mマウントレンズの世界がグッと広がること間違いなしです。
このカッチョイイ Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM] は、ご覧のように沈胴式。
2種類のフードが同梱されており、沈胴時のコンパクトさを楽しみたいなら左のドーム型でしょう。
個人的には 左 右の筒型が好みですが(笑
見た目ばかりをどうしても主張したくなる素敵レンズですが、写りのほうも個人的には"ど"ストライク。
ちょこちょこっと撮り始めていますので、試写した始めたころの画を少しご紹介させていただきます。
アップした画像は全てサムネイルです。
マウスポインターを重ね、 ポインタ(カーソル)に変われば、クリックで拡大(横1,280ピクセル・一部リサイズ無し等倍)画像を見ることができます。
↑2 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
結構絞って撮っても最接でこないにボケるのは、カメラがフルサイズ機だから。
雨上がり直後で選んだポイント、本薬師寺跡。
チリッチリにシャープな雫ではなく、何となくナチュラルな感じがこのレンズの特性なのでしょう。
↑3 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
映り込む木にピントを合わせました。
この周辺光量の落ち具合は大好物!
めちゃくちゃエエ感じです。
↑4 Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III [VM]
15mm もちょこっと使いました。
1段絞り込んだとおもうのですが、くっきりした感じに好感が持てます。
↑5 Voigtländer SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 Aspherical III [VM]
じつはこの時点でアダプターのフォーカシングヘリコイドが使えることをすっかり忘れていました。
もっと寄っておもしろい画が撮れたはずなのですが.......
↑6 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
こんな画が大好きです。
雫がゆらゆら揺れていて、動画で撮っても面白かったかな。
↑7 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
↑8 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
ちょっと糸巻き傾向なので、直線の少ない自然界の被写体向けかも。
そんなに気になるほどではないのですが、何となくそんな気がします。
↑9 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
拡大ピント合わせ機能を使えば、深度浅い立体的な画もしれっと撮れてしまいます。
↑10 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
畝傍山も霞むほど湿度の高い日でした。
↑11 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
絞ればもの凄ぉーくカッチリ写ります。
とてもあの小さなレンズの画とは思えません。
↑12 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
彼岸花のシーズンになればもっと賑わうことでしょう。
ホテイアオイもその頃に満開を迎えると思います。
↑13 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
百日紅が見頃を迎えていました。
その向こうに2回目の夕立雲が膨らんでいます。
↑14 Voigtländer HELIAR 40mm F2.8 [VM]
葉の青さを期待するなら今頃がオススメです。
ホテイアオイの花が満開の頃になると、葉は少しずつ黄色がかってきますから。
暑すぎてほとんど誰もいない本薬師寺跡でした。
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。