Canon EOS 6D MarkII with EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。 (2017年8月5日撮影)
しばらく噂の主役になっていた Canon EOS 6D MarkII 、ついに発売開始となりました。
フルサイズ一眼レフ機としては正常進化の部類に入りますが、相変わらずのコンパクトさでとても扱いやすいです。
グリップの形状がグイッと見直され、僕のような(見かけによらず)手の小さめな方にも掛かりが善くなりました。
朗報の中でもダントツが「可動式液晶モニター」の搭載でしょう(上左)。
これが搭載されると噂に聞いて、早い段階でご予約された方が多かったほど。
このアクティブサイズにバリアングルモニターの組み合わせは最強でして、ここぞの時の役立て感はまさにトップレベルでした。
レリーズボタンへの人差し指アプローチ(上右)もなかなかよく考えられていて、これもファインダーに集中できる要素のひとつにもなっています。
結構変わったのがレフトサイドで、使用頻度によって開閉できるようになった各蓋は必然的に小さくなり、邪魔になることもずいぶん減りました。
コネクターの仕様は変わっていませんが、前面に配置されたレリーズ端子は、L型のブラケットなどへの装着時に重宝することでしょう。
まぁこの辺は可動式モニターのヒンジに当たるので、そういった意味での見直しが主な理由だったと思われます。
ちなみに正面から見て感動したのが、内蔵マイクのステレオ化。
これでYou tubeやSNS等への動画アップロード後の再生も、臨場感いっぱいでお楽しみいただけるかと思われます。
せっかくのフルサイズ動画、こんなところの改善は嬉しいですねー。
とにもかくにも最初はキットレンズ Canon EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM を使わなあかんでしょ。
発売開始後3年近く経ちますが、このクラスにちょうど良い感を全力で放っています。
先ほど持ち上げた動画機能に一役買う「STM ステッピングモーター」、これが静かで俊足!
写りのほうはこのあとご紹介する画でご確認ください。
しかしですね、手にしたときの感触でずいぶん「進化したんだ」なぁと感じ取れる Canon EOS 6D MarkII。
より身近に楽しめるキャノンフルサイズ、撮影のスタンスが大きく変わること間違いなしでしょう。
これ、先日開催された「なにわ淀川花火大会」の一部シーン。
三脚すら持たず、このレンズとの組み合わせでお気軽撮影......とは言え、比較明合成するためには Canon EOS 6D MarkII をしっかり固定せねばなりません。
何かしっかりした台に載せて撮影し、あとはトリミングでもしようと善からぬ考えで現場到着。
カメラバックの中を見ると小さな小さな卓上ミニ三脚発見、無いより在るほうが水平も取れて良いだろうと装着しました。
畳んだ長さは10cm、コンパクトカメラ用のあの小さなミニ三脚のことですが、これで支えることのできるフルサイズ一眼レフカメラってそうそう無いのでは(笑
上の花火写真は3枚のRAWデータをDigital Photo Professional(Ver.4.6.30)で現像し、Photoshopで比較明合成してCapture One Proで画像を整えリサイズ文字入れしたものです。
ちょっと位置を変えて.....
これも同じように歩道の側にあった狭い建具の上に載せ、液晶モニターを目線に向け、液晶モニタータッチシャッターでひたすらレリーズしたうちの3枚。
花火を2データ、花火の上がっていない状態で長めに露光した1データの計3データでの比較明合成です。
Canon EOS 6D MarkII の調整幅許容範囲が思いのほか広く、JPEGデータでカバーしきれなかった事例が案外すんなり復旧することもしばしば。
特に暗部の復元力と色の再現力が見事であり、メイン機としての安心感も兼ね備えているところは立派のひと言!
「しまったー!」と悔しい思いもうんと減るでしょうし、デジタルらしいあとの楽しみもしっかり提供してくれます。
では、旬な感じでいくつかご紹介させていただきましょう。
先ずは奈良県葛城市山田に咲くひまわりの画から数枚ピックアップ。
アップした画像は全てサムネイルです。
マウスポインターを重ね、 ポインタ(カーソル)に変われば、クリックで拡大(横1,280ピクセル・一部リサイズ無し等倍)画像を見ることができます。
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個人的なことですが、「A.F.性能」が飛躍的に向上していると感じています。
EOS 6D でこの状況でミツバチにピント合わせすることは考えてもいなかったのですが、Canon EOS 6D MarkII では[スポット1点AF]と俊足A.F.の組み合わせでシュッ&ピタッ。
ミツバチがホバリングしていてくれたおかげもございますが、手ぶれ補正との相性とファインダーの見易さも手伝ってピントがキていることも見てとれます。
45点AFセンサーは範囲が狭いとの声も聞きますが、ここは「置きピン」で.....の1枚です。
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完全に白とびしていたと思われていた画ですが、これはDPP4で何とか復元。
純正ソフトでここまで戻れば、Capture One Pro が対応するようになれば、もっとリアルに(現場で見ていたような感じに)戻りそうな気もします。
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これはほぼ撮ったまま。
少し鮮やかにしていますから、まさに「今ふう」という感じでしょうか。
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カキンカキンに当たる陽射し。
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さすが白色もしっかり綺麗^^
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牛舎の向こうでチラ見するひまわり。
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いや、カメラが良いんですよ。
しかしですね、この Canon EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM も良く写りすぎ(笑
このあとは高田バイパスを利用し、サクッと藤原宮跡へ移動。
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もうね、花蓮がこれでもか!と咲いています。
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これでまだまだ蕾が控えている状況で、花蓮撮りたい方はぜひ橿原市の藤原宮跡へ。
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よくある感じではありますが.......
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生駒山の方角を眺めていると、何やらゆぅ~っくり上昇していく黒い点。
等倍で見てみると、スズメバチが自分の身体より大きな獲物を引っ提げて飛んでいます。
ゆっくり速度での飛行は全力なんでしょうけど、巣へたどり着く前に力尽きないかと心配になります。
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直ぐ近くの醍醐池そばに広がる「夏ゾーン」はキバナコスモスが咲き広がっています。
向こうに見えるのは大和三山のひとつ「耳成山」。
さてさて、藤原宮跡からほど近い本薬師寺跡へ移動しますよー。
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誰も居ないホテイアオイ畑、向こうに見えるのは大和三山のひとつ「畝傍山」。
だいたい皆さんこの時期は花蓮や向日葵、屋外イベント(なら燈花会や各地の花火)に分散しますので、ホテイアオイは忘れてしまいがち。
まだまだ満開ではありませんが、天気が善ければここもハズせません。
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数年前からちょっとした工夫(なのかな?)もあり、花蓮と布袋葵とのコラボも観ることができます。
花蓮は早朝から咲き初めて昼前にはその姿を閉じてしまいますが、ホテイアオイは晴れた陽射し浴びて開花し始めるので、花蓮とホテイアオイを一緒に撮るなら8:00~10:00くらいがちょうど良さそうですよ。
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写り込みも工夫次第で(笑
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結構寄れる Canon EF24-105mm F3.5-5.6 IS STM はオールマイティ。
せっかくなので動画も試しに撮ってみました。
『なにわ淀川花火大会 2017』(八百富写真機店 Youtube チャンネル)
ステレオは臨場感あって良いですなぁ。
こうなってくると高性能外部マイクを使って「どどーん!」と腹に響くサウンドも録りたくなってきます。
花火の写真「1920x1080」にトリミングリサイズした画を2枚貼り付けておきます。
しばらく Canon EOS 6D MarkII の試用が続きます。
次回撮影時はご要望の多い「SIGMA」レンズもどんどん使いますので、しばしお待ちを。
カメラが小さいとレンズがよけいにデカくみえますナ^^;
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。