いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。
「ズームレンズとして究極の超広角レンズを目指した製品」.....、そう、究極ですよ、究極。
そない聞かされながら手元にやって来たレンズ『 SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art 』。
撮影に出掛ける先々で「でかっ!」という声を聞きますが、試しに光学ファインダーを覗いてもらうと「ぬぉーっ!♪」という歓声の上々人気ぶり。
ズーム全域で「F/2.8」の透明感ある明るさの恩恵、それに加え"歪曲収差"を最小限に抑えられていることも感動の後押しをしていると言って良いでしょう。
1年ちょっと前に送り出された「12-24mm F4 DG HSM | Art」とのスペックによる違いは明らかですが、当然外観も少々変わってきます。
ややスリムになりちょっと長め、まぁ後継品ではなく新規ものですから違って当然。
カメラ側の「レンズ光学補正」に対応(キヤノン用のみ)されたところも朗報なのですが、もともと超広角Artシリーズの歪曲収差は秀絶であり、「OFF」のままでも気にはならんのです。
実際どのくらい違うのか気にはなるところ......なので、さっそく所用で出かけた先で撮り比べてみました。
(クリックで横1280px画像を観ることが出来ます)
↑ カメラ内レンズ光学補正(周辺光量補正)(色収差補正)(歪曲収差補正)【左:OFF】 【右:ON】
Canon EOS 6D MarkII with SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art (jpeg撮影 リサイズ文字入れ Capture One)
↑ カメラ内レンズ光学補正(周辺光量補正)(色収差補正)(歪曲収差補正)【左:OFF】 【右:ON】
Canon EOS 6D MarkII with SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art (jpeg撮影 リサイズ文字入れ Capture One)
何れも"半"手持ち撮影ですので、微妙なズレは目を瞑ってください。
周辺光量補正の違いを見出せますが、それ以外はこれと言って.....という感じでしょ?
↑ カメラ内レンズ光学補正(周辺光量補正)(色収差補正)(歪曲収差補正)
【左:元画像】【中:OFF】 【右:ON】(中・右は左の元画像の左上を横1280pxで等倍トリミング)
Canon EOS 6D MarkII with SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art (jpeg撮影 リサイズ文字入れ Capture One)
これは「色収差補正」を視ていただこうと思ったのですが、ほとんど違いが判りません^^;
僅かに色収差は出ていますが、全紙プリントくらいでは全く気付かないレベルです。
※ スマートフォンでは判り難いほどの違いですので、ぜひパソコンモニターかタブレットのブラウザを使ってご覧ください。
↑ カメラ内レンズ光学補正(歪曲収差補正のみ)【左:OFF】 【右:ON】
Canon EOS 6D MarkII with SIGMA 14-24mm F2.8 DG HSM | Art (jpeg撮影 リサイズ文字入れ Capture One)
これはどちらも「周辺光量補正」と「色収差補正」をOFFにし、「歪曲収差補正」のみOFF⇔ONです。
こうなってくると"うっかり"ON/OFFどちらにセットしていても、あとで気にするこたぁ無いってとこ。
周辺光量が低下する写りも個人的に好みなので、やはりカメラ内「レンズ光学補正」はオールOFFで純粋な光学を楽しみたくなります。
キヤノン機を使っておられる方の中で、「他のレンズも対応して欲しかったなぁ」というお声もあることでしょう。
ここで他のSIGMA GLOBAL VISION交換レンズ(Art/Contemporary/Sports)をお持ちの方に朗報。
じつはつい先日シグマさんから「カメラ内レンズ光学補正機能」(キヤノンのみ)に対応した【交換レンズ用ファームウェア Ver.2.00 】のリリースを発表したばかり。
キヤノン製デジタル一眼カメラのレンズ光学補正機能に 対応したファームウェアVer.2.00 のリリースについて
https://www.sigma-global.com/jp/news/2018/02/27/612/
対応する補正機能も同様に「周辺光量補正」「色収差補正」「歪曲収差補正」の3種類です。
(対応レンズ等の詳しくはリンク先をご確認ください)
頻繁に試用するホニャララとムニャムニャも対象に入っており、結構嬉しい発表です^^
では、作例をいくつか撮ってきましたので貼り付けときます。
↑1 14mm・F/4.5・5.0sec・iso100
先日会議へ向かう途中に撮った夜の梅田界隈。
通勤カバンに載せ、セルフタイマーで露光。
↑2 14mm・F/2.8・1/15sec・iso1600
月が綺麗でしたので、手持ちで露光。
↑3 14mm・F/6.3・1/125sec・iso100
慌てて撮った近鉄京都駅の端っこ。
プラットホームの半分はカーブを描いています。
↑4 14mm・F/8.0・1/125sec・iso100
逆光での条件も難なくクリア。
↑5 14mm・F/6.3・1/125sec・iso200
奈良 薬師寺で見かけた紅梅。
↑6 14mm・F/2.8・1/640sec・iso100
これは最接の絞り開放で。
↑7 14mm・F/6.3・1/125sec・iso100
このくらい絞れば割りと自然。
↑8 14mm・F/6.3・1/125sec・iso100
入江泰吉旧居のお隣に在る"ギャラリー五風舎"さんで、お知り合いさんの「入江泰吉旧居の二十四節気展」が行われていました。
良い西陽が入っていましたので。
↑9 14mm・F/2.8・1/160sec・iso800
このレンズは室内の撮影にも向いています。
隅々がピシっと出ますので、建築撮影ファンの方にも全力でオススメしたい!
↑10 14mm・F/8.0・1/500sec・iso800
水平がキモになる塀のある風景ですが、どこが水平になるのか分からない場所では適当です。
↑11 14mm・F/2.8・1/125sec・iso125
参籠所の前に在る湯屋。
東大寺二月堂の修二会(お水取り)、戒壇院別火坊での前行を終え参籠宿所に入る日。
夕方には清めの儀式「大中臣祓(おおなかとみのはらえ)」が行われます。(2月末日)
↑12・13 14mm・F/2.8・1/250sec・iso6400
↑14 14mm・F/5.0・1/50sec・iso6400
今日から本行。
3月12日の籠松明が有名ですが、お松明は14日まで毎日上げられます。
今年も一度くらいはお松明を撮っておきたいですね。
今日のメイン機材は、下記のリンク先をご確認ください。
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。