ペンタックス PENTAX K-3III @ review vol.3 / 奈良 室生寺の石楠花(しゃくなげ) 2021

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今季、奈良の石楠花はどこへ行っても咲きっぷりが良い。

雨が降るとジッとしていられない人なんで、防塵・防滴構造の機材はホンっとありがたく感じる。

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いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長です。(2021年4月17日撮影)

まだ続く PENTAX K-3III レビューは第3弾へGOGO!

皆さんも既にご存じだとは思いますが、春の花々が慌てて咲き始める状況が続いていますよね。

あちゃこちゃで見頃が前倒しになりまくりまくっていますが、併せて大好物の新緑も絶好調であり、各地名所ではとんでもなく美しい風景を披露しているようです。

ここ奈良の室生寺さんでも石楠花(しゃくなげ)が見頃となっており、山寺らしい姿の境内は淡い紅色で染まっていました。

 

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今回は HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR をメインレンズにしてみました。

「なんでブラックの PENTAX K-3III にシルバーのレンズなん?」、そういうツッコミも頂戴しましたねぇ。

ずいぶん前のことですが、FA リミテッドレンズを使うとき、シルバーカラーの鏡胴に憧れたことはありませんか?

ええ、僕はそのクチです。

精悍なボディにメカニカルな HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR、この組み合わせがたまらんのです。

ちなみにですが、シルバーの PENTAX K-3III と組み合わせるとどんな姿になるのかは.....見たことがありませーん。

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HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR は「20mm」「21mm」「24mm」「28mm」「30mm」「31mm」「35mm」「40mm」7種の単焦点レンズ(実在の焦点距離ってこんくらいですよね?)を融合したような『単焦点ズーム』と勝手に名前を付けています。

絞り開放で柔らかい写りを提供し、ある程度絞り込めば繊細でキレのある写りに。

35mm判換算で言うところの「30~60mm」という使いやすい焦点距離、ちょいと首かしげるようなレンズなのに、使えばド嵌りに浸れる魔性のレンズ(とは言い過ぎか)。

防塵・防滴構造ならこの雨天撮影でおあつらえ向き、レンズフードまでアルミ削り出しという贅沢な仕様のレンズです。

PENTAX K-3III に組み合わせる初めての HD DA レンズに1本いかがでしょ。

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ちなみに望遠側は HD PENTAX-DA 55-300mm F4.5-6.3 ED PLM WR RE に頑張ってもらいました。

これも個人的にはイチオシ、PENTAX K-3III試用での出番は最多だったと思います。

防滴構造なうえに沈胴構造の小型軽量設計、沈胴時の全長は"89mm"というコンパクトさに加え重量が約442gなもんですからね。

軽量コンパクトでのアピールもさることながら、何と言っても写りがホンっと良いっ!

5諭吉でお釣りがくる「超」がつくハイコストパフォーマンス、高性能 PENTAX K-3III との組み合わせが抜群なのはレビュー記事掲載の写真のとおりです。

そんなこんなをイメージしながらこの先へお進みください。

アップした画像は全てサムネイルです。
マウスポインターを重ね、指マーク.jpg ポインタ(カーソル)に変われば、クリックで拡大(一部等倍)画像を見ることができます。

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27 mm,iso800,F9 

自家用車のワイパーを動かしながらやってきた、雨が普通に降る室生寺の太鼓橋。

こんな日は凡そ誰も来ないだろうと思うのが一般的ですが、ここだけはちょっと様子が違います。

いつも停めさせていただく駐車場には、県内で仲良くさせていただく写真家の自動車たちが先着。

来る前に寄り道していたものですから、開門からずいぶん遅れての到着となりました。

 

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40 mm,iso125,F5.6

さて、今回もデータは全てJPEG撮って出し。

出来の良いPENTAX K-3IIIのホワイトバランスは全域で「オート」。

カスタムイメージはほぼ「雅(MIYABI)」ですが、時々「リバーサルフィルム」も使用してみました。

 

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24 mm,iso1250,F9

拝観受付の下に目を向けると、ちょっと可愛らしい被写体。

 

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30 mm,iso1600,F9 

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うーん、がら空きです。

そしてとんでもなく美しい石楠花景。

 

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15 mm,iso2000,F14 HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

木製のベンチにまたまた可愛らしい姿が。

ここは20mmで足らずでしたので、HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited に頑張っていただきました。

 

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         26 mm,iso3200,F9

         

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28 mm,iso2500,F10

ガス(雨霧)が流れ込む美しい林間。

 

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15 mm,iso640,F8 HD PENTAX-DA 15mmF4ED AL Limited

時々強く降る雨。

ちょっと雨宿りして、頃合い見て傘を小脇に抱えて撮る。

 

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20 mm,iso500,F8

灌頂堂(本堂)、この明るさこそが山深いところであると感じます。

 

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55 mm,iso4000,F11 

カスタムイメージ「リバーサルフィルム」、昔は好んで使ったカスタムイメージですが、今は雅ばかりですね。 

 

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23 mm,iso320,F7.1

緑がグッと締まり、紅色の鮮やかさが引き立つ。

葉の照りっとした感じがまた善し。

 

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27 mm,iso320,F7.1 

定番ですが、ここはきちんと押さえておきたい。

ファインシャープネスとA.F.性能がしっかり同調、Shake Reduction II と相まって手持ちでもこれだけの表現が可能です。

(室生寺さんは三脚が使えますが、今回は三脚レスで境内を歩きました)

 

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27 mm,iso6400,F5.6 

バタバタと落ちる雨粒を表現したく、感度6400を使用。

近年だと高感度設定する環境での撮影ならフルサイズ機を無意識に持ち出すようになってしまいました(ここなら PENTAX K-1II ですよね)

ところが PENTAX K-3III を使っているうちに、視野率約100%+ファインダー倍率約1.05倍の高性能光学ファインダーファインダー覗き撮るところから、何となく「今はフルサイズ機を使っている」という錯覚になるばかり。

加えて高感度特性がとんでもなく良い PENTAX K-3III ですから、この日の感度設定はオール"オート"なんです。

これ、PENTAX K-3IIIユーザーにならないと判ってもらえないかな.....

 

まぁ、ここはやっぱりってことで。

PENTAX K-3III と PENTAX K-1II の感度特性を撮り比べてみましたので、参考程度にご覧ください

■ 高感度はより綺麗に!(PENTAX K-1II 比較編)

 https://www.yaotomi.co.jp/blog/walk/2021/04/k3iii,k1ii-iso-vol3.html

 

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20 mm,iso3200,F5.6

 

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20 mm,iso500,F9 

強烈ビビッドな紅色の花は桃の花だと思っていましたが、ちゃいました。

 

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40 mm,iso1600,F9 

大きな木々に囲まれる境内、こんな感じも室生寺らしいと言えるのかも。

 

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         20 mm,iso500,F4.5

                  

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40 mm,iso4000,F8

奥の院へと通ずる石段と太鼓橋。

いろんなもんが写り込むようになりましたが、これはこれで善しとしましょう。

 

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36 mm,iso3200,F8

ここだけを見ていると、とてもお寺の境内とは思えませんねぇ。

 

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40 mm,iso3200,F8

初めて室生寺にやってきたという写真家さん。

「ほなら奥の院でご挨拶をせなあかんな」という事で、彼はぐいぐい登って行きました。

若いなぁ......、下で呟くおっさんら。

 

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         98 mm,iso6400,F10

         湧き水の手水。

         だばだば溢れ出ているのですくえません。

         

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55 mm,iso6400,F10

この感じ、大好きな場所です。

以前は石楠花がひょっこりはんでしたが、ちょっと生え方がかわったのかな。

 

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         78 mm,iso2000,F10

         額縁を飾る石楠花。

         

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40 mm,iso2000,F9

本堂裏の青椛。

まるで龍のように撮れることから毎回フレームインです。

 

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20 mm,iso640,F9

新緑色の灯りは本堂をも新緑色に染めます。

僅かに残る朱色の扉も、カスタムイメージ"雅"との相性が良かったのか、見た目通りの雰囲気に。

 

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40 mm,iso800,F4.5

絞り開放付近ならキレあるエッジにも柔らかさが加わります。

ぜひ新緑の撮影にお試しください。

 

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30 mm,iso3200,F6.3

ちょっと感度上げてシャッター速度も上げる。

そして騒がしいほどの波紋がちょっとアートかなーって。

赤い色の金魚さんがええところに泳いでくれていました。

 

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23 mm,iso640,F8

金堂から見上げる本堂(がチラリ)。

 

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40 mm,iso1250,F9

HD PENTAX-DA 20-40mm F2.8-4 ED Limited DC WR って結構寄れるんです。

鮮やかな色と水滴がホンっと綺麗!!

 

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21 mm,iso640,F9

きっと誰かさんのアイデアなのでしょう。

こういうお洒落は大歓迎ですねー。

 

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40 mm,iso500,F4

弥勒堂を振り向きながら。

 

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29 mm,iso500,F3.5

ぐるり回ってきました。

 

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230 mm,iso2000,F5.6

池の形が梵字の"ばん池"。

石楠花が咲き始めると九輪草の花も咲き始めます。

ローアングルですが、PENTAX K-3III のライブビューで十分イケますね。

 

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55 mm,iso320,F4.5

  

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15 mm,iso400,F9

ばん池の丸いほう。

カメラを落としたら金が銀なのか訊ねられそう.....

 

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15 mm,iso100,F4

護摩堂の在るほうにも立派な石楠花が咲いています。

大きさ共に見事な咲きっぷり。

 

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88 mm,iso250,F4.5

立派な屋根瓦の慶雲殿。

 

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260 mm,iso1600,F7.1

見る度に「クジラベーコン」と言ってしまう珍しい色の石楠花。

 

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88 mm,iso1000,F7.1

いろんなもんがポトリ、ポトリ。

苔の色も良いし風流じゃないですか。

 

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78 mm,iso2500,F10

今季も美しい石楠花をありがとうございます。

感謝を込めて、雨の室生寺をあとにしました。

 

先日訪れた山奥の写友さん宅。

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外にテーブルこしらえて美味しいコーヒーを淹れていただきました。

密とはほど遠い環境でいただく贅沢、ありがたや、ありがたや。

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母屋の裏でぼーぼーに生える三つ葉を摘ませていただいた上に、採れたてホウレンソウのお土産もいただきました。

おひたしにしてちょっとポン酢振って、焼酎のあてにぴったり。

ご馳走様でした。

 

さぁ、PENTAX K-3IIIは間もなく販売開始です。

たくさんのご予約、ほんとうにありがとうございます。

まだご予約可能です(笑

これまでの機とは別格、先日のタッチアンドトライで「こんなに進化したんかー」ってな声もわんさかいただきました。

併せてHD DAレンズ系も気になりますよねー。

おっと、新しいHD FAの三姉妹も相性抜群ですよー。

1回目のレビュー記事でチョイ載せしましたが、今後はこっちが主流になりそうです。

 

PENTAX K-3III_011.jpg

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今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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この記事について

このページは、お写ん歩 【K】が2021年4月20日 18:00に書いた記事です。

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