山の桜はまだまだ元気見頃。
今季はどっちレンズ振っても画になるから、困ったものだ。
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。(2021年4月11~14日撮影)
普段使いで出番多い SIGMA fp ですが、何と"L"を付け加えた新種が出てまいりました。
SIGMA fp L(ボディ)(2021年4月16日発売)
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/36304
SIGMA fp L(EVF-11 キット)(2021年4月16日発売)
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/36306
今回の大注目ポイントは何と言っても「高画素化」と「外付電子ビューファインダー"EVF-11"」を組み合わせることができるようになったこと。
先ずパッと見のところで「外付電子ビューファインダー"EVF-11"」が気になるところでしょう。
ガジェット感あふれるのはケース開口前から。
結構しっかりしたソフトケースになっており、カメラバックに放りこんでいても接点が壊れるようなことは無さそうです。
アイカップが2種類も同梱されているなんて、シグマさんニクいですねぇ。
眼鏡をかけていても全体が見渡しやすいアイポイント(21.0mm)、アイカップを外すと現れる視度補正ダイヤルは『-4.0~+3.0(dpt)』の範囲で調整が可能です。
一度設定してしまえばそんなに弄る事も無い視度補正ダイヤル、こんなふうに隠れているのは個人的に歓迎できるポイント。
当初この存在を知ったときは失礼ながら「なんちゃってE.V.F.なのかな?」と思ったりもしていたのですが、そのスペックが公開されると「ほんもんやぁ.....」。
覗けば「なるほど♪」、0.5型 約368万ドット有機ELパネルを使用しており十二分に実用的なものへと仕上がっています。
fp系の特徴であるコンパクトさをややスポイルはするものの、「外付電子ビューファインダー」を装着できるようになったことは明るい場所での風景撮りにとってホンっとありがたい。
光学式LCDビューファインダーLVF-11を多用していた派の一味ですが、なんといきなり上部90°可動式という仕様まで盛り込んでいます。
fpにも後日公開予定のファームウェアで対応できるという優しさは、SIGMAさんならではの対応だと言えるでしょう。
その時は是非単体でのご注文もよろしくお願いいたします
SIGMA ELECTRONIC VIEWFINDER EVF-11
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/36305
実際に何度か使ってみましたので、SIGMA fp Lの感想も交えながらその時撮ったの画もどうぞご覧ください。
基本はJPEG撮って出し、一部「SIGMA Photo Pro」(現Ver.6.8.0)でRAW現像しています。
アップした画像は全てサムネイルです。( Capture One Pro にてリサイズ処理)
マウスポインターを重ね、 ポインタ(カーソル)に変われば、クリックで拡大画像(一部元画像)を見ることができます。
100 mm,F8,iso100 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
今やS.N.S.で大いに知られるようになりました奈良 上北山村の「ナメゴ谷」。
秋の紅葉が抜群に美しい撮影地でもありますが、春のヤマサクラが美しく咲き誇る今時分もじつに美しい。
特に新緑と相まって全域カラフルに染まり始める姿は、多くの写真家を虜にします。
126 mm,F8,iso100 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
ここ撮影地は広く見渡せる=遠くのものを引き寄せて撮影する場合は望遠レンズが必須となります。
70-200クラスの明るいレンズでも良いのですが、個人的には SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary がとてもオススメ。
40 mm,F10,iso800 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
雨の日や特に雨上がりなど、雲が駆け巡るこのタイミングはご馳走ポイント。
雲の動きを待って「ここだ!」と言うときにレリーズ。
3枚前の虹は10秒程度のチャンスでしたので、要らんもんがあれこれ入ってしまったのはご愛嬌とさせていただきましょう。
露光加減が絶妙さを左右するのですが、こんなとき周りの明るさ環境に左右されない"EVF-11"の存在がとてもありがたい。
案外音声も良かったりするので、動画でもどうぞご確認ください。
(データ受信の為にWi-Fiなどの環境での視聴をおすすめします)
144 mm,F5.6,iso100 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
桜の小さな花はもちろん、小さな木々の質感を見事に再生するSIGMA fp L。
"あの"センサーを彷彿させる解像感にニンマリ、これは使った者でしか分からないかも知れません。
40 mm,F8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
有効約6,100万画素(像面位相差AF対応裏面照射型ベイヤーセンサー)をしっかり生かせていました。
※右下の小さなサムネイルは9.5K:9,520×6,328です(データ受信の為、通信制限のないWi-Fiなどの環境でのダウンロードをおすすめします)
これ手持ちで撮影したのですが、手振れ補正も無いのにこれだけきちんと撮れるのは本体のバランスの良さなのだと思います。
100 mm,F10,iso250 SIGMA 100-400mm F5-6.3 DG DN OS | Contemporary
もちろん拡大ピント合わせにも対応している"EVF-11"。
「どの桜にピントを合わせようか」、ファインダーを覗きながら指でA.F.ポイントを探り、拡大して微調整することで撮影者が納得できる画作りも出来ます。
24 mm,F8,iso200 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
その場に佇む雰囲気で撮ってみました。
是非パソコンの大きな液晶モニターで右下のサムネイルを等倍でご覧ください。
※右下の小さなサムネイルは9.5K:9,520×6,328です(データ受信の為、通信制限のないWi-Fiなどの環境でのダウンロードをおすすめします)
じつは初試写が真夜中でした。
iso6400,20 秒,F2.8 SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
奈良県内で最後に見頃を迎えると言われる曽爾村の「屏風岩公苑」。
街からずいぶんと離れた場所にあり、光害も少ないことから、星空を撮る場所として選択することも多しです。
iso5000,20 秒,F2.8 SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
当然この時季なら桜越しに観る天ノ川でしょう。
真っ暗闇でウロウロ、あの位置この場所とポイントを探りながら朝を迎えることになります。
iso5000,20 秒,F2.8 SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
ホワイトバランスを微調整しながら何度となく撮ったあと、ふと新しいカラーモード「パウダーブルー」をセットしてレリーズしてみました。
これがなかなかの出来栄えで、「こんなのもアリだなぁ」と夜空見上げながらしみじみ。
iso100,4 秒,F8 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
オートホワイトバランスで、左が「風景」右が「パウダーブルー」。
表現の自由はあれど、こういうのもアリですねー。
早朝の雰囲気も伝わっているのではないでしょうか。
iso100,1/8 秒,F8 SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
晴れた朝、朝陽が射し込み始めました。
レリーズに忙しい時間です。
iso100,1/13 秒,F10 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
左が「風景」、右が「ティールアンドオレンジ」
これはむしろ右のティールアンドオレンジが似合っているのか??
新緑の色は出ないにしても、これもまたアリですねー。
iso100,1/25 秒,F10 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
被写界深度をギュッと圧縮。
緻密な桜景、これも降る画像でご確認ください。
※右下の小さなサムネイルは9.5K:9,520×6,328です(データ受信の為、通信制限のないWi-Fiなどの環境でのダウンロードをおすすめします)
iso100,1/80 秒,F9 SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art
青空が広がり始める屏風岩の上空。
SIGMA 14-24mm F2.8 DG DN | Art 系が各マウントで勢ぞろいしましたので、記念撮影。
このあと明日香村へと立ち寄ります。
63 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
岡寺さんの境内では石楠花(しゃくなげ)が見頃直前でした。
薄紅色のティッシュをくしゅくしゅにしたような石楠花は、周りの新緑に映えて美しい。
48 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
紅色と緑色が所謂「シグマ色」ですね。
これだけでも手に入れる喜びに値すると思うのですが、ちょっと大げさかな......
24 mm,F2.8,iso125 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
S.N.S.などで発信するなら高画素をふんだんに使うこともありません。
4.8Kくらいにまで落としても十分トリミングに耐えうる性能を持っていますし、後々のデータ取り扱いも軽くなって気軽に楽しめそう。
70 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
ここぞという場面で画素数を上げるという使い方。
SIGMA fp L使い始めると設定項目の使い方も変わりそうですね。
70 mm,F2.8,iso125 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
「"QS"の内容をカスタマイズできるようになれば良いのにな」、時々そんな場面に出くわしました。
ちょっとしたスナップなら、こうもうちょっとガバァっと色を変えてみたくなります。
45 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
コントラストの強い晴れの日撮影は、なかなか難しいですね。
ハイライトは飛ばしても良いし、シャドウは潰れても構いません。
RAWも記録しておけば、現像時にちょっとくらい復旧ができます。
55 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
シャガがわんさか咲いていました。
こういう色が似合うSIGMA fp Lです。
39 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
本堂を見下ろすポイント。
43 mm,F8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
明日香村を見下ろし、その向こうに見えるは葛城山と金剛山。
※右下の小さなサムネイルは9.5K:9,520×6,328です(データ受信の為、通信制限のないWi-Fiなどの環境でのダウンロードをおすすめします)
70 mm,F2.8,iso100 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
桜の花びらが「はらり」。
上北山村の帰りに、時々立ち寄るカフェで、撮影のお手伝いをちょこっと。
vi,70 mm,F2.8,iso400 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
ヒントはオーナーが掴んでおられましたが、こうなかなか思うように撮れないとのこと。
ザクっと基本を見直し、撮ってみたのが↑これ。
vi,70 mm,F5,iso800 SIGMA 24-70mm F2.8 DG DN | Art
いつもカメラバックに忍び込ませている「レンズボール」を使ってみました。
真上から撮るのでSIGMA fp LとEVF-11の組み合わせではちょっと厳しい.....とて諦めるのは惜しい。
カメラを逆さまに持ちファインダーをチルトして親指でレリーズしたのがコレです。
ボディが軽いからできる技.....とでもしておきましょう。
実際はこんな感じで撮っていましたよ。
ここへ来る前に立ち寄った葛城で.....
名前には聞いていましたが、わたくし初めて春木春陽堂さんの「姫餅」を手に入れることができました。
写友さんに連れてってもらったのですが、とんでもなく手に入り難い1週間だけの販売なのだそうです。
(この看板は100年以上も前のものだとか.....)
予約だけで完売する毎日ですが、ときどきキャンセルが出て、たまたま通りがかって残っていれば手に入るという逸品。
食べさしで申し訳ないですが、こんな感じです。
ちょっと甘い感じではありますが、その甘さがどこか懐かしくもあり後味も良いんですね。
写友さんに感謝の日となりましたm(__)m
さて、他社試用機の無い日はSIGMA fp Lの出番が多くなりそうです。
外付電子ビューファインダー"EVF-11"が先に品薄状態ですので、ご購入の際は十分ご注意ください。
SIGMA fp Lのお伝えしたいことはまだ盛りだくさん、review vol.2以降で順次ご紹介したいと思います。
SIGMA fp L(ボディ)(2021年4月16日発売)
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/36304
SIGMA fp L(EVF-11 キット)(2021年4月16日発売)
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/36306
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。