50 mm,F9,iso1600(JPEG)
使い勝手の善いカメラは自ずと写欲が上がる、そういうもの。
LUMIX S1 初試用時に触れた感動は、LUMIX S5II の電源を入れるたびに蘇える。
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。(2023年1月撮影)
風景写真家の冬は寒ぶいところで寒ぶそうな風景を探し撮ること多しですね。
雪が降るといつも観る風景はガラリと変貌するため、ちょっとやそっとの寒さにはメゲないものです(たぶん.....)
ある意味良いタイミングで"もってこい"的なカメラの登場は嬉しいというか、ありがたさも感じました。
Panasonic LUMIX S5II(ボディ/DC-S5M2) 2023年2月16日発売予定
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/41727
Panasonic LUMIX S5II(レンズキット/DC-S5M2K) 2023年2月16日発売予定
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/41731
Panasonic LUMIX S5II(標準ズーム+単焦点レンズキット/DC-S5M2W) 2023年2月16日発売予定
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/41732
新エンジンや像面位相差A.F.を搭載し、「Ⅱ」へと進化したPanasonic LUMIX S5IIです。
今回試用したPanasonic LUMIX S5IIは、まだ発売前のベータ機であることを前置きとさせてください。
自分はLUMIX S1やLUMIX S1Rのがっしりしたサイズが結構好きでしたが(今も好き)、世にLUMIX S5が送り出されたら「あぁ、ちょっと小さめな感じも良いなぁ」なんて勝手なもの。
使いやすさが増してくるとこれまで気付かなかった事が見えてきて、「LUMIXの色って良いなぁ」としみじみ感じるようになりました。
直感的に操作がしやすくなったことも◎(二重まる)級で、とにかくS5の発表時は「便利便利~」の連発だったことを思い出します。
イメージセンサーは位相差画素を搭載し、それ以外にも電源周りや回路の見直しも行われ、これもまた"進化した"と言って良いでしょう。
ファインダーは0.5型/ 有機EL(OLED)へと進化し、視野率100%のまま倍率約0.78倍と大きくなっています。
各スイッチやボタンの配置や操作感も抜群なまま継承され、ファインダー覗く撮影中の操作もサクサク決まってしまいます。
これもまた"進化した"メカシャッターの高速(H)時連写は約9コマ/秒(AF-Cは約7コマ/秒)、ちょっと試してみました。
顔・瞳認識/人体認識/動物認識という設定が選べますが、とりあえずどれを選んでも「車両の顔」をそれなりに認識してくれました。
きっとそのうち「鉄道」とか「自動車」や「飛行機」専用認識ファームウェアも公開されるのでしょうか?.....ソっと楽しみにしておきましょう。
写真のように枠の大きさが少しずつ変わりながら狙うA.F.ポイントが面白く、爆速新幹線を普通に捉え撮ることが楽ちんなんだとさえ思えてきました。
約4倍に増えたバッファメモリのおかげで息継ぎも無し、スチルで高速車両を撮らえる醍醐味を全力で味わうことができます。
さてさて、電子シャッターは2,420万フル画素のまま約30コマ/秒の超高速連写ができるので、これまた場所を変えて試してきました。
300 mm,F7.1,iso1600(JPEG) LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.
110 mm,F7.1,iso1600(JPEG) LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.
ものは試しと300mm⇒110mmまでズーミングしながらの電子シャッター超高速(SH30)30コマ/秒。
フレーミングのコツさえ掴めば手持ちでここまで撮れてしまいます。
スポーツ系など「ここ!」というタイミングを逃したくなければ、この連写機能一択でしょうか。
ローリングシャッター歪は、LUMIX S5に比べほぼ半減されているとの事なので、どのような場面や被写体でも使えてしまうはずです。
動画に特化した"アクティブ I.S."ですが、静止画を撮影する際にも改善された効果を感じることができました。
せっかくの"アクティブ I.S."ですから動画でもちょっと試してみたくなります。
(You Tube:お写ん歩チャンネル)click!
スタビライザーも何も使わず、シンプルに手に持ったまま凸凹の道を歩き録ってみました。
相当ブレるかな?と思いきや、小刻みにカクカクとブレることは無く、わりと自然な動画として録れています。
何度も石に足を引っかけていましたが、ボディ内の手振れ補正機能だけですからかなりの優秀っぷりでしょう。
これだけのことを遣って退ける訳ですから、カメラは結構な発熱になるかも知れません。
以前から連写や動画と言えば熱対策がくっついてくる訳で、Panasonic LUMIX S5IIではペンタ部に放熱ファンが搭載されました。
ペンタ部がちょっと大きくなったのはこんな理由だったのですが、この位置に移動したおかげで手振れ補正を搭載したセンサーを直接冷却できるようになったのだそうです。
"直接"というところがキモでして、熱を伝導するための部材で双方が繋がっているとは驚きました。
それでいてこのボディ内手振れ補正機能"アクティブ I.S."、凄まじいほどの技術と言えるでしょう。
放熱ファンの流れはマウント側から冷気を吸い、排熱はペンタ部両側から。
この空気の流れを逆にすれば、レンズが暖められて冬季の夜間撮影に都合良いのでは?と思ったのがこれ↓です。(逆にする機能はございません)
50 mm,F2,iso3200(JPEG)
ライブビューブーストがとても便利、暗闇であたふたするのは足元だけでした(笑
放射冷却の影響もあって、外気温計はマイナス6℃を表示しています。
【トリミング等倍】(各ノイズ除去はOFFです)
5万年ぶりに近付いたZTF彗星、おまけに今後二度と見られないというから「じゃぁ撮っておこう」と前夜から出動です。
(ちなみにZTFとはZwicky Transient Facilityの望遠鏡で見つけられたからということです)
とにかく光害少ない場所へ行こうとしますが、強烈な凍結路(-6℃)に阻まれてしまいポイント探しに難儀しました。
月が沈む時間にやっとポイント着、多少街明かりの光害はありましたが何とか彗星も見つけることができたのです。
現場に到着し直ぐ自家用車には霜が付き始めましたが、意外とPanasonic LUMIX S5IIは霜の影響を受けていません。
冷却ファンのおかげかな?.....なんてことは無いと思うのですが、だったら良いなーとも思ったりしたまでです。
機能が選びやすく操作しやすいスマートフォン用アプリ「LUMIX Sync」(無料)も重宝しました。
リモートケーブルが無くてどうしようかと思いましたが、「これがあるやん♪」で即起動。
背面のタッチパネルシャッターとセルフタイマーで何とかなったと思うのですが、ここは使ってみなければ利便性は判りません。
メディアスロット(SD)は2スロット、汎用性の高いHDMI Type A端子(IIでType A端子に変わりました)や、大容量外付けSSDが接続できるUSB(Type-C)も搭載。
USB Power Deliveryに対応したバッテリーを繋げばUSB給電/充電も可能です。
さて、今回組み合わせるレンズは下記の通り。
Panasonic LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6
Panasonic LUMIX S 50mm F1.8
Panasonic LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S.
ダブルレンズキットの2本と、身近な存在の Panasonic LUMIX S 70-300mm F4.5-5.6 MACRO O.I.S. です。
では作例へと進みます。