HD,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
ペンタックス機の直感的な操作感、試用期間中改めて使いやすいカメラだなぁと感じる。
他社機もよーく使うけど、撮って出しの色も改めて良いなと思う訳で。
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。(2023年5月上旬撮影)
今月に入り、何だか興味そそられるレンズがやってきました。
それも2本!!
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/42621
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/42622
ずっとずっと前の話になりますが、自分が初めて手に入れたオートフォーカスの単焦点レンズはsmc PENTAX-FA 50mmF1.4でした。
それまでにマニュアルフォーカスの単焦点レンズはそこそこ手を出してはいたのですが。
確か新品で手に入れてMZ-3に装着し、ファインダーの明るいオートフォーカスの動作に感動していましたなぁ。
のちのデジタル導入で*ist DSでも出番多かったですし、馴染みある単焦点レンズの一つでもあります。
うんうん、こうして進化されることは嬉しい限りです。
一番左が新しいHD、真ん中も新しいClassic、ちなみに右がsmc PENTAX-FA 50mmF1.4。
smc 50mmとClassic 50mmの外観はほぼ同じですが、HD 50mmはちょっとリニューアル感が漂います。
HD化は正統な進化であると思いますが、Classicは「クラシックなのに新しい」この表現は個人的にストライクでした。
当然コーティングにも違いが表れます。
これを眺めているだけでも綺麗.....、おーっと!すいません、見とれてしまいましたでございますですよ。
このコーティングの違いこそがポイントでして.....
左:HD/右:smc
"相当"厳しい条件で試してみましたが、HD化によってこんなにも違いが出ました。
HD化の恩恵はしっかり、HDレンズはとてもとても優秀です。
ところで「今回の主役はどっちなんや!?」
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)/classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
2本のレンズとも主役です。
しかしどちらも目的が違って見える、そう思うのです。
Classic50mmの面白いのは、スーパータクマーで一定の評価(良さ楽しみ方)を得ている虹色フレア。
絞り開放からF/2.0くらいの間で虹色フレアが盛大に出るようチューニングされています。
「フレアが盛大に出る!?なんやそら!??.....」
今日ではフレアやゴーストが出ないよう想像を絶するような開発苦労がある中で、そんな写りを楽しもうじゃないか!というところがクラシックなのに新しい。
事実、撮っていてこんな夢中になる新製品レンズは近年無かったように思えます。
ほぅ、とてもコンパクトですねぇ。
マウントアダプターを使えば他社のミラーレス機で楽しめそうですし、アダプター装着後でもかさ張らないはず。
特にClassic50mmは他社機ユーザーさんからも引き合いがありそうですね。
そうそう、レンズフードは同梱されません。
PH-RA49 https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/10535
RH-RC49 https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/10294
この2本(別売)が適合、めちゃくちゃオススメです。
Classicではともかくクリア系のHDにはレンズフードが欲しいところ、レンズ保護にもなしますしね。
今回は中古のスーパータクマーで使うねじ込み式レンズフードの出動です。
カッチョイイですねー、カッチョイイでしょー?
大阪駅中央店で販売しています。
虹色フレアは絞り開放からF/2.0の間で楽しめると書きましたが、「ほな、まっ昼間はどうするん?光取り込んでなんぼちゃうのん??」となるはず。
そこは抜かりございませんで、Classic50mmにはND16フィルターが同梱されています!
NDフィルター同梱の新製品レンズなんてなかなかありません。
撮影を楽しむ、カメラを楽しむ。
そういう本来の何ちゃるかをきちんと考えてらっしゃるからこそ、こういう組み合わせが生まれてくるのです。
とりあえずレンズをとっかえひっかえ使ってみました。
Classic50mmに関しましては「こんな写りが正解」「おススメの一枚」という事はありません。
ユーザーそれぞれが感じるまま自由に撮らえる、これが楽しむ秘訣なんだと思います。
アップした画像は全てサムネイルです。
マウスポインターを重ね、 ポインタ(カーソル)に変われば、クリックで拡大画像を見ることができます。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
朝、この界隈はじつに清々しくて気持ち良い。
やわらかい暈けの写りがそんなふうに伝わるかも。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
ツツジはもう終盤だったけど、よく咲き残ってくれているところもあった。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
うんうん、良い感じで咲いています。
50mm/1.4はHD化でヌケがよくなったかも。
前暈けも良い感じ。
HD,50 mm,F8,iso400(JPEG)
F/8.0まで絞り込んでみた。
HD,50 mm,F1.4,iso100(JPEG)
HD50mmは陽の光による影響が少ない時間帯に威力を発揮するみたいです。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
明るいレンズはこんな被写体でのピント合わせ(微調整)も容易。
現行のミラーレス機でも拡大ピント補正が必要になるはずですが、光学ファインダーで微調整ができるレンズはなかなかございません。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
ビビッドになりすぎた紫の花、まるでリバーサルフィルムをセットしたフィルムカメラで撮っているみたい。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
主役よりもやわらかい暈けと玉暈けに目が行きます。
HD,50 mm,F5,iso200(JPEG)
HD,50 mm,F5.6,iso400(JPEG)
このF/5.6辺りから繊細なシャープさを感じるようになります。
目を引くところにピントを合わせておくと、奥の暈けは気にならなくなるかも。
classic,50 mm,F1.8,iso800(JPEG)
時々射し込む陽の光、慌ててClassic50mmへ変換。
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
いつも何気なく撮っていたものが全く違って見えてきます。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
光りを気にしなければ予想通りの"らしい"写り。
ひょっとしたらClassic50mm1本だけで充分楽しめそうなのかも。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
classic,50 mm,F1.8,iso200(JPEG)
3mm程度の小さな花、これが最接です。
classic,50 mm,F1.4,iso100(JPEG)
うまく収まらないところがまた楽しいけど、現場でうまく撮れてるのかなぁ.....と心配。
帰宅後の画像チェックで「おーー♪」と思い感じるところはフィルムカメラの現像後みたいな感覚。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
盛大に出すこともできます。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
そうそう、Classic50mmは普通に撮れます。
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
こんな雰囲気、よく似合っていると思います。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
こんな感じが好きだったりするんです。
朽ちた中に美を感じる被写体、なかなかないですよね。
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
5mmほどの小さな小さな花。
生命の何ちゃるかを感じることもできるClassic50mm。
classic,50 mm,F2,iso100(JPEG)
きっと絞り開放に近い状態で無限を撮ると厳しいはず。
.....ですが、なかなかいい雰囲気で撮れていますね。
場所を変えて宇陀の鳥見山へ。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
久しぶりです。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
藤の花が綺麗に咲き誇っていました。
PENTAX K-1 Mark II、相変わらず良い色です。
HD,50 mm,F6.3,iso100(JPEG)
とても危なそうな看板は撮っておかなくてはならない。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
年々撮りにくくなってきましたが、これはどうしても撮ってしまう。
HD,50 mm,F5,iso100(JPEG)
F/5.0でカチッと撮影。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
こちらの鯉はすぐに寄ってきます。
餌がなくてすまない。
classic,50 mm,F1.6,iso100(JPEG)
Classic50mm、新緑の立体感も適度に撮り入れてみる。
classic,50 mm,F1.8,iso200(JPEG)
個人的にはこのくらいの虹フレアが好みでした。
ゴーストが写り込んでいますが、これはNDフィルターによるゴースト。
感度を上げてメカシャッター速度を上げれば回避できますが、自分的にはそんなに気になりません。
HD,50 mm,F10,iso200(JPEG)
これはHD50mmです。
classic,50 mm,F1.6,iso200(JPEG)
花の位置を探すのに苦労したんですよ。
苦労した甲斐あってめちゃくちゃ綺麗に撮れてしまった!
classic,50 mm,F1.8,iso400(JPEG)
こんなのもアリだと思います。
レインボーリング重ね。
classic,50 mm,F1.4,iso100(JPEG)
シレっと入るこの感じ、アートですなぁ。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
F/1.4で撮れなかった小心者.....と言ってやってくだされ。
HD,50 mm,F2.5,iso100(JPEG)
暈け過ぎるのもアレなんです。
HD,50 mm,F3.5,iso100(JPEG)
このF/3.5辺りがキモでして、シャープさと暈けが良いバランスで嚙み合います。
HD,50 mm,F22,iso3200(JPEG)
キラーンも適度に善し。
HD,50 mm,F2.5,iso100(JPEG)
この画がこの日一番だったかな。
コントラストきつい日もなかなか良いと思えるように。
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
横構図。
HD,50 mm,F8,iso100(JPEG)
縦構図。
50mmレンズは使い勝手が良いです。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
ツツジフィルター。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
お尻が黒フワなハナアブ、かいらしいです。
これはホバリングするので撮りやすい。
HD,50 mm,F16,iso100(JPEG)
光の三原色、目が気持ちいい。
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
まだ時間があったので花囲いの虹フレアをチャレンジ。
classic,50 mm,F2.5,iso100(JPEG)
普通に撮れば普通に綺麗。
ちょっと移動して.....
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)/HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
宇陀田口の弁財天へやってきました。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
ちょっと遅かったかな?
そう思いながらやって来ましたが、まだまだ見頃の石楠花もあってラッキーです。
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
参道の石段から見上げる石楠花。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)/HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)/HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F2.2,iso100(JPEG)
コントラストがきつくなると陰遊びをしたくなりませんか?
HD,50 mm,F3.2,iso100(JPEG)
classic,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
慣れてくるとこんなふうに楽しめる不思議レンズClassic50mm。
Classic50mmの玉暈けも綺麗ではありませんか。
Classic50 mm,F2.5,iso100(JPEG)
ずーッと前に広島の写友さんへ「暈け撮り」を提案したことがありました(全部暈けの事です)
それぞれの地で暈け撮りした写真を当時の写真ブログで見せ合うとか、つまんなくておもしろ楽しい写真遊び。
そう言えば「フレアやゴーストもおもろいねー!」って遊んでいたから、こう何て言いますかClassic50mmはそういった意味で懐かしい感じがします。
HD,50 mm,F2,iso100(JPEG)
これはHD50mm。
この暈けも結構綺麗なんだと思うのですが如何でしょう?
HD,50 mm,F2.8,iso100(JPEG)
まだ綺麗に咲いている空間もございました。
陽射し強くてコントラストの高さに悩みましたが、こういうのもまぁ悪くないなと思える撮影になるのです。
HD,50 mm,F1.8,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F6.3,iso100(JPEG)
HD,50 mm,F8,iso800(JPEG)
手水舎で見かけた石楠花。
艶々な姿を本気で撮る。
HD,50 mm,F1.8,iso200(JPEG)
お寺の本堂下で観ることができる「蟻地獄」、アリジゴクとはウスバカゲロウの幼虫なんですね。
捕らえ方が凄まじく、蟻さんには申し訳ないけど見入ってしまう.....
さて、この日のお昼ご飯はと言いますと.....
宇陀市菟田野(うたの)にございます"奈良カエデの郷ひらら"さん、ここは旧宇太小学校跡地になります。
世界のカエデを観ることができるとして結構知られた存在ですが、こちらの敷地内には"Cafeカエデ"さんがございます。
そう言えばこちら、未だ公開される前にハッセルブラッド+デジタルバック担いで訪れたことがございましたよー。
うんうん、懐かしい。
お昼ごはんどこにしようか迷っていて、こちらのカフェをふと思い出し利用することにしました。
.....結構な人気っぷり、着いてすぐに案内していただけたのはラッキーだったかも知れません。
案内していただき着席から見渡すと、何だか学校の廊下で食事するような気分に浸れます(笑
リニューアルメニューから普通にポークステーキをチョイス、味わい深くて顔がほころぶばかりかお肉分厚くておまけに柔らかい!
野菜もたっぷりですが、すーんごくリーズナブルなオプションのトマトも付けました。
聞くの忘れたんですが、ひょっとしたらシーズンごとにオプションは変わるのかも知れませんね。
ビジュアル的にも良い選択だったと思いますが、「トマトって美味しいなぁ」と思えるところが善きかな善きかな。
旧校舎の教室をリノベーションされたカフェスペース、食事処も少ない場所なのでかなり重宝するかもですよ。
今回はPENTAX K-1 Mark IIと組み合わせて試用していました。
ちょっと大きめのレフ機に小さなレンズはアンバランスかと思いきや、操作感はじつに善いのです。
使い慣れていたsmc PENTAX-FA 50mmF1.4の進化版とは言え、手にスッと馴染むのはちょっと嬉しいですね。
距離の目盛がススっと動く窓も受け継がれ、何となくアナログ感に浸れるところもソソられるところかと。
小さな鏡胴いっぱいの前玉が妙に大きく見えるところにえばった感があるし、後玉もなかなかのものです。
絞り開け気味にして撮ると柔らかいイメージがあり、レンズの向こうが暗かったり明るかったりで雰囲気も変わって撮れる面白いレンズ。
ちょっと懐かしさ漂う写りが特徴でもあるのですが、HD化によって透明感が加わった気がしました。
またClassic50mmのほうは光を操るような撮影にドはまり、これは斬新だ!と思われるユーザーさんが出てくるはず。
光学ファインダーを覗きながら虹の出かたをコントロール、被写体によって薄っすら虹る感じが良かったりもするのです。
予想もしなかったように写っていることもあり、帰宅後の画像チェックでニヤニヤしてくるから面白い。
これもまたひと癖ふた癖ある「楽しめる」レンズ、「今日は天気が良いし50mmで虹ろかな♪」こんな言葉がとても新しいのではないでしょうか。
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/42621
smc PENTAX-FA 50mmF1.4 Classic
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/42622
今日も お写ん歩ブログ にお付き合いいただき、ありがとうございました。