_かたつむり_
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各地、紫陽花が咲き揃ってきました。
標高の高いところでもう少し感はございますが、平地の各紫陽花名所では先週末ぐらいから見頃なのでしょう。
今回試写地に選んだ奈良 大和長谷寺にも紫陽花がたくさん咲いています。
桜や牡丹で大変有名な長谷寺ですが、境内至るところで飾り咲く紫陽花はなかなかの見応えがあり、個人的にも結構なお勧め。
傘をさし訪れる雨風情の咲き姿は特に綺麗で、鬱陶しいと思われがちの梅雨がたちまち華やかに感じるほどです。
そんな鮮やかな季節、ここぞとして送り出されることになったカメラが今回の主役。
Panasonic Lumix シリーズでは久しぶりのペンタ盛りスタイル 「 Panasonic Lumix DMC-G7 」。
今回の更新は、この Panasonic Lumix DMC-G7 (β機)を使い、いつも目線で試用した画をご紹介しましょう。
(ベータ機試用の為、リサイズ画像(横 1280pixel )のみでのご紹介となります)
レンズはキットレンズの Panasonic LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S. (H-FS14140) をメインに試用。
新色の「KA」(マットブラック)はちょっとシックな感じの外観ですが、光学系は相変わらずの高性能ぶりです。
(右が新色のマットブラック)
高倍率(10倍)ズームですが、各域とも絞り解放から使えて、様々な表現をレンズ交換無しに楽しめるところも高ポイント。
そうなってくるとアクティブに使える Panasonic Lumix DMC-G7 との相性は良いわけで、様々なシーンで大いに活躍しそうです。
ざくっと外観から。
左が前モデル LUMIX DMC-G6 、右が新機 Lumix DMC-G7 です。(実寸比較ではありませんm(__)m)
前機 LUMIX DMC-G6 のジャミラのような「なだらか肩」から、キリッとスクエアなデザインへと変わりました。
(ジャミラのお話しは、子供ながらにして涙しましたなぁ...)
操作系はグッと進化し、特に前後ダイヤル操作ができるようになったことは超朗報。
キモとなるタッチ式液晶モニターは、使い易い可動式を貫いています。
グリップへの指掛かりが更に良くなり、このサイズにして小指までしっかり掛かる秀絶さ。
背面から見て左位置にドライブモードダイヤルが新設されましたが、これは頻繁に切り替えられる為の親切設計。
モード中、今回の目玉機能である「4K,PHOTO(フォト)」が一番気になるところではないでしょうか。
LUMIX シリーズハイエンド機 DMC-GH4 でグッと身近なった「4K動画」機能を、予め秒間30コマ高速連写機能に見立てた「4K,PHOTO(フォト)」モード。
通常のカメラだと「タタタタタ!」とか「チャチャチャチャチャ!」、「カシャカシャカシャカシャカシャ!」あたりのシャッター音で凡そ連写中だと判りますが、「4K,PHOTO(フォト)」は電子シャッターのため無音。
この無音が曲者で、連写をしている気になれず、どうも「写真を撮っている」感覚にうまく浸れません。
そこで提案! 連写に見立てた「連写音」をオン・オフできるようになり、連写追随が程なく馴染めるようになりました。
これはねぇ、文章でうまく表現できず、実際使って頂くと、その感覚に納得できるものだと思っています。
秒間30コマという超高速連写なのに、1コマなんと「約830万画素」(3,328×2,496pixel、4:3)、A4サイズ程度のプリントなら十分使える画質を維持しています。
ここに24コマ分の「ハナムグリ」が飛び立つ写真をサムネイルで並べましたが、秒間30コマですから1秒間に満たない一連の動きを並べた事になります。
「おりゃっ!」と飛び立つ「 P1010677 」の画像を保存してみました。(個人的に慣れ親しむ 3:2 比率へ予め設定)
液晶モニターで操作し、保存する一連の動作を動画で見てもらいましょう。
(レンズは Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. H-HS1203 を使用しています)
ほーら、簡単でしょ?
Panasonic Lumix DMC-G7 with LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ( 23mm:1/1300sec:F/4.5:iso200:4K,PHOTO )
うーん...
リサイズ画像でしかお見せできないところに残念感が漂いますが、実際は画質の荒さも無く、全くもって普通に撮れた画像です。
ご存知だとは思いますが、昆虫が飛び立つ瞬間は本当に「瞬間」!
(追記)
「4K,PHOTO(フォト)」のことをもう少し判りやすく...
他機のシャッター式高速連写コマ間に、「4K,PHOTO(フォト)」ならプラス4コマ程度撮れることになる訳です。
要するに、通常のシャッター式高速連写だと「左上の1コマ目」と「右下の6コマ目」しか撮れていない。
単純に考えると、2~5のコマは撮れていないことになる訳ですよ。(ピント外れてるのは目を瞑ってください)
大切であろう瞬間や、逃してはならない貴重なタイミングをも高画質で写真に残せるという、ある意味驚異的な事なんです。
超スロー動画で録ることは然程珍しいことでなくなってきましたが、それは小さな液晶モニターで楽しめる程度の話し。
この「4K,PHOTO(フォト)」画像(画質)は、きちんと作品として残せる画質をクリアしています。
設定はオーソドックスですが、全て RAW を同梱の「SILKYPIX®Developer Studio 4.3 SE」で現像しています。
レンズは基本 Panasonic LUMIX G VARIO 14-140mm / F3.5-5.6 ASPH. / POWER O.I.S. (H-FS14140) が主役ですが、一部 Panasonic LUMIX G X VARIO 12-35mm/F2.8 ASPH./POWER O.I.S. H-HS1203 と Panasonic LUMIX G VARIO 7-14mm F4 ASPH. H-F007014 を使用しています。
撮影現場で液晶モニターでの確認を多用することから、バッテリー1個では心許なく、じつは今回Pnasonic社Y氏にお願いして予備バッテリーを用意して頂きました。
移動中に車載チャージャーで充電すれば良いのですが、そこへ至る前に電源落っこちるのはある意味恐ぉ怖っ(笑
助かります、ありがとうございました。