50 mm,F3.5,iso200(JPEG)
黒白フィルムを使ったことはあっても、黒白専用のデジタル機を使うなんて初めて。
他社の黒白専用デジタル機は手にしたことあっても、撮ったことは無いのでとにかく新鮮だった。
いつもお世話になってます、八百富写真機店 高槻駅前店 店長Kです。(2023年3月下旬撮影)
「ちょっと驚き、ちょっと戸惑い、そして癖になりそうだった」
今回試用したカメラに対してそれなりに自分の気持ちを考えたのですが、「」カッコ内の文章が適切でした。
そのカメラはモノクローム専用レンズ交換式デジタルカメラ PENTAX K-3 Mark III Monochrome です。
PENTAX K-3 Mark III Monochrome (4月28日発売予定)
https://www.yaotomi.co.jp/products/detail/42386
モノクローム専用のカメラがこんな身近になるとは予想もしていませんでした。
フィルムをメインで楽しんでいた頃は、黒白フィルムを装填して撮影していたんです(今も皆さんそうだと思います)
1台のカメラでフィルムを変えればできていた「カラー」と「モノクローム」の共存、カメラがデジタル主流になってもボディ内の設定ひとつでモノクローム写真が撮れるのです。
ところが「カラー」だけしか撮れないカメラがあっても(コンパクトデジタルとかであったかな)、「モノクローム」だけしか撮れないカメラはほとんどありません。
"ほとんど"と言いますのも他社の高級機でモノクローム専用機が出ていますが、あまりに高級すぎて自分は使ったことがなく現在に至ります。
「モノクロームでしか撮れないように設定するだけでしょ?」、そう思われるかもしれませんがこれはちょっと(いや、だいぶ)違います。
デジタルカメラのイメージセンサーは基本的に色を識別することができないので、RGBカラーフィルターやいろんな情報を得ることで色を作り出しているのです。
そうして撮れたデータこそがカラー写真になる訳なのですが、色を識別せずに光を受け取ったまま写真データ化するのがこのPENTAX K-3 Mark III Monochromeなのです。
全ての画素が同等に光りの情報を得るので、レンズを通して入ってきた光情報をまんまダイレクトに反映することができるのですね。
これにより諧調豊かなままの画像が生まれ、繊細で高解像なモノクローム写真が撮れるという事になります。
どうせならばとカラー写真が撮れる(ん?)K-3 Mark IIIとK-3 Mark III Monochromeの2台を並べてみました。
なるほどですが、徹底したモノクローム化を遂げています。
撮影地ではペタペタとマスキングテープ貼っていましたが、さすがに上面の表示パネルはそのまま貼らずに過ごしました。
唯一色がついているのはリモコン受光部の赤色、さすがにモノクローム化はできない部分でしょうけどそれはどうだって良いのです。
モノクローム専用機が出てくるとは思いもしませんでしたが、機能に徹底的こだわってこのプライス、こういう「え?」って思うカメラを発売するのはやっぱりPENTAXなんだなぁ.....とシミジミ。
今回は個人的に大好きな怒涛のスペックを誇る大口径標準ズームレンズHD PENTAX-DA★16-50mmF2.8ED PLM AWをセット。
メーカー様ご推薦でもあるこの組み合わせ一択で、繊細かつ高解像さを撮らえることになります。