_山林涼_
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まったく、暑い日が必要以上に続きます。
夏は好きなほうですが、35℃オーバー日が続くと屋外撮影は少々堪えますねぇ。
早朝は涼しいのですが、陽が昇ってしばらくすると、気温は瞬く間に上昇。
こうなると腰据える撮影も30分くらいが限界ではないでしょうか。
とは言え、たった30分では撮影時間も短く、記事に使えるようなデータをなかなか得ることができません。
「頑張ってもう少し!」と気力は失いませんが、集中力が散漫になるので、結果的には無駄な時間を過ごすことに...
午前中の撮影だけで疲労限界、帰宅後はバタンQ、夕刻の画像整理へと突入するわけですな。
こう暑いと、せめて涼を求めたくなるのは何方も同じでしょ?
どうせ撮るならと選んだ場所が、奈良県の南部に位置する川上村の「御船の滝」。
標高 900m ほどある山間地、滝の飛沫による冷却効果でもあるのか、猛暑の日でも結構涼しいのであります。
これで気持ちに余裕もできますし、何といっても長時間撮影が楽ちん。
一枚一枚じっくり撮るのに好都合な場所...とでも言っておきましょう。
緻密な滝風情を撮るために用意したのが Canon EOS 5Ds (左)です。(右は EOS 5DMarkIII )
35mm フルサイズ約 5060 万画素 CMOS センサーが表現する、「超」がついてお釣りがくるほどの高精細・高画質。
なのに案外扱いやすい動作を感じさせるのは、デュアル DIGIC 6 のおかげと言って良いはず。
今回の記事内に「8688×5792」ピクセルのフル画像をいくつか載せていますので、ぜひ100%等倍でご覧いただきたいと思います。
(等倍は、RAW を Digital Photo Professional で、我ながら(笑)丁寧に現像したものです)
緻密で繊細と言うよりも、望遠レンズで引き寄せ撮ったような再現力...と言えばピンときますでしょうか。
じつは今回、ご覧の SIGMA 24-35mm F2 DG HSM Art レンズとの組み合わせを試してみたかったのが主なところ。
レンズ光学補正は反映されないサードパーティ製ですが、どちらもハイエンドクラスですから、納得の結果が出る!と思いつつ試用してみました。
シャッター速度に見合わない風が吹くのも滝らしいところですが、風の影響を受けていない草木の葉や岩の質感などは抜群。
この日はこの組み合わせだけで2ヶ所の撮影をこなしています。
ちなみにこれだけの高画素を等倍チェックしたかったものですから、ピクセル単位でのブレを気にして堅牢な三脚は必須。
この日撮影、80%ほどは三脚に載せて撮影をしています。
Canon EOS 5DMarkⅢと外観上の違いは、一部形状の他にはほとんど無いと思っていましたが、思いのほかボディカラーが違っていることに気付きます。
Canon EOS 5Ds は Black Titanium という塗装なのですが、これがなかなか高級感あって善いわけですな。
動作時の違いもはっきりしており、レリーズ時の振動や動作音は緻密に動く精密機器そのもの。
デジタルな一眼レフカメラなのに、繊細で振動も少ない精密機械を扱っているような、何だか特別感がギュッと込められた感じがします。
何はともあれ、結果の画像が全て...と言えばオーバーでしょうか。
扱いやすくて超高画質、そんな感じでご覧ください。